4日の土曜日は、昨日に続いて天候が思わしくなかった。
本来ならば、いつもの山仲間と「井原山」に登るところだが、
年度初めということもあり、何かと忙しそうで、
私一人で、「水無」にニリンソウの咲き状況を偵察に行く予定だった。
しかし、昨日から嵐のような天候で、横殴りの雨が一晩中続いていた。
で、今日は朝から、衣替えや本の整理をしていたのだが、
9時過ぎには雨が止んだ。ならば、ならば、行かずばなるまい!
ということで、11時ころには登山口の駐車場に着いた。
ここで山に入る準備をしていると、
「ホーホケキョ」……。静寂の中に透きとおる鳥の鳴き声!
この場に立てる幸せを感じる。
ふと,ここで思い出した。
「山路を登りながら、こう考えた。
智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。
とかくに人の世は住みにくい。」
夏目漱石の「草枕」の書き出しである。
「とかくこの世は住みにくい。」などは、今を生きる我らにとっても、
実感することばかりの今日この頃なのだが、
「生かされて、生きる!」ということを自然は教えてくれているのではないだろうか。
この時期、いろいろと悩んでいる「あなた」へ贈りたい。
と、そんなことはどうでもよいことだが、
3週間前には、「ホソバナコバイモ」をここに見に来た。
その時は、この沢も冬枯れの中で、
春の訪れを告げる「妖精たち」だけが輝いていた。
それが、今、この沢のすべてが、新たな芽吹きで覆い尽くされたかのようだ。
取りあえず、辺りを見ながらゆっくりと進んでいく。
最初に目にとまったのは、「コチャルメルソウ」。
いつ見ても、この花は奇抜だね!
3週間前には、その姿はほとんど見れなかったのに、
今はどうだろう、この沢の至る所で見ることができる。
次に目にとまったのが、この花!
そう、「ヤマエンゴサク」だ。
この花も奇抜な姿をしているが、思わずカメラを向けたくなる。
そして、忘れてはいけない、この花も紹介しなくっちゃ!
「ジロボウエンゴサク」。私だって咲いてるよ!と、言っていた。
今日はたくさんの花たちに出会えそうだね。さぁ、先に進もう。
この花の名前は、何かな?
雨に打たれ、しっとり感がとても良かった。
昨日の嵐で、数多くの花が落下したみたいだ。
こんなのも撮れてしまう!
今日は偵察のつもりだったが、どうも本ちゃんの様相になってきた。
あの花この花、「百花繚乱」だ。
次の花は、「ネコノメソウ」の仲間たち。
まずは「コガネネコノメソウ」
それから「シロバナネコノメソウ」
本家も忘れてはいけないね!
そして、今日どうしても会いたかったこの花!
そう、「トウゴクサバノオ」です。本当に小さな小さな花!
曇り空なので、控えめにしか開いてくれないが、とても美しい!
取りあえず、大満足。しかし今日はまだまだ、多くの花が待っていた。
やはり今日の主役はというと、「ニリンソウ」。
4~5分咲きといったところかな。
いつものお気に入りの場所で!
いいね!
凛々しい姿の一枚!
二枚かな。
「ヤマエンゴサク」とのコラボ。
イチリンソウは、少ししか咲いてなかった。
ニリンソウ、イチリンソウの乱舞はもう少し後になるかな!
もう少し先に進んだ。「ヒトリシズカ」だ。
二つ並べると「フタリシズカ」なってしまう?
(ナンノコッチャ!)
今日一番の「シズカちゃん」。
この花も素敵だね!道ばたにイッパイ咲いていた。
「ヤマルリソウ」。その昔、懸命に探しまわったのを思い出した。
沢の流れの中にも、ヤブツバキが落ちている。人生を感じるね!
そして最後に、今日の一番の驚きの出会いが待っていました。
本当にふと目にとまった、そんな感じ!
噂でしか聞いていなかったこの花。
「ここだよ!ここ、ここ!」と呼んでくれたようだった!
まさか、今日出会えるなんて!
君の名は「キバナノアマナ」。大感激。
こんなこともあるんだね!偶然ではあったが、この出会いにとても感動した!
2時半過ぎに、雨が落ちてきた。
後ろ髪を引かれる思いの中、この沢を後にした。
自宅に帰る途中にも、こんな花が。
「サツマイナモリ」。
一昨年にもパチリとした「シロバナオドリコソウ」。
今日は偵察だった。果たして本番は?
が、本の整理も忘れずにっ( ̄▽ ̄)
今ジムで運動してますが、やはり山歩きの方が充実感あります。
人・器具・建物を見ながらの運動は気が滅入ります。
来週こそ花や流れる川を見ながら、五感を全てを使って山歩きを楽しみたいです。