今や競輪の「十八番」ともいうべき、諸々の改革が今年7月から順次行われるみたい。
http://keirin.jp/pc/dfw/portal/guest/news/2010khn/03/pdf/news20100325_00_0.pdf
記念の選抜、準決勝A、B、C制度廃止や、ルール改正といったものは7月より。SS級制度見直しについては12月ぐらいに決めるとか。
記念の準決勝云々については、T社長が前々から言っていたことが通ったな。ま、いいんじゃない。とはいっても、記念の4日間制ははっきりいって長い。3日間ツイントーナメントを考えたほうがいいな。むろん、開催は1場あたり36日が原則で、A3トーナメントは全廃というのが前提。
ルール改正については、はっきりいってこんなことできるの?といわんばかりの条項が盛り込まれているみたい。「妨害行為の程度」なんて言われると、恐らく選手のみならず、客も混乱するだろうね。下手をすると、またぞろ、場によって判定が違うなんていわれかねない。ならば、しばらく現行を踏襲したほうがいいのに。現行だと、ほとんどルール解釈格差なんてないよ。T社長の「あれのどこが失格なんでしょう!」でしばしやった検証でも証明済み。
客数が減る一方の競輪が、その減る一方の客の意向だけを鵜呑みにする施策ばかりで果たしていいのかな?さらにいえば、選手にもゴマをすっているな。
もっと本質的に考えねばならないことがあるだろ。それは、競輪場を守ることが大事なのか?それとも、もっと減らして集約すべきなのか?という点。
ま、私やT社長(そうだよな)は競輪場を守る派だけど。一方、大貧民、じゃなかった、代品民さんあたりは、競輪場の集約派だろ。
思うに、競輪に今後大ブームが起きるなどして急激に客が増える可能性があり、かつ中央競馬のようなマス情報体制が整うのであれば(もっといえば、廃止した場の代わりに、新たに場を作るといったことができれば)、集約するというのも一つの手だろうけど、はっきりいって、競輪にそうした体制は作れないと思うね。さらにいえば、そう簡単に客なんて急激に増えるわけないだろ。だとしたら、今ある競輪場は守る方向を保ちつつ、客を一人でも二人でも増やしていく方向付けのほうがいいと思うけどね。
そもそも、競輪場は各地に散在しているという点が利点。北海道へ行っても競艇やオートってやってないし、中央競馬は中四国にはない。そんな恵まれた状況にありながら、競輪って、それを全く生かせていない。自転車専用競技場を含めれば、全47都道府県にそうした施設があるのは、競輪だけなんだぜ。今の状況だと、インフラは整っている。あとは底辺人口の拡大だけだろ。
だとしても、年々細り行く既存客のご機嫌うかがいばかりやってても仕方ない。それよりも先に、競輪内部の改革というのか、体制を変えるほうが先なんじゃないか。
外面を整えるよりも、まずは内面からってよく言うだろ。
競輪って、もはや風前のともし火になりつつあるというのに、いまだに客にカネを出させることだけしか考えていない。まずは自分たちがこうします、っていうものを見せたことってほとんどない。
昨年、政権が自民党から民主党に代わった最大の要因は、民主党だったらこうするから投票してください、っていう訴えかけがあったからこそだろ。自民党は従来の、企業・団体偏重主義で、そのおこぼれをお前たちにくれてやる、といった明らかな「上から目線」政策しか取れなかったから負けた。
競輪にも同様のことがいえると思うんだが。だから、三点セットをやれとか、選手会、全輪協、競技会、施設協会をJKAに吸収しろ、と言っているのに、そっちのほうには全然手をつけようとしない。これじゃダメなんじゃないかな?