なんか、ひと昔前にエモシオンという未完の大器がいたが、馬名が被るなw
今年の菊花賞は牝馬を含めて「伏兵同士」の争いになるかも?
しかし、過去にも低レベル扱いされた菊花賞は多かったが、そこから後の活躍馬が出た事も多数あったのは事実
「菊の秘密兵器」? セレシオン
21日、新潟競馬場で行われる阿賀野川特別(2勝クラス)は、知る人ぞ知る菊花賞(G1)と縁のあるレースだ。
過去には、2008年の勝ち馬オウケンブルースリが神戸新聞杯(G2)で3着したのちに菊花賞を制覇。2009年に2着したフォゲッタブルがセントライト記念(G2)で3着したのち本番でも2着に好走している。
また近年の勝ち馬であるポポカテペトルとユーキャンスマイルが、直行した菊花賞でいずれも人気薄ながら3着に激走。重賞ほどの派手さはないが、ラスト1冠へ向け望みあるレースと言えるだろう。
そこで注目したいのは、上述したポポカテペトルとユーキャンスマイルがともに友道康夫厩舎の管理馬であること。「友道ローテ」と言っては少々大袈裟かもしれないが、厩舎としては必勝ローテーションといえるのかもしれない。
そんななか今回の阿賀野川特別にも、登録メンバー唯一の3歳馬セレシオン(牡3、栗東・友道康夫厩舎)が出走を予定している。
同馬は桜花賞(G1)2着、オークス(G1)で3着したクルミナルを姉に持つ良血。僚馬であり日本ダービー(G1)を制したドウデュースの調教パートナーとして、その名を聞いたことのあるファンもいるのではないだろうか。5億円ホースのリアドや2億円ホースのフィデルらと共に、友道厩舎の期待馬としてデビュー前から注目を集めていた存在である。
デビュー戦と2戦目の梅花賞(3歳1勝クラス)は、どちらも単勝1.5倍の断然人気に応えて勝利。ところが、その後はすみれS(L)で4着、プリンシパルS(L)で7着に敗れ、春のクラシック出走は叶わなかった。
今回は仕切り直しの一戦でもあり、ここを勝ち負けするようならラスト1冠も視野に入ってくるだろう。
また、今回は新たな鞍上として福永祐一騎手を迎え入れる。
札幌記念(G2)と北九州記念(G3)の開催される今週末は、いずれの重賞も騎乗馬はなく、裏開催となる新潟競馬場に参戦する福永騎手。友道厩舎の管理馬では、過去にワグネリアンで日本ダービー、ワールドプレミアで天皇賞・春(G1)を制するなど、厩舎との信頼関係も厚い。
仮に勝利したとしても、続けて福永騎手が騎乗するかは現時点で定かではないが、本番に向けた負けられない一戦で相性の良い名手を起用できたことは、陣営にとっても頼もしい限りだろう。
また福永騎手にとっても、春クラシックでコンビを組んだお手馬のジオグリフは、天皇賞・秋(G1)での復帰が濃厚。セレシオンの結果次第では、菊の秘密兵器となる可能性も十分だ。