各地で今シーズン一番の冷え込み この冬の気温は 降雪量は NHK 2024年11月19日 19時33分
冬型の気圧配置と強い寒気の影響で、19日朝は北日本を中心に0度を下回り、各地で今シーズン一番の冷え込みとなりました。寒気の流れ込みはしだいに弱まりますが、20日は東日本を中心に19日よりも厳しい冷え込みとなるところもある見込みで、体調管理に注意してください。
気象庁は19日、12月から3か月の天候について、気温や降雪量の見込みを発表しました。
多くの地点で最低気温 今シーズン最も低く
気象庁によりますと、冬型の気圧配置と強い寒気の影響で、19日朝は、各地で厳しい冷え込みとなりました。
19日朝の最低気温は
▽北海道の新千歳空港でマイナス10.7度
▽札幌市でマイナス3度ちょうど
▽青森市でマイナス1.3度
▽宇都宮市で2.5度
▽大阪市で7.1度
▽東京の都心で7.9度などと、多くの地点で今シーズン最も低くなりました。
日中も気温は上がらず、最高気温は
▽北海道夕張市でマイナス2.4度など真冬日となったところもあるほか
▽仙台市で7.7度
▽石川県輪島市で10.5度
▽東京の都心で13.2度
▽大阪市で13.5度など
12月上旬から1月上旬並みとなりました。
宮城県 仙台市 青葉区 午前8時ごろ撮影(動画17秒)
上空の寒気の流れ込みはしだいに弱まりますが、夜間に晴れて地表の熱が奪われる放射冷却現象も加わり、20日は東日本を中心にさらに厳しい寒さとなる見込みで、20日朝の最低気温は
▽盛岡市でマイナス3度
▽札幌市で0度ちょうど、
▽東京の都心や広島市で6度などと予想されています。
東日本では雨や曇りで気温が上がらず、日中の最高気温が10度を下回るところもある見込みで、体調管理に注意が必要です。
気象庁 3か月予報 気温 降雪量は
12月から3か月の天候について、気温は全国的にほぼ平年並みとなる一方、降雪量は日本海側で平年並みか平年より多くなる見込みです。
気象庁が19日発表した3か月予報によりますと、来月から3か月間の気温は全国的にほぼ平年並みとなる見込みです。
降雪量は、冬型の気圧配置が強まる時期があるため、北日本から西日本にかけての日本海側で、平年並みか平年より多くなる見込みです。
また、偏西風が日本付近で平年よりもやや南に蛇行し寒気が流れ込みやすくなる影響で、日本海側を中心に一時的に大雪のおそれもあるということです。
一方、東日本と西日本の太平洋側では、12月と2月は平年並みに晴れ、1月は平年より晴れる日が多くなる見込みです。
気象庁異常気象情報センター 田中昌太郎所長
「これからは『冬らしい日』が続くとみられ、体調管理に注意が必要だ。大雪については最新の情報を確認してほしい。一方、太平洋側では晴れて乾燥しやすくなるため、火の取り扱いなどに注意してほしい」
寒さ対策グッズ 去年比約2割増も
今シーズン一番の冷え込みとなる中、東京 中央区の大型雑貨店には寒さ対策グッズを求める人たちが訪れています。
電気やガスが値上がりする中、この店ではおなかからつま先までをすっぽり包み込む袋状の毛布や、腕を出すスリットがあり、手元で作業がしやすいショールといった、電気を使わない商品が人気だということです。
また、寒暖差が激しい中で体温調節がしやすいよう、充電式のカイロもよく売れていて、中には本体を2つに分けて、両手や2人で使える製品も出ています。
ことしは気温が高い日が長く続いたため、寒さ対策の売り場を本格的に設けたのは例年より遅い10月末でしたが、ここ数日で訪れる客が増えました。
(20代の会社員)
「きのうきょうとぐっと冷え込んだため寒さに備えようと思って来ました。デスクワーク中の足元をあたためるためにブランケットを買いました」
