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「常念岳・蝶ヶ岳遠征記」-その4-(「常念小屋」から「蝶ヶ岳ヒュッテ」まで )

2019年08月18日 | 常念岳・蝶ヶ岳遠征記

-8月12日(月)-

前日、常念小屋まで登り切って、「コマクサ」も見ることができた。

ただ、5時頃から土砂降りになって、槍・穂の稜線の夕景は見れず。


その上、常念小屋の夜はかつて経験したことのない最悪な夜に!

もちろん、日程の選択に問題があったのだろう。そうかも知れないが!
宿泊の手続きをして案内されたのが、8畳の部屋に16人。
そして、問題はその配置にあった。小屋の指図どおりに寝ると、
12人の足が、二人を蹴るような配置だった。

山の日を含む連休で、尚且つ人気の山ということで、混むのはわかってはいたが!
私たちのグループが足下に配置されたので、ほとんど眠れなかった。

私の知り合いの落語家のネタ話に、「渋滞」の話がある。
「ついとらんなー!渋滞に巻き込まれた!」
「お前が車に乗ってくるからや!」というもの。

そうなんですよね!この事態の原因の一つは自分にあるということ。
そうはわかってはいるが、うとうとしただけで、ほぼ眠れなかった。


そういう「2019の山の日」の一夜が明けた。



前夜の雨が嘘のように、目の前に絶景が広がっていた。


キター!



目の前の壮大な景色に、ただ圧倒される!



この一瞬のために、山に登っているようなもんだ!



振り返れば、「槍・穂の稜線」がモルゲンロートに染まってる!



荘厳な一時を過ごした後は、朝食タイム。



寝不足で重たい体ではあるが、準備をして、



6:13 常念岳に向けて出発。



常念への登りは、これがけっこううきつかった!



振り返ると、



寝不足な体なのでゆっくり、ゆっくりと!



この花は、「ミヤマキンバイ」?



と、この時ヘリコプターの飛行音が響いた。



よく見てみると、遙か槍の北鎌尾根の方向から何度か目の前を通り過ぎていく。
大したことがなければよいのだけれど!


さぁ、先へと進もう。



Yさんも、寝不足で少し足が重いようだ。



ようやく、バリエーションルートの前常念から三股への分岐を通過。



もう少しだ、がんばろう!



8:00 常念岳にとうちゃこ!



ここは、まさに「槍・穂の稜線」のビューポイント!



思わず、45年前の岳人に戻って、あそこが「前穂」なんて講釈をしてしまう!



遠くには、富士山や北岳も見ることができる。



頂上直下には、「イワギキョウ」さんが!



さすが百名山、多くの人であふれてるんで早々に先へと進んだ。



今から進むルートもはっきりと見えていて、
けっこう近そうなんだけれど、


稜線を歩いていても、
「ハクサンシャクナゲ」


「クモマキスミレ」?



「イワツメクサ」



「クロマメノキ」?



などを撮って、快適な稜線を歩く!



蝶ヶ岳から来る人とすれ違うが、登りがきつそう!



アップダウンもあって、足が重たくなってくるが、



景色は抜群によいので、心は軽やか。



10:10 少し早めではあったがこの日の豪華ランチ!



目の前には、穂高連峰が!



そういえば、45年前に、この屏風岩を登ったんだっけ!



ダイキレットを歩いたのは、二十歳の頃だった!


この稜線を見ながらの山歩きは、そんなことを思い出せて最高の一時だった。


振り返ると、常念もだいぶ遠くになってきたね!



樹林帯に入ると、

Yさんが一眼を構える。


それじゃ、私もと、

「カラマツソウ」


「ハクサンフウロ」



「サラシマショウマ」?



次から次へと出てくる、「エゾシオガマ」。



これは「クロトウヒレン」だよね!



「ミヤマシュロソウ」



11:35 2592ピーク



ここらあたりで、一気にお花畑が出てきた。
「ミヤマトリカブト」


「シモツケソウ」



「グンナイフウロ」もあるんだね!



なかなか先へと進めないが、



「ムカゴトラノオ」?



などを撮っていると、珍しそうな蝶々も!
「キベリタテハ」のようだ。


「キヌガサソウ」



蝶槍へときつい登りの合間にも



樹林帯を抜けたら「トウヤクリンドウ」が。



先行したYさんは、「蝶槍」に、



13:11 「蝶槍」にとうちゃこ!



ここからの眺望を愉しむ。



そして、残りをゆっくりとヒュッテに向けて歩く!



「イワベンケイ」



そして、ここでも「コマクサ」が!



蝶ヶ岳ヒュッテが近くなってきた。



「チシマギキョウ」



後少しだが、足取りは重い。



この時、「白花コマクサ」が!



14:11 蝶ヶ岳ヒュッテにとうちゃこ!



何と、野外コンサートの真っ最中!



昨晩のこともあり、また眠れないようだと下りることも考えて、
小屋で混み具合を聞くと、昨日ほどはないとのことで、宿泊手続きをする。


そして、軽く乾杯!



食事までの時間少し昼寝をして、今日の晩ご飯。



夕刻、槍・穂の稜線の夕焼けを期待したが



昨日に続き、雲間に撃沈!



ただ、夕食後には、コンサートが開催された。



心地よい調べの中で、ゆっくりと眠りについた。




4 コメント

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Unknown (東雲の空)
2019-08-19 07:52:24
お疲れさんでした
縦走中お天気も何よりで良かったですね
常念の登りも蝶槍の登りもきついですよね~^^

それと私も膝を痛めもうアルプスにはもう
行け無いと思っていたのに
何とか治して30年ぶりに燕に上がれた時は泣きそうでした
昔と同じ様な登山は出来ないとおもいますが~
今に有った山歩きで楽しんで下さい
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お疲れ様でした (風来坊)
2019-08-19 13:40:16
松本への遠征、お疲れ様でした。
松本に単身していた時に、山を始めて、3回目くらいが常念・蝶ヶ岳の1泊登山でしたので、懐かしいです。
でも、登るのに精いっぱいで、ほとんど覚えていません。
縦走路だけは、かろうじて、こんな感じだったかな…と思いながら拝見しました。
私が登った時は、9月の台風のあとで、風が強かったは忘れません。
あと、蝶ヶ岳からの下りが意外に長かった気がします。

お盆にかけて、お出かけのご様子でしたので、18日はお誘いしませんでしたが、お許し下さいませ。
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それなりの山歩き! (山沢周平)
2019-08-19 22:31:24
東雲の空さん、こんばんは。

そうですよね!今の体に合った「山歩き」。
それが基本になりますよね!
ただ、今回も感じましたが、昔のことが思い出されて、
屏風岩も登った、キレットも難なく歩いたなぁ、何て思いますね!

でも、やはり歳相応の山歩きを楽しめるようにしないとですね!
久しぶりの北アの稜線、楽しめました。
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疲れました! (山沢周平)
2019-08-19 22:41:05
風来坊さん、こんばんは。

大混雑の山小屋泊で、ほとんど眠れず稜線歩きは疲れました。
でも、槍・穂の稜線を横目に抜群のロケーションに癒やされもしました。
昔、槍・穂や屏風岩、明神の東稜なども登ってましたので、懐かしかったです。

ナッちゃん、前回の山歩きでの情報でほぼ行けると思います。
今日は、振替休を利用して、へこさんの縄張りのところでたくさん見てきました。

またの機会を楽しみにしています。
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