第71回桜花賞(GI)が10日、阪神競馬場で行なわれた。
1番人気は、16 ホエールキャプチャで3.1倍、2番人気は、8
マルセリーナで3.8倍、3番人気は、4 ダンスファンタジアで5.5倍、4番人気は、17 トレンドハンターで7.4倍。10倍以下の単勝人気は以上4頭。
スタートは最内枠を利して1 フォーエバーマークが出て先頭。ダンスファンタジアが3番手集団につき、6 ハブルバブルが中団グループ。その後ろに13 ライステラスが続き、さらにその後ろ、後方から数えて3、4番手の位置にホエールキャプチャとマルセリーナが並び、最後方グループにはトレンドハンターと14 メデタシ。
3~4角にかけてホエールキャプチャとトレンドハンターが大外に馬を持ち出したが、マルセリーナは逆に内を通り、馬ごみを縫う策に出た。直線に入り、フォーエバーマークが粘るところ、馬場の真ん中を縫うようにしてマルセリーナが一気に抜けてきた。これに対し、ホエールキャプチャとトレンドハンターが外から襲いかかるが、坂に入って先頭に立ったマルセリーナが優勝。ディープインパクト産駒初のクラシックホースとなった。2着にホエールキャプチャ、3着にトレンドハンター、4着にメデタシ、5着フォーエバーマーク。
<短評>
・マルセリーナ・・・まず、ホエールキャプチャを見ながら競馬をできたことがよかったかも。直線では、ホエール、トレンドが外に構えたが、この馬は逆に終始内を通り、中をこじ開ける策に出たが、これも狙い通りだろう。ホエールやトレンドも追い上げてきたが、先に先頭に立ったことで、2頭の追撃を封じることができた。主役を張るはずだったレーヴディソールの脱落で、松田博資厩舎の「秘密兵器」から一転、期待を一身に集める立場へと変わったが、仮にレーヴが出ていたとしても、今回のようなレース内容ならば、勝ち負けの勝負ができていたかもしれない。オークスも期待できるだろう。
・ホエールキャプチャ・・・終始外に回るという展開を強いられ、直線ではそれなりに伸びては来たものの、切れる脚がマルセリーナほどない上に、現地点における3歳牝馬の力量から見て、大外を回って直線だけで勝負をかけるという競馬ではさすがに2着が精一杯だろう。もっとも、距離が伸びるオークスでは十分期待できるほどのデキを見せたのも確か。
・トレンドハンター・・・終始ホエールキャプチャをマークしての競馬だったが、外を回る競馬を強いられ3着。しかしながら、力は出し切ったとみてよさそう。次走にも繋がる走りだったのでは。
・メデタシ・・・馬の調子がよかったことが4着という結果に繋がったといえよう。
・フォーエバーマーク・・・前団勢が揃って潰れた一戦となったこのレースで、よく5着に粘ったといえるか。
・ダンスファンタジア(7着)・・・展開の向き不向きによって着順が変わってしまうという、この馬の悪い癖みたいなものが出たかも。
(追記)
大師匠回顧
土日のおさらい☆