よしべや自然博物館

2022年11月の月蝕を契機に電視観望を始めました。
通信販売とSNS頼りに頑張ります。
天文初心者の悪戦苦闘の記録。

電視観望の記録030(おとめ座銀河団 マルカリアンチェーン M84~NGC4474)

2023-04-12 07:00:00 | M天体

4月10日夕方快晴

おとめ座銀河団マルカリアンチェーン(マルカリアンの銀河鎖 M84からNGC4474まで)

 

 

4月8日は、星雲電視観望で打ちひしがれ、ふと『そうだ、銀河見てない。何かないか』『おとめ座なら、いっぱいあるから何か写るだろう。M86あったな。』で、M86にFMA135を向ける。

写った。いっぱい、FMA135+Neptune-CⅡ凄いぞ。銀河写る。しかし何が何だかわからない。いっぱいシミが写っているように見える。中西昭雄さんの本でM86を見る。雰囲気似ている。館長が助けに入る。「ここ絶対これ。ここ一緒。これM86。」館長凄いぞ。館長ソルビングで、画像の解析を終わらす。本によれば、M84からM88までの銀河の連なりは、マルカリアンの銀河鎖(マルカリアンチェーン)と呼ばれているらしい。

9日、10日は少し余裕が出て、M86をSynScanProで導入・自動追尾。SharpCapProで、15秒露出で電視観望。銀河と明るい星の位置関係を確認。4秒露出に変え、明るい星を目印にして、できるだけマルカリアンチェーンの銀河をたくさん画面に導入するようにSynScanProを操作。人生初の銀河の電視観望。そして撮ったのが上の画像。大分遅れましたが、よしべや自然博物館、春の銀河祭りに参加です。

 

さらに、SharpCapProを終了させ、ステラショットLiteを立ち上げる。プレートソルビングで、M86を導入(すでに導入済みで、少しだけ動くだけ)。写野を表示。拡大しSharpCapで写した画像に写野を調整。銀河名を表示させ、スマホでパソコン画面を撮影。

中西さんの本と上の画像を参考に、銀河を同定。

 

撮影データ
2023年4月10日
FMA135+Neptune-CⅡ+AZ-GTi+UV IR-CUTフィルター(PlayerOne)
SharpCapPro4.0でライブスタック、Save exactly as seenでPNG保存
RGB24、Area2712x1538、Offset=15、Gain=300、Exposure=15s×80枚
ホワイトバランス(AUTO)、ダーク補正(あり)
ステライメージLiteで、画像調整。
Microsoftフォトで、視野回転調整、トリミング、スポット修正。

 

参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」

2)StellaShot Lite - ステラLiteシリーズ

3)M84 (天体) - Wikipedia

4)M86 (天体) - Wikipedia

5)マルカリアンの鎖 - Wikipedia