2018-0923-man2951
万葉短歌2951 海石榴市の2763
海石榴市の 八十の衢に 立ち平し
結びし紐を 解かまく惜しも ○
2763 万葉短歌2951 ShuF559 2018-0923-man2951
□つばきちの やそのちまたに たちならし
むすびしひもを とかまくをしも
○=出典未詳。
【編者注】「正述心緒」(2864-2963、100首)の第88首。女。
【訓注】海石榴市(つばきち)[奈良県桜井市金屋辺]。八十の衢(やそのちまた=八十衢)[07-1262山海石榴開 八峰越(やまつばきさく やつをこえ)、下記注]。結びし紐(むすびしひも=結紐)[「歌垣で出逢った男と結び合った下紐」]。
【依拠本注-海石榴市の八十の衢】(要約)山辺(やまのべ)の道、泊瀬の道、磐余(いわれ)の道、山田の道、大坂越えの道が集まる交通の要衝。歌垣(かがひ)の地。〔以下編者補〕09-1759(題詞)為嬥歌会日作歌(かがひするときよめるうた)、(長歌)徃集 加賀布嬥歌尓(ゆきつどひ かがふかがひに)。