A.太陽黒点の移動(2023年11月20日、22日、23日、25日)
画像①画像③~⑦から作成したGIFアニメーション(朝9時半ごろの太陽)
Seestarは標準で太陽と黒点が観測できるので、毎日太陽を観測している。太陽については自動導入も調子がよく、ほぼ一発導入(ただしアンドロイドタブレットで)。できるだけ同じ時刻(午前9時半ごろ)の観測を心がけているが、天気等の都合でできないこともある。
ねらいは、黒点を見ること(すでに達成)と、太陽が自転していることの根拠となっている黒点移動の観測。
先週から、大量の黒点が発生。チャンスと思い観測を続けていたが、Seestarは経緯台で時間と共に視野回転することを忘れていた。観測時刻が違うと太陽の向き、したがって黒点の向きが違うということで、太陽黒点の向きが合った午前9時半ごろ観測した4枚でGIFアニメを作成(画像①)。もう1枚と思って26日朝、待機していたが、生憎の画像②のような天気でかなわず。それでも画像①で太陽の自転に伴って黒点が移動する資料は作成できた。
*太陽の自転・・・太陽は地球から見て、東から西に向かって自転している。その根拠は黒点の移動。ガス体の為、赤道付近では約25日(地球からの観測値は公転の影響で約27日)、極付近では約31日ぐらいの周期とのこと。
参考資料)太陽~山賀 進さんのWebsite、および資料8参照
朝の観測の為、日を追って黒点は東から南の上へ移動するが、昼の南中ごろの観測なら横に移動しているのが観測できるはず。
(なお、以前はGIFアニメーションをネット上の無料サービスで作成したが、手持ちのVideo Mastering Works 7で作成した。)
画像②26日朝iPhoneSE3で
画像③20日午前9時半ごろ
画像④22日午前9時半ごろ
画像⑤23日午前9時半ごろ(雲越しの撮影)
画像⑥25日午前9時半ごろ
B.木星
画像⑦25日午後6時ごろ(iPhoneSE3による月と木星)
11月25日は月と木星の大接近の日。珍しく三脚にiPhoneSE3を固定して撮影。その後はいつものSKYMAX127+Neptune-CⅡ+VirtuosoGTiで木星撮影の練習、今月2日目。なかなか上達しない。(^^;
*SharpCapPro4.1でVGAサイズ5000フレームAVI撮影。AS!3で15%~20%スタック処理。RS6でウェーブレット処理。SI9で色ズレ補正等。NeatImageV9でノイズ処理。『写真』アプリで調整。
画像⑧25日午後7時ごろ
画像⑨25日午後7時半ごろ(×2バローレンズ使用)
次は今月3日目の1枚
画像⑩26日午後7時すぎ(×2バローレンズ使用)少しマシなの撮れた
参考資料
1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社
2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館
3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社
4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン
5)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」日本実業出版社
銀河星雲マニア~JUNZO氏が立ち上げた著書と連動したWebsite
6)渡邉耕平著 根本泰人監修「月・惑星撮影 実践ハンドブックVer1」サイトロンジャパン
7)【新時代のスマート望遠鏡】Seestar S50レビュー | 天リフOriginal
10)「TMPGEnc Video Mastering Works 7」~ペガシス
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