おとめ座 マルカリアン・チェーン(銀河鎖)
画像⑤導入画面
2倍
ASI715MCテスト1
*ZWO ASI715MCとは、2023年11月に発売された1/2.8サイズの惑星用CMOSカメラ。解像度は3864×2192。ASI585MCとほぼ同じ。その一方で、Full wellは、約6Keと小さい。ZWOの惑星用カラーCMOSカメラで2番目に安価(約3諭吉さん)。
撮影環境
FMA135+ASI715MC+UV IRcutフィルター(主鏡)
SV165+ASI120MM-mini+UV IRcutフイルター(ガイド)
赤道儀化AZ-GTi+ASIAIR Plus+iPad mini6(架台・制御)
画像①3分×18枚のライブスタック、トリミング・画像調整あり
マルカリアンの銀河鎖あるいはマルカリアン・チェーンは、おとめ座の綺麗な銀河の並び。この銀河群の固有運動を見い出したアルメニアのB・E・マルカリアンにちなんで命名された。
画像②ASIAIRによるアノテーション
画像③Astapによるアノテーション
(パソコン上で拡大すると文字もすべて読めます;^^)
口径3cmFMA135用と流星観測用に、ZWOのCMOSカメラの購入を検討。贅沢はできないので、候補は3つ。①ASI224MC②ASI662MC③ASI715MC
①1番安価(約2.5諭吉)、ネット上に沢山の事例もある。ただ既に所有しているCeres-Cと同じセンサー。
②約3諭吉さん。ASI585MCのミニチュア的な位置。安心できそう。
③昨年11月発売の新CMOSカメラ。魅力は価格と解像度。価格約3諭吉さん。解像度はASI585MCとほぼ同じ。不安材料は、当初ASIAIRに未対応(多分1月より、ASIAIRのβ版で対応、2月の正式アップデートで対応したが、ZWOは正式対応したことをアナウンスしていない。)。今までに無かった小さなピクセルサイズ1.45μ。それでこの安価な設定。大丈夫?そして、Full wellと呼ばれる値が、他のセンサーより圧倒的に小さい約6Ke。ちなみにASI585MCは47Ke。製品の概要は下のZWOのサイトで
ZWO ASI715MC – ZWO ASI(販売サイトなのでご注意下さい)
悩んでましたが、ネットでASIAIRでの動作情報が流れたので、③の購入に踏みきりました;^^)新物ということで、先行者利益を受けられるか人柱で撃沈するか。ハラハラ。
最終的には、
・130PDS+ASI715MC(DSO観望用)
・SKYMAX127+ASI715MC(惑星観望用)
・ASI715MC+付属CCTV用レンズ(流星観望用)
の運用を想定。
(驚いたこと)
・CCTV用レンズ焦点距離2.1mmが接続リングとカメラにセットされて届いた。販売サイトの写真のとおり。パソコンとASIStudioソフトを用意すれば、いきなり広角星空、流星観測始められる。(昼間のテストでは写りよし)なお、レンズと接続リングは圧着されてる模様で、ASI585MCとはフランジバックとレンズの焦点距離の関係で転用できない感じ?
(右、レンズ+接続リング)
・ASIAIRでのGainの設定が、L(gain0)、M(gain35)、H(gain300)で、手動でも300以上は設定できない。ASI585MCはMでgain252。販売店の450までのグラフがあるけど、制限されている?ジャジャ馬センサー?今後のZWOのアプリ改良に期待;^^)
画像④ライブスタック画面
画像⑤導入画面
上の画像を見ると画角が、覚書001(画角②) と少しずれてると気になり、センサーサイズ5.6×3.2(mm)、そして、ASIAIRからのデータより
焦点距離137mmで再計算。
ピッタリでした。焦点距離がのびたので、数値がかわったようだ。よかった。(^_^)
撮影情報
2024年4月14日午後8時頃
ベランダ プチ・リモート観測所
おとめ座 マルカリアン・チェーン(銀河鎖)、M84、M86
主鏡 FMA135+ASI715MC+UV IRcutフィルター
ガイド SV165+ASI120MM-mini+UV IRCutフィルタ一
ASIAIR Plus+赤道儀化AZ-GTi
ASIAIRアプリでgain35、3分露出18枚のライブスタック、スクショ
ダーク、フラット、バイアス補正あり
写真アプリでトリミング・画像調整等
参考資料等
電視観望の記録等関連Blog
01)電視観望の機材07(機材一覧表)
02)電視観望の機材009(スマート天体望遠鏡 ZWO Seestar S50)
03)電視観望の機材021(130PDS+赤道儀化AZ-GTi テスト2)
05)電視観望の記録030(おとめ座銀河団 マルカリアンチェーン)
06)星見娘で電視観望4035(おとめ座 マルカリアンの銀河鎖)
よしべ~の業務報告
2024-04-18
願いが天に届いたのか、久しぶりにどうにか観望できる空。月の影響を考え、メダカ部屋から、SeestarでM13。その後、FMA135+ASI715MC+赤道儀化AZ-GTiで、極軸合わせとM57。Seestarをベランダにもどし、いくらか試すが、雲と黄砂でひどい結果。撮れたのは、M12の1枚のみ。
3分のライブスタック。ブライトネス+100でやっと見える。;^^)
それでも見えてよかった。
2024-04-19
Seestaで太陽
2倍
太陽は元気だわ!しかし黄砂の影響でてる。
そして夕方、18時30分より、お月見
新お月見セット
・レイメイ藤井RXA124(口径72mmニュートン反射望遠鏡Fl300mm)
+Ceres-C+ZWOIR850nmパスフィルター(主鏡)
・VirtursoGTi+Windows10 on BootCamp(Mac)(架台・制御)
・SharpCapPro4.1(ソフト)太陽/月/惑星ライブスタックキング(1000フレーム)
望遠鏡が軽いので、ホントお手軽。(^^)