くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

よもよも

2023-11-30 06:18:39 | Weblog

やれほれ。

もう溶けない。

春まで我慢するしかないんだわXXX

はぁ。

今日も朝から腰がたがただし・・・。

朝一であくびしながら着替えるのは

スキーなんてろくにしやしないのにスキーウェア。

下着の上に着こんで

鼻水も凍りつく外に出て

冷たい風に咳き込みながら雪かきだよ・・・。

ここ数日風邪薬飲んでようやっと喉の痛みもなくなったっていうのに

いつぶり返してもおかしくないわ。。

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王様の扉(70)

2023-11-30 00:00:00 | 「王様の扉」

 城からの使者が来るとわかって、マコトはガラス窓の外を、いまかいまかとソワソワしながら覗きこんでいた。

「お待たせしました」

 と、入口のドアを開けて、すらりとした男の人が中に入ってきた。
 ジロー達は座っていた椅子からすっくと立ちあがり、入ってきた男の人をまじまじと見ていた。
「おや、早かったねえ」と、カウンターにいたおかみさんが、お礼を言いながら部屋の中に出てきた。
「ありがとう。後は私がやっておくから、今日は上がってもいいよ」と、おかみさんが言うと、男の人はお礼を言いながら、カウンターの奥の部屋に小走りで入っていった。「ああ、そうだ。もらった野菜だけど、欲しかったら持ってお帰りよ」
「ありがとうございます」と、男の人の声が、奥から小さく聞こえてきた。

「誰? ですか」と、マコトがぽかんとして訊いた。

「――ああ。宿屋を手伝ってもらっているんだよ」と、おかみさんは言った。「どうしたんだい? お城の使者と、勘違いさせちゃったかい」
 一同は首を振ったり傾げたり、それぞれの反応をしておかみさんに答えた。
「まぁそうあわてなさんな」と、おかみさんは言った。「心配なんてすることはないよ。取って食ったりはしないから」
「はい」と、一人だけ返事をしたマコトは、椅子に腰をかける仲間をよそに、ガラス窓にべったりと張りつくように外の様子をうかがっていた。

「お待たせしました」

 さっと宿屋のドアが開くと、ジロー達はすっくと椅子から立ちあがり、やって来た使者の方を一斉に向いた。

「ご協力、ありがとうございます」

 と、又三郎は、カウンターにいるおかみさんにお礼を言った。「迷い人は、城でお預かりします。特に、問題になるようなことはありませんでしたか」
 と、おかみさんは「なにもありゃしなかったけど、勘違いしているみたいだよ――」と、又三郎の後ろを指さして言った。
 又三郎が戸惑いながら振り返ると、ジロー達が一緒に来ていた城の兵士の前に立ち、自分達が迷い人であることを、説明していた。

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王様の扉(69)

2023-11-30 00:00:00 | 「王様の扉」


「なんだって?」

 と、おかみさんは急に大きな声で言った。
「じゃあ、もしかしてあんた、見た目だけじゃなくって、本当に“迷い人”なのかい」と、おかみさんは言うと、ジローは大きくうなずいた。
「まったく。そんな大切なことなら、もっと早く言っておくれよ」と、おかみさんは言うと、カウンターの奥の部屋に急いで戻っていった。
 訳がわからないジローは、奥に引っこんでしまったおかみさんに声をかけることもできず、この宿屋にも宿泊を断られるんだろう、と思いながら、おかみさんが戻ってくるのをじっと待っていた。

「――さあ、表に人がいるなら、早く中に呼んであげな」

 と、奥の部屋から出てきたおかみさんは、ジローに言った。
 まだ宿泊できるかも聞かされないまま、ジローは外で待っている仲間を、宿屋の中に手招きした。
「へぇ。なんか綺麗な建物だね」と、マコトは室内を見回しながら言った。
「どんな部屋なんだろう」と、グレイも胸を高鳴らせているように言った。
「いや、まだ宿泊できるって、決まったわけじゃないんだ」と、ジローは申し訳なさそうに言った。「宿のおかみさんが、なにやら事情があるらしくて、おれ達を宿屋の中に入れてくれたんだ」
「――」と、グレイとマコトはうなずいた。

「おや、みんな子供じゃないか」

 と、カウンターの奥の部屋から出てきたおかみさんが、驚いて言った。「もう少し待っていておくれよ。あんた達を探しに来たお城の使者を、呼びに行かせたからね」
「城の?」と、ジローは言った。
「――使者って」と、グレイは険しい表情で言った。
「ちょっとグレイ。そんなに恐い顔しなくてもいいんじゃないの」と、マコトはグレイの顔を見て言った。「ぼく達のことを誰かから聞いて、助けに来てくれたのかもよ」
「そうだといいがな……」と、ぽつりと言ったジローの横顔を、グレイは大きくうなずきながら見ていた。
「信じてもいいんだろうか」と、グレイはが重い口調で言った。
「ああ」と、ジローはグレイに答えるように言った。「だけど本当に王様の城から来た使者なら、こっちから出かける手間がはぶけたってことだ。どうなるか、待ってみようじゃないか」
 グレイは不安そうに、うつむきながらうなずいた。すっかり寝入ってしまったサオリは、グレイの背中ですやすやと寝息を立てていた。

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