やれほれ。
新聞で面白い記事見つけたんだった。。
石狩浜奥の洋上に風力発電の風車
開発する計画あるそうなんだけど、
小樽市と石狩市の直近で
どこの洋上かって境界線の引き方次第で
それぞれの市の税収が違ってくるんで、
境界線をどこに引くか、
迷い道にぶつかって出口がないらしい・・・。
??
そんなん風車建てる前からわかるんじゃないの??
って、素直に思った・・・。
やれほれ。
新聞で面白い記事見つけたんだった。。
石狩浜奥の洋上に風力発電の風車
開発する計画あるそうなんだけど、
小樽市と石狩市の直近で
どこの洋上かって境界線の引き方次第で
それぞれの市の税収が違ってくるんで、
境界線をどこに引くか、
迷い道にぶつかって出口がないらしい・・・。
??
そんなん風車建てる前からわかるんじゃないの??
って、素直に思った・・・。
「あんなにすばしこく木を飛び移るんだ。犬や狼になんて、誰も見間違えないぞ」と、ジローは言った。
「――」と、グレイはわからない、と首を振った。
「本当に知らないみたいだね」と、マコトはジローを見て言った。
「ああ」と、ジローはうなずいた。「おれ達も、グレイと同じように、どこか別の所からここに迷いこんだんだ」
「うん。きみ達が町にやって来た時、木の上から見てたんだけど、すぐにわかったよ」と、グレイは言った。「だけど、急に近づいたら、町の人みたいに逃げられちゃうんじゃないかって、心配で話しかけられなかったんだ」
「それはしかたないだろう」と、ジローは言った。「アオが背中を押してくれたおかげで、お互い知り合えたんだ」
と、サオリが肩に乗る青に訊いた。「いままで、どこにいたの?」
「なんかすごい怒りん坊なんだ」と、グレイはアオをちらりと見て言った。「きみ達の様子を陰で見ていただけで、なにか悪巧みをしてるだろうって、急に固い棒っ切れで打ちかかってきたんだから」
と、カワセミが不意に羽ばたいた。どきりとしたグレイとマコトが、そろって首をすくめた。
「ここにも一人、アオが苦手なやつがいるんだ」と、ジローが笑いながら言った。「迷い人を追いかけて来る、青騎士の話は、聞いたことがあるか?」
と、ジローはグレイに、今まで教えて貰った青騎士のことを、話して聞かせた。
「じゃあ早く、帰り道を教えてもらいに、王様の城に行かなきゃならないね」と、グレイは言った。「――ぼくも、一緒に仲間に入れてくれるよね」
「ああ。もちろんだ」と、ジローは言った。
「よかった――」と、グレイはほっとしたように