全国に展開するこの大型雑貨店のチェーンでは、11月に入ってから、電気を使わない寒さ対策グッズの売り上げが、去年の同じ時期と比べておよそ2割増えているということです。
ロフト広報室 高橋ひとみさん
「いろいろな種類の商品をそろえているので上手に使ってほしいです。寒さがさらに厳しくなれば暖房器具とあわせて使うことで電気代を節約できたり、より暖かく過ごせたりすると思います」
仙台 冬用タイヤへの交換 開店とともに次々と
仙台市では19日未明に初雪が観測されましたが、市内の自動車用品店では先週から冬用タイヤへの交換の依頼が増え始めていて、19日も午前10時の開店とともに次々と客が訪れました。
店によりますと、一日あたり平均で40台から50台の車のタイヤの交換を行っていて、12月半ばごろまで混雑する見通しだということです。
タイヤ交換に来た70代の女性は「けさ雪が降っていたので急いで交換に来ました。スリップなどに気をつけて運転したいです」と話していました。
自動車用品店の庄子賢一店長は「朝晩の冷え込みが非常に強まってきたので、雪やアイスバーンなどに備え早めのタイヤ交換をおすすめしたい」と話していました。
札幌 ササラ電車が初出動
今シーズン一番の冷え込みとなった札幌市では、18日夜からまとまった雪が降り、この冬初めて路面電車の線路に積もった雪を取り除く「ササラ電車」が出動しました。
ササラ電車は、長さ30センチほどの竹を束ねたササラと呼ばれるブラシを回転させて線路を走る除雪専用の車両です。
札幌市の路面電車では1925年から運転が始まり、冬の風物詩となっています。
札幌管区気象台によりますと、札幌市では19日午前5時の時点で7センチの雪が積もり、路面電車を運行する札幌市交通事業振興公社はこの冬初めて「ササラ電車」2台を出動させました。
出動した車両はササラを回転させて線路に積もった雪を払いながら市内を走っていました。
公社は、来年3月ごろまで雪の状況に応じて「ササラ電車」を出動させることにしています。
冬型の気圧配置と強い寒気の影響で、19日朝は北日本を中心に0度を下回り、各地で今シーズン一番の冷え込みとなりました。寒気の流れ込みはしだいに弱まりますが、20日は東日本を中心に19日よりも厳しい冷え込みとなるところもある見込みで、体調管理に注意してください。
気象庁は19日、12月から3か月の天候について、気温や降雪量の見込みを発表しました。
多くの地点で最低気温 今シーズン最も低く
気象庁によりますと、冬型の気圧配置と強い寒気の影響で、19日朝は、各地で厳しい冷え込みとなりました。
19日朝の最低気温は
▽北海道の新千歳空港でマイナス10.7度
▽札幌市でマイナス3度ちょうど
▽青森市でマイナス1.3度
▽宇都宮市で2.5度
▽大阪市で7.1度
▽東京の都心で7.9度などと、多くの地点で今シーズン最も低くなりました。
日中も気温は上がらず、最高気温は
▽北海道夕張市でマイナス2.4度など真冬日となったところもあるほか
▽仙台市で7.7度
▽石川県輪島市で10.5度
▽東京の都心で13.2度
▽大阪市で13.5度など
12月上旬から1月上旬並みとなりました。
宮城県 仙台市 青葉区 午前8時ごろ撮影(動画17秒)
上空の寒気の流れ込みはしだいに弱まりますが、夜間に晴れて地表の熱が奪われる放射冷却現象も加わり、20日は東日本を中心にさらに厳しい寒さとなる見込みで、20日朝の最低気温は
▽盛岡市でマイナス3度
▽札幌市で0度ちょうど、
▽東京の都心や広島市で6度などと予想されています。
東日本では雨や曇りで気温が上がらず、日中の最高気温が10度を下回るところもある見込みで、体調管理に注意が必要です。
気象庁 3か月予報 気温 降雪量は
12月から3か月の天候について、気温は全国的にほぼ平年並みとなる一方、降雪量は日本海側で平年並みか平年より多くなる見込みです。
気象庁が19日発表した3か月予報によりますと、来月から3か月間の気温は全国的にほぼ平年並みとなる見込みです。
降雪量は、冬型の気圧配置が強まる時期があるため、北日本から西日本にかけての日本海側で、平年並みか平年より多くなる見込みです。
また、偏西風が日本付近で平年よりもやや南に蛇行し寒気が流れ込みやすくなる影響で、日本海側を中心に一時的に大雪のおそれもあるということです。
一方、東日本と西日本の太平洋側では、12月と2月は平年並みに晴れ、1月は平年より晴れる日が多くなる見込みです。
気象庁異常気象情報センター 田中昌太郎所長
「これからは『冬らしい日』が続くとみられ、体調管理に注意が必要だ。大雪については最新の情報を確認してほしい。一方、太平洋側では晴れて乾燥しやすくなるため、火の取り扱いなどに注意してほしい」
寒さ対策グッズ 去年比約2割増も
今シーズン一番の冷え込みとなる中、東京 中央区の大型雑貨店には寒さ対策グッズを求める人たちが訪れています。
電気やガスが値上がりする中、この店ではおなかからつま先までをすっぽり包み込む袋状の毛布や、腕を出すスリットがあり、手元で作業がしやすいショールといった、電気を使わない商品が人気だということです。
また、寒暖差が激しい中で体温調節がしやすいよう、充電式のカイロもよく売れていて、中には本体を2つに分けて、両手や2人で使える製品も出ています。
ことしは気温が高い日が長く続いたため、寒さ対策の売り場を本格的に設けたのは例年より遅い10月末でしたが、ここ数日で訪れる客が増えました。
(20代の会社員)
「きのうきょうとぐっと冷え込んだため寒さに備えようと思って来ました。デスクワーク中の足元をあたためるためにブランケットを買いました」
全国に展開するこの大型雑貨店のチェーンでは、11月に入ってから、電気を使わない寒さ対策グッズの売り上げが、去年の同じ時期と比べておよそ2割増えているということです。
ロフト広報室 高橋ひとみさん
「いろいろな種類の商品をそろえているので上手に使ってほしいです。寒さがさらに厳しくなれば暖房器具とあわせて使うことで電気代を節約できたり、より暖かく過ごせたりすると思います」
仙台 冬用タイヤへの交換 開店とともに次々と
仙台市では19日未明に初雪が観測されましたが、市内の自動車用品店では先週から冬用タイヤへの交換の依頼が増え始めていて、19日も午前10時の開店とともに次々と客が訪れました。
店によりますと、一日あたり平均で40台から50台の車のタイヤの交換を行っていて、12月半ばごろまで混雑する見通しだということです。
タイヤ交換に来た70代の女性は「けさ雪が降っていたので急いで交換に来ました。スリップなどに気をつけて運転したいです」と話していました。
自動車用品店の庄子賢一店長は「朝晩の冷え込みが非常に強まってきたので、雪やアイスバーンなどに備え早めのタイヤ交換をおすすめしたい」と話していました。
札幌 ササラ電車が初出動
今シーズン一番の冷え込みとなった札幌市では、18日夜からまとまった雪が降り、この冬初めて路面電車の線路に積もった雪を取り除く「ササラ電車」が出動しました。
ササラ電車は、長さ30センチほどの竹を束ねたササラと呼ばれるブラシを回転させて線路を走る除雪専用の車両です。
札幌市の路面電車では1925年から運転が始まり、冬の風物詩となっています。
札幌管区気象台によりますと、札幌市では19日午前5時の時点で7センチの雪が積もり、路面電車を運行する札幌市交通事業振興公社はこの冬初めて「ササラ電車」2台を出動させました。
出動した車両はササラを回転させて線路に積もった雪を払いながら市内を走っていました。
公社は、来年3月ごろまで雪の状況に応じて「ササラ電車」を出動させることにしています。