くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

よもよも

2023-11-04 07:05:48 | Weblog

やれほれ。

連休だし、

大東流の練習しに札幌来たけど、

みんなマスクして歩いてないんだよね。。

出張した人に聞いちゃいたけど、

インフルエンザも流行ってるって聞いてるのに、

いいんかね??

逆に移しちゃったらどうしようとか考えて、

自分だったら申し訳ないからマスクして出かけたいけどね・・・。

ってか、札幌から帰ってきて職場に病気持ち込むのが恐いってのがあるよね。。

コンビニに入ったら店員さんはマスクしてるでしょ。

マスク出し入れすんのめんどいから、

車の中以外はマスクつけっぱの方が楽だよなぁ。

さぁ。

練習終わったらさっさと帰ろっと。。

 

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王様の扉(18)

2023-11-04 00:00:00 | 「王様の扉」

 ただ――。  
 と、マジリックは注意を促すように言った。
「扉を元に戻すだけでは、どうにも中途半端になってしまう気がします」と、マジリックは白黒のハット帽を外すと、中から前髪がカールしているライオンに似た動物を取りだした。
 眠そうな顔をした動物は、くるりと巻かれた前髪をいじると、不機嫌そうに言った。
「客が少ないわね。まだ舞台には早いんじゃないの?」
 ガオウーッ――。
「おいおい」と、ガッチは驚いて言った。「おまえらの舞台を見る気はないぜ」
「それはひどい言い方ですね」と、マジリックはつまらなさそうに言った。「普段どおりにやった方が、何事もうまく行くもんですよ」
 ふーん――と、ガッチはつまらなさそうに言った。
 マジリックはライオンに目配せすると、息を合わせて言った。
「それじゃいきますよ」――いいですか「ほいっ……」
 マジリックがくるりんぱ、とハット帽を被り直すのと、前髪をカールさせたライオンが大きく吠えるのとは、ほとんど同時だった。
「――おお」と、その場にいた大臣達は、思わず感嘆の声を上げた。
 マジリックが帽子を被ったとたん、ばらばらに壊れていた扉が、すっくと元の扉に戻って立ちあがった。
「やるじゃねぇか」
 と、ガッチは目を見張って言った。「手品は退屈だが、こりゃ見応えがあったぜ」
「いえいえ。ありがとうございます」
 と、マジリックは、まんざらでもないように言った。「このとおり、元の姿には戻りました」けど、「これだけじゃ、ただ形を戻しただけです」

 ほい……。

 と、マジリックは小さく指を鳴らすと、唇に人差し指をあてがった。
「――」と、広間にいた誰もが、マジリックに促されるまま、しっかと口を閉じて様子をうかがった。
「――おい、いつまで黙ってるんだよ」
 と、ガッチは辛抱できずに言った。
「しっ……」と、言ったマジリックは、ガッチ達の顔を一人一人見ながら、耳に手の平を当て、耳を澄ませるような仕草をした。
「……」と、なにかに気づいた又三郎が、目を白黒させて、王様の“夢の扉”に近づいていった。

「聞こえる。なにか、話してるみたいです」

 パフル大臣も急いで夢の扉に近づくと、そっと耳を澄ませた。

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王様の扉(17)

2023-11-04 00:00:00 | 「王様の扉」

「あっ、できればこちらに持ってきて貰った方が、いいですね」
「どうしてじゃ」と、パフル大臣は不思議そうに言った。「もう夢の扉は見たじゃろ」
「はい」と、マジリックはうなずいた。「でも、この部屋の方が、やりやすいように思うんです」
「――やれやれ」と、パフル大臣は不審そうな表情でマジリックを見ながら、夢の扉の前に戻って来た。
「では私が、こちらにお持ちいたします――」と、又三郎は言うと、扉の間を駆け足で抜け、城の兵士と共に、庭に落ちたままにしていた王様の扉を運んできた。

「ばらばらになってはおるが、これが王様の扉じゃ」

 と、パフル大臣は言った。「先ほども話したが、庭の草刈りをしておった者が、どこからか落ちてきたのを見つけたのじゃ」
「ふむふむ」と、マジリックは、ばらばらになった扉の木片を見て言った。「これが、王様の扉ですか? いやいや、こちらも、王様の扉、ですか……」
「あれは、王様の“夢の扉”じゃ」と、パフルで大臣は困ったように言った。「で、こちらが、“王様の扉”じゃよ」
 マジリックは、立派な夢の扉と、ばらばらの王様の扉とを見比べながら言った。
「――夢の中を通れる扉は、あちらだけじゃなかったんですね」と、マジリックは王様の“夢の扉”を指さして言った。「こちらの壊れた扉も、夢の中を通れるんでしょうか」
「通れるはずだぜ」と、ガッチが面倒そうに言った。「――だよな、大臣」
「間違いないはずじゃ。夢の中を通って、互いの国を行き来できる扉じゃよ」
「ふーむ」と。首を傾げたマジリックは、王様の“夢の扉”に近づくと、耳を傾けつつそっと手で触れた。「確かに、二つとも同じような扉ですね」
「扉を作った魔女が同じじゃからな」と、パフル大臣は言った。「施された細工も似通っておる」
 ふむふむ……。
 と、耳を澄ませていたマジリックが、難しそうな顔をして言った。
「この声が、聞こえますか? かすかではありますが、王様の“夢の扉”は、言葉が話せるようです」
「なんとまた」
 と、パフル大臣は驚いて言った。聞いていたガッチと又三郎も、
 えっ――。
 と、信じられないように言った。
「小さすぎて聞き取れませんが、間違いなく、この扉は自分の意志を言葉にして伝えることができるようです」と、マジリックは言った。「壊れた扉も、もしかしたら、同じように言葉を持っているかもしれません」
「――直せそうか」と、パフル大臣が言った。
「この二つの扉を見比べてみた感じですが」と、マジリックは言った。「壊れた扉を組み合わせるところまでは、できると思います」

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