クリスマスプレゼント。
あれはたしか小学校低学年だったはず。私と姉の枕元に、夜遅く帰ってきた父がプレゼントを置いてくれたんです。小さな箱。
翌朝。
姉といそいで箱を開けました。
中から出てきたのは、
『爪切り』。。。
私のは青い爪切り、姉のは赤い爪切りで、つまり、色的にそれなりに考えて買ってくれたのかなぁ。。。と。しかし、そのときの子供心はご想像にお任せしましょう。感想を求める父に何って言ったかは覚えていませんが、父の一言だけは覚えています。
「なんでや」
その後いつだったか。お父さんが戦艦大和のプラモデルを会社帰りに買って帰ってくれました。私ったら狂喜。狂喜なわけです。当然ですよね。そんな狂喜なんで、表のパッケージに戦艦大和を正面から見た絵が描かれていたのを今でもはっきりとカラーで覚えているわけです。
翌日、学校から帰って、、、
コタツの上には休暇の父が組み立てた戦艦大和がのっかってたんです。泣いたんじゃないかなぁ たぶんね。私が何て言ったかは覚えていませんが、組み立ててあげた的な父の一言だけは覚えています。
「なんでや」
おっと、タイトルは夜半余話のネーミングでしたね。
中学生の時、ホビージャパンというプラモデルの雑誌を毎月買ってまして。プラモはガンプラから始まって、結局は田宮の第2次大戦時代のドイツ軍系のプラモにはまりつつありました。さらに、ドイツ軍の電撃作戦を知ってから、その優秀な作戦戦術について書かれている本など中学生の時代に読みあさったんです。
たぶん同じような人がいると思うのですが、当時だとウォーゲームにたどり着くんですよね。将棋のように図版の上に部隊のユニットを置いて、敵側のプレイヤーとサイコロを交互に振って動かすって感じ。
そんな頃から
さらに時代が進み。
その机上のゲームがパソコンで再現されるんですよね。時代です。過渡期です。たとえば「大戦略」系のゲームがもろにそうですね。私が20歳ごろでしょうか。MSX2のようなオモチャなパソコンではウォーゲーム系のゲームは重すぎて、1ゲーム終了まで一週間かかったりしてたんですよ。
ある日、友達の家でエプソン80286系のパソコンで、リアルタイムと化した大戦略のあまりにサクサク動くユニットを見て驚愕。ウォーゲームの世界では将棋盤でいうところのマスをヘックスと言いますが、ヘックス内に複数のユニットを置くことをスタックと言ったと思います、そのスタックの表示をまるごとパソコン上でサクサク演じられ、プロトカルチャー。
その後、PC-9801vm を購入。v30でしたが。。。それで大戦略をやり続ける毎日でした。学生でしたし。。。
余談ですが、
その80286系のパソコンを持っていた友達「かっちゃん」。今で言うところのオタクそのもの。オカッパっぽい髪型。背が低く分厚い丸めがね。さらに驚くと顔面が震えるので、おまえ顔面神経痛や とからかっていたわけです。
そんなかっちゃんの家にみんなで遊びにいったある日、
「おやつです」
とフスマを開けて登場の妹。
落花生てんこ盛りの大きな器を手に登場したんです。妹は高校生と中学生の二人いる中で、中学生の妹とのこと。これがめちゃめちゃかわいくて、一同びっくり、そして釘付け。くりくりの目元に。整った顔立ち。この兄貴にこの妹はありえね~ そのとき妹が
「これ当たりつき」
といって置き去った落花生。意味わからず食べ進めると、赤いマジックで塗られた落花生が出てきました(笑
こ、こ、これ当たりや!!
当たりちゃうんけ!!おえ。 これがあた。。。何を興奮しとんねオマエ。
それ以来、かっちゃんの株が上がったことは言うまでもなく。つまり誰も顔面神経痛なんて言うわけもなく、、、。 そんなある日、妹を忘れられないやつが、かっちゃんに聞いたんですよ。
妹の好きなタイプは?
またまた一同釘付けにて、兄貴の回答を聞き入るわけで、
「ん? スタンハンセンらしいで」
と兄貴。小さなあんパンを食べながらの返答でした。。。
みんな心の中で思ったでしょう。スタンハンセン?スタンハンセンって、なんでやねん。なんでやんね。、、、当時は新日か全日かプロレスが毎週放送されてたんですよね。そんな影響ってあるんや。
「筋肉隆々が好きらしいで」と兄貴追い打ち。
わかった、わかったけど、スタンハンセンってそんな筋肉隆々じゃないような気もして、、、ハルクホーガンならわかるけど。。。
おっと、タイトルは夜半余話のネーミングでした。たどり着けなかった。。。また明日。