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百花繚乱の白山を歩く!その2(砂防新道から白山室堂へ!)

2015年08月04日 | 加賀白山紀行


深田久弥は「日本百名山」で「白山」を次のように書いている。

「 日本人は大ていふるさと(故郷)の山を持っている。
 山の大小遠近はあっても、故郷(ふるさと)の守護神のような山を持っている。
 そして、その山を眺めながら育ち成人して故郷を離れても、
 その山の姿は心に残っている。
 どんなに世相が変わってもその山だけは、
 昔のままで“あたたかく”故郷の人を迎えてくれる。

 私の故郷の山は白山(はくさん)であった。

 それは名の通り1年の半分は白い山であった。

 主峰の御前(ごぜん)と大汝(おおなんじ)を、
 均衡のとれた形で眺め得るのみでなく、白山の持つ高さと拡がりを最も確かに、
 最も明らかに認め得るのは、私の町の付近からであった。

 夕方日本海に沈む太陽の余映を受けて、白山が薔薇色に染まるひと時は、
 美しいものの究極であった。

 みるみるうちに薄鼠に暮れて行くまでの、暫くの間の微妙な色彩の推移は、
 この世のものとは思われなかった。」

今回、「白山」を登るにあたって少し調べてみた。
「結構いい山なんだね!」というのが実感だ。

同行のYさんが、「御前峰だけでなく大汝峰も是非登りましょう!」と言っていたので、
私としても、体力が許せばご希望に添いたいとは思っているが、果たしてどうなるか?


私は、まだGPSを持っていないので、ルートは写真で紹介したい。(遅れてるね!)



前回は、砂防新道の別当覗(1750)の上までだったので、
今日はその続きからのスタート。砂防新道にはたくさんの花たちが咲き誇っていた。
この花はハクサンチドリかな?


8:40 甚之助避難小屋(1960)に到着。どうにか700は登ってこれた。



猛暑の中、登山路の花に癒されつつどうにか後500になった。


ヨツバシオガマ



ミヤマアキノキリンソウ



シナノオトギリ



そして朝露に濡れたハクサンフウロ



こちらは初めてのミヤマダイモンジソウ



ミヤマキンポウゲ



カラマツソウ



そしてオタカラコウ



南竜道分岐(2100)を過ぎて、黒ボコ岩への巻き道にはいると、
まずイブキトラノオがお出迎え。



なんでかはわからないがニッコウキスゲ



いつも楽しみにしているシナノキンバイ



コバイケイソウの花に癒され、まだがんばっている。



とも言えないかな!だいぶお疲れモード!



ヤマハハコ



シモツケソウ



今回の白山では何度となく遭遇したアサギマダラ



ミソガワソウ?



そして、やっと黒ボコ岩手前の「延命水」にたどり着いた。
この水はとても美味しかった。


当然Yさんは先に行っている。



黒ボコ岩が見えてきた。え!岩の上でこちらを見ているのは?



「先輩!大丈夫ですか?だいぶ待ちましたよ!」だって!



10:27 ようやく黒ボコ岩(2320)にたどり着いた。
元気のいい山ガールがポーズをしてたので思わずパチリ。


山ガールを真似してYさんもポーズ!



私は疲れているので、いいと言うが、Yさんが許さない!
仕方なくポーズ?


さぁ、後はわずかな登りだけだ!がんばろう!



白山室堂に向けて弥陀ヶ原を進む!



ここで、ものすごく楽しみにしていた「クロユリ」が突然現れた。



以前にも書いたけど、「クロユリ」には特別の思い入れがある。
まだ、17歳の夏、双六池の畔でひっそりと咲いているのが最初の出合だった。
その後、何度もあっているのだが、「クロユリ」に出会う度に感動する。

今回の目的の一つが達成できた。後は、先へ進むだけ。
弥陀ヶ原はこんな感じ。


11:25 そして、とうとう白山室堂(2450)に到着。



取りあえず、缶ビールで乾杯をし、Yさんはアルプス展望台へ、
私は、周辺の花散策へと別行動にした。


室堂小屋で休憩している人に、アサギマダラがまとわりついていた。
近くのご婦人曰く「まぁ!うらやましい!」


そして付近を散策していると、そこら中がお花畑!
「クロユリ」が数多く咲いている。





「クロユリ」のあまりの多さにただただ唖然!



コイワカガミ



ハクサンコザクラ
とてもいい!


シナノオトギリ



ミヤマタンポポ



イワギキョウ



ハクサンフウロ



白のハクサンフウロ



コバイケイソウ



ネバリノギラン



などと、周辺の花散策をした後、夕食を食べた。


少しうとうとしたが、
夕焼けがきれいだったので、パチリとしにいった。









後ろを振り返れば、「お月様」。


やっと長い一日が終わった。明日もまた、割とハードな行程が待っている。(次回へと続く)


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