今年もお盆が近づいてきたので、墓掃除に行ってきました。
我が家の墓は竹の生い茂る山の中にあるので、葉や枝が厚く積み重なっていました。
御先祖様、たまにしか来ない不肖の子孫をお許しください。
さて、先週のことですが、砺波市美術館で開催されている「創画会70周年記念展」(8月27日まで)へ行ってきました。
「創画会」は1948年に上村松篁や秋野不矩、山本丘人ら13名によって結成された「創造美術」を前身とします。
従来の伝統的な日本画の枠にとらわれない、自由で創造性のある日本画団体として知られています。
今回の展示会では、創立会員や物故会員の作品を含む91点が展示されていました。
個人的に気になった作品をいくつか紹介いたします。
坂口麻沙子「鏡の前」
真正面を向いた舞妓を描いた作品。
構図一杯に大きく描かれた舞妓は燃えるように赤い着物をまとい、白い顔との対比が強く印象に残ります。
信太金昌「叢々(そうそう)白日」
二羽の雉が幻想的な情景の中に描かれた作品。
間隔をあけて向かい合う二羽の視線が交差し、柔らかい雰囲気でありながら緊張感を感じさせる作品です。
橋田二朗「渟(てい)」
二羽のアオサギを描いた作品。
生命感というか現実感を感じさせるアオサギの構図も見事ですが、なんといっても作品の色遣いが素敵です。
上村松篁「春宵」
梅の枝に止まるミミズクを描いた作品。
春の訪れを感じさせる、のどかな情景が心に残ります。
高校生以下の観覧料は無料ですので、夏休みの渋い思い出にもおすすめです。
どうしても行けない方は、当店に図録がありますので、どうぞご覧ください。
また、砺波市美術館のすぐ隣にあるチューリップ四季彩館では、「ムーミンの世界展」が開催されています。
興味のある方は、こちらも併せてお楽しみください。
不肖の店員のお店 吉村唐木店ホームページ もよろしくです。