井上君のお弁当

2013-08-28 23:25:15 | 日記・エッセイ・コラム

終わりの会も終わって、帰ろうとしたら、呼び止める井上君。



hanabo君、ちょっと遊んで帰えらへん?

ん?ええけど。

いつもの帰宅メンバーと帰ろうとしたところだった。

クラスの中でもあんまり一緒に遊んだことないけどなぁ。

それでも、ブランコで遊び始めたところ、

井上君は、かばんから弁当を取り出した。

あれ?今日も弁当もってきとったん?

(昨日は弁当の日だった)

ちゃうねん。昨日もって帰るの忘れてん。

といいつつ、ふたを開ける。

グリンピースが入ったご飯が残っていた。

それを口に入れて、再びブランコに。

残して帰ったら怒られんねん。

グリンピースの入ったいわゆる豆ご飯。



嫌いで全部食べれなかったらしい。

昨日の弁当やけど、食えるんかそれ。

大丈夫やでぇ。

捨てへんところがえらいわ。

口をもぐもぐしつつ、ブランコで揺られ。

口の豆ご飯がなくなったら、またブランコを降り、

豆ご飯を口にいれて、ブランコに。

さぁ、どれぐらい時間が経ったのだろうか、

無事、弁当も空になり、んじゃ帰ろか~ 

おう。

事情がわかったので、

井上君の食い終わり待ちのブランコであった。

家に帰ってから、おかんに

豆ご飯つくって~

ブランコに揺られながら、ちょっとおいしそうに感じていた

まさかのhanaboくんであった。



コメント
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