
9月に入り、やっと晴れの日が増えてきた。
秋の山シーズンの始まりだ。
とは言ってみたが、仕事の関係やいろんな出来事があって、
中々山に行けない状況にあった。
しかしながら、山への思いはだんだんと切なく、恋しいものになってきている!(ほんまかいな?)
それでどうにかやり繰りをして、7日の日曜日に時間を取ることとした。
行先は、久しぶりに久住でもと思ったが、2週間前のリベンジで、再度天山に行くことにした。
2週間前は、雨が降っていたがどうにか止んで、花散策を少しだけだった。
今回は、朝が曇りで、昼からは晴天との予報。
なので、うぅーん!やっぱり神か仏かは知らないが、
「天は我に味方している!」などと、ついつい不遜なことを思ってしまう。
「それがいけなかったのかもしれない!」
ネットでは、素晴らしいウメバチソウの便りがアップされているし、固い蕾だったアケボノソウも咲き始めたようだ。だったら行かずばならない!(つまり、天山がおいらを呼んでいる!かな?)
ということで、8時に福岡を出発。
いつものように三瀬のトアルところで、「メロンパン」を買おうと立ち寄ったが、「まだ焼けてません。あと1時間くらいですね。」との返事。
「ガァーン!」幸先よくないなぁ。仕方がないので、セブンイレブンでコーヒーを買って気を持ち直して、一路天山に向かった。
天山に近づくと何やら、爆音が響いている。「ブオォーン!ギギー!」などとすざましい音が響いている。どうも天山スキー場の駐車場がレースコースになっているようだ。
初秋の穏やかの稜線で、美しい花散策!との予定がこれまた邪魔されそうだ。
まぁ、それも仕方がない。と、思いつつ、上宮駐車場から登り始めた。
普段はあまり立ち寄らない神社も、少しだけ散策。

よく見るとなかなかの野仏のようだ。
池にはこんなにも鯉がいるとは知らなかった。

ここで、天山の自然を守る会に参加してある唐津のTさんと話をした。そして「そこにツルニンジンが咲いていますよ。」。「上にはウメバチソウもきれいに咲いてるよ。」と教えていただいた。
Tさんにはその他にもいろいろと教えていただいた。お世話になりました。
今年初めて見るツルニンジン。

そして、前回固い蕾だったアケボノソウの確認。



その近くには、レイジンソウが。



「お!アサギマダラだ!」


アサギマダラは、九州の山でもよく見かける蝶だが、今年の夏の北岳と間ノ岳の稜線で見かけたのには驚いた。三千㍍の稜線を優雅に舞っていた。あの光景が目に浮かぶ。とても懐かしい!
この場所には、ほかにも ? 多分オトコエシかな。

これも特定が難しい?

オトギリソウ

などが花を咲かせていた。
さあ、先を急ごう!
ヒヨドリバナ

何ともいえない姿のシギンカラマツ。

ノダケ

と、ここらで少し雲行が怪しくなってきた。「天気は晴れでは!」と思うが、厚い雲があたりを覆い尽くしてきた。

それでもパチリ。ヒメキンミズヒキを撮っていたら、

今流行りの、局地豪雨とでもいうような土砂降り!
慌ててカメラをビニールに包み、傘をさす。頂上までの20分でズボンはずぶ濡れ!
上に登っている人たちが、どんどん下りてくる。
私はというと、「うぅーん!」、「日頃の行いかな!」などと思いながらも、
雨はそのうちに止む!と期待して先へと進む。
そしてやっと頂上。
この時は誰もいない。雨の間だけ独り占め。

雨は止みそうもないが、取り敢えず花の散策路へと向かう。

そして噂の「ウメバチソウ」のところへ。


きれいだ!これまでこんな株は見たことがない。

ウメバチソウの美しさに、時の経つのを忘れかけたその時、突然雨が止んだ。

それで、ここでゆっくりとランチ。といっても、カップ麺。

ランチの後は、稜線の花散策。
キュウシュウコゴメグサ


マツムシソウ

コオニユリ

大好きなツルリン

オミナエシ

ヤマホトトギス

キンミズヒキ

キガンピ

ノササゲ

サイヨウシャジン

こちらはまだ蕾


ゆっくりとしたひと時を過ごし、下山開始。雨山もすっきり!

最後に、是非パチリとしたかった「シロバナサクラタデ」にも会えた。


今日は予想もしなかった局地豪雨に遭遇したが、(作礼山は降らなかったそうだ)それにもまして、初秋の天山の花たちに出会うことができ、大満足の一日となった。
次はセンブリや、ムラサキセンブリの季節にもまた来ようっと!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます