ひねくれ者 電車にて

2005-08-03 00:11:28 | 日記・エッセイ・コラム
「電車混んでるね~」と
やや甲高い大声で言いつつ乗ってきた若い女性。すらっと小綺麗な感じ。2歳ぐらいの子供をだっこした旦那さんとご一緒だ。
「荷物上に置くね~」と
またしも大声で、私の横の上の網棚に荷物を置いた。
そして旦那さんにまかせればいいものを、子供を自分がだっこした。

!!

どう考えてもこの行動は席を譲れとのアピールだ。
(ひねくれスタート)
座りたい。譲られたい。子供をだっこしたママなのよ!私はそんな露骨なアピールにめまいがしそうだった。

私はというと、しっかり座っている。彼女の斜め前に。
しかし絶対譲らない。
気分的に譲れない。
やっと手に入れたこの座席を、このアピール露出女には絶対に!

周囲の座ってる奴らにも譲らないように、目くばせして
包囲網を固めた(これはウソ)

結局、誰も譲らない。

私は眠気も手伝って、寝入ろうとした。
さて3駅ほど過ぎただろうか、下車するために隣の人が席を立ったのだが、そのママさんは譲ってもらったと思ったのか、
「あ、すみませーん」と
大声でやっちゃった。
やっちゃったよこれは。ねーみんな、この人やっちゃったよ。

結局私の隣に座ったわけだ。
けっ。と思ったのもつかの間。
そのママは私への報復行動へ出た。
眠気たっぷりの私を寝させまいと、大声で子供としゃべり出したのだ。しまいには歌まで歌った。

ひねくれ者:「あの、もうちょっと静かにしてもらえませんかねぇ
   あなたが座りたかったのはもう死ぬほどわかったんで」

と言いたいのを必死で我慢。

という普通ぽいストーリーではなく、実のところ2歳過ぎらしい(ママさんと子供の会話からわかった)その子が、よくしゃべることに感心した。

このママであるから、言葉も早いのかなぁと、ひねくれるのを忘れ、そんな事を考えていたのだった。

ひねくれるのに限界を感じた
ひねくれ者であった。

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