第40回高松宮記念が28日、中京競馬場で行われた。
1番人気は、6 キンシャサノキセキで3.7倍、2番人気は、3 アルティマトゥーレで4.3倍、3番人気は、16 エーシンフォワードで4.9倍、4番人気は、13 サンカルロで9.3倍。10倍以下の単勝人気は以上4頭。
スタートで、アルティマトゥーレが立ち遅れてしまう。17 ビービーガルダンが好発馬。10 ヘッドライナーの出もよかったが、1 セブンシークィーンが押して先頭に立つ。2番手にヘッド。ビービーが3、4番手争い。キンシャサは7~8番手。立ち遅れたアルティマが、エーシンらと中団の集団位置。13 サンカルロは後方から3頭目あたり。
4角付近で、ヘッドライナーがセブンシーに並びかけ、その後ろにキンシャサがとりついて直線へ。
直線に入り、ヘッドが先頭に立ったが、直線中ほどあたりでキンシャサが先頭に。しかし狭い馬ごみの中からアルティマが強襲。そして外からビービーが突っ込み、加えて、エーシン、サンカルロも追い込んでくるという、現中京コースの掉尾を飾るにふさわしい激戦となった。ゴール線上ではキンシャサとビービーが並んでのゴールとなった。
長い写真判定の末、キンシャサがハナ差、ビービーを抑え、悲願のG1制覇。3着エーシン、4着サンカルロ、5着アルティマ。
<短評>
・キンシャサノキセキ・・・南半球産馬で、北半球産馬ベースで考えると、まだ身体年齢は2歳馬であった3歳時にNHKマイルカップに出走して3着と健闘したときから、将来を嘱望されていた。その後、2年前の宮記念で2着に入ったこともあったが、時折見せるレースの甘さが災いして、なかなか波に乗り切れなかったという印象も強かった。しかし、昨年のスワンステークスを勝った後、マイルCSをスキップして、阪神カップに回ったことで、宮記念を最大の目標と定めた。その後、阪神C、オーシャンステークスも勝って重賞3連勝。今回はある意味、負けられないと同時に、G1制覇のラストチャンス的な意味合いがあった一戦ともあいまったが、見事激戦を制した。7歳といっても、実質的にはまだ6歳。少なくとも、今年一杯は今の流れのままの活躍を期待できそう。
・ビービーガルダン・・・発馬がよく、道中もいい感じでレースが進められたが、惜しくもハナ差惜敗。勝ちきれないレースも少なくないが、今後も短距離戦線では主役級の存在であり続けられることだろう。
・エーシンフォワード・・・直線で鋭い脚を見せた。前2頭との道中の位置取りの差がでた。
・サンカルロ・・・後方待機から直線だけで追い込んできた。あと50mほどゴール板が遠ければ勝っていた?
・アルティマトゥーレ・・・スタートの出負けが大きかったか。それでも、道中は中団位置をキープ。直線でも一時は先頭に立つ勢いを見せた。しかし、先頭に立つ勢いを見せたところで止まってしまった。
(追記)
反省しきりの大師匠。