【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(25日の動き) | NHK 2023年9月25日 18時51分
ロシア ウクライナ 無人機攻撃の応酬激しく
ウクライナ空軍は25日、未明に南部オデーサ州などへあわせて13発のミサイルや19機の無人機によるロシア軍の攻撃があったと発表しました。
大半は迎撃したとしているものの、この攻撃によりオデーサで市民1人がけがをしたほか、港湾施設や農業用の倉庫が被害を受けたということです。
一方、ロシア国防省も25日、ウクライナと国境を接する西部クルスク州や、一方的に併合したウクライナ南部クリミアなどに複数の無人機が飛来したと発表しました。
攻撃はウクライナによるものだと主張していて、無人機での攻撃の応酬が激しくなっているものとみられます。
またウクライナ軍の参謀本部は25日、東部ドネツク州のバフムト近郊で、ウクライナ側が奪還した集落にロシア側の攻撃があり、これを退けたと発表しました。
アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は24日に発表した分析で、「プーチン大統領がショイグ国防相に10月初旬までにウクライナの反転攻勢を阻止しロシア側が主導権を握るよう指示したという情報がある」と指摘していて、「前線でのロシア側の抵抗の激しさは、軍の司令部が政治的な目標を達成するためのものである可能性がある」という見方を示しています。
“雨季 問題ではない”作戦継続を強調 ウクライナ国防省
ウクライナ国防省のブダノフ情報総局長は先週、ゼレンスキー大統領に同行して滞在していたアメリカのワシントンで軍事専門のネットメディアの取材に応じ、その内容が22日公開されました。
この中で、ブダノフ局長はこれから雨期となり、地面がぬかるみ、さらに厳しい冬を迎えるなどの気象条件が反転攻勢に与える影響について「大きな問題ではない。現在、主な戦闘は歩兵によって行われている。多数の無人機も使われている。戦車などを使う機会は減っている」と述べました。
アメリカ軍が今月上旬、天候の面からウクライナ軍による反転攻勢が可能なのは「30日から45日ほどだ」という見方を示したなかでブダノフ局長としては作戦を中断することなく継続する姿勢を強調したとみられます。
また、ウクライナが強く求めている射程の長い地対地ミサイル「ATACMS」について、アメリカメディアが、バイデン大統領がゼレンスキー大統領に供与する方針を伝えたと報じたことについて「公式発表を待つ」と述べました。ただ「100発では状況は変わらない。少なくとも数百発は必要だ」と述べ一定の数が必要だと強調しました。
ロシア軍がウクライナ南部ヘルソン州を攻撃
ウクライナ南部ヘルソン州の知事は24日、州内を流れるドニプロ川の西岸の街に対しロシアが攻撃を行い、複数の住宅が破壊されるなどして少なくとも男女2人が死亡し、警察官を含む3人がけがをしたと発表しました。
ヘルソン州ではその後も砲撃などがあり、地元の検察によりますと5人がけがをしました。
ロシア領内やロシアが一方的に併合したウクライナ南部のクリミアでは攻撃が相次いでいて、ロシア側の今後の対応が焦点となりそうです。
“ロシア西部の州にウクライナ側が無人機攻撃” 州当局が発表
一方、ロシア国防省は24日、ウクライナ側が無人機攻撃を行い、ウクライナと国境を接する西部ベルゴロド州とクルスク州の上空で2機を撃墜したと発表しました。
このうちクルスク州の知事はSNSに「ウクライナの無人機が中心部にある行政の建物を攻撃した」と投稿し、建物の屋根がわずかに損傷したと主張しました。
ウクライナ当局は公式に関与を認めていませんが、複数の地元メディアは、ウクライナ国防省情報総局の関係者の話として、無人機の攻撃はウクライナ側によるもので、クルスク州にあるロシアの治安機関FSB=連邦保安庁の建物が標的で、直撃したと伝えています。
さらに州内では飛行場近くにある製油所に別の無人機が直撃し、火災が起きたとしています。
ロシア ウクライナ 無人機攻撃の応酬激しく
ウクライナ空軍は25日、未明に南部オデーサ州などへあわせて13発のミサイルや19機の無人機によるロシア軍の攻撃があったと発表しました。
大半は迎撃したとしているものの、この攻撃によりオデーサで市民1人がけがをしたほか、港湾施設や農業用の倉庫が被害を受けたということです。
一方、ロシア国防省も25日、ウクライナと国境を接する西部クルスク州や、一方的に併合したウクライナ南部クリミアなどに複数の無人機が飛来したと発表しました。
攻撃はウクライナによるものだと主張していて、無人機での攻撃の応酬が激しくなっているものとみられます。
またウクライナ軍の参謀本部は25日、東部ドネツク州のバフムト近郊で、ウクライナ側が奪還した集落にロシア側の攻撃があり、これを退けたと発表しました。
アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は24日に発表した分析で、「プーチン大統領がショイグ国防相に10月初旬までにウクライナの反転攻勢を阻止しロシア側が主導権を握るよう指示したという情報がある」と指摘していて、「前線でのロシア側の抵抗の激しさは、軍の司令部が政治的な目標を達成するためのものである可能性がある」という見方を示しています。
“雨季 問題ではない”作戦継続を強調 ウクライナ国防省
ウクライナ国防省のブダノフ情報総局長は先週、ゼレンスキー大統領に同行して滞在していたアメリカのワシントンで軍事専門のネットメディアの取材に応じ、その内容が22日公開されました。
この中で、ブダノフ局長はこれから雨期となり、地面がぬかるみ、さらに厳しい冬を迎えるなどの気象条件が反転攻勢に与える影響について「大きな問題ではない。現在、主な戦闘は歩兵によって行われている。多数の無人機も使われている。戦車などを使う機会は減っている」と述べました。
アメリカ軍が今月上旬、天候の面からウクライナ軍による反転攻勢が可能なのは「30日から45日ほどだ」という見方を示したなかでブダノフ局長としては作戦を中断することなく継続する姿勢を強調したとみられます。
また、ウクライナが強く求めている射程の長い地対地ミサイル「ATACMS」について、アメリカメディアが、バイデン大統領がゼレンスキー大統領に供与する方針を伝えたと報じたことについて「公式発表を待つ」と述べました。ただ「100発では状況は変わらない。少なくとも数百発は必要だ」と述べ一定の数が必要だと強調しました。
ロシア軍がウクライナ南部ヘルソン州を攻撃
ウクライナ南部ヘルソン州の知事は24日、州内を流れるドニプロ川の西岸の街に対しロシアが攻撃を行い、複数の住宅が破壊されるなどして少なくとも男女2人が死亡し、警察官を含む3人がけがをしたと発表しました。
ヘルソン州ではその後も砲撃などがあり、地元の検察によりますと5人がけがをしました。
ロシア領内やロシアが一方的に併合したウクライナ南部のクリミアでは攻撃が相次いでいて、ロシア側の今後の対応が焦点となりそうです。
“ロシア西部の州にウクライナ側が無人機攻撃” 州当局が発表
一方、ロシア国防省は24日、ウクライナ側が無人機攻撃を行い、ウクライナと国境を接する西部ベルゴロド州とクルスク州の上空で2機を撃墜したと発表しました。
このうちクルスク州の知事はSNSに「ウクライナの無人機が中心部にある行政の建物を攻撃した」と投稿し、建物の屋根がわずかに損傷したと主張しました。
ウクライナ当局は公式に関与を認めていませんが、複数の地元メディアは、ウクライナ国防省情報総局の関係者の話として、無人機の攻撃はウクライナ側によるもので、クルスク州にあるロシアの治安機関FSB=連邦保安庁の建物が標的で、直撃したと伝えています。
さらに州内では飛行場近くにある製油所に別の無人機が直撃し、火災が起きたとしています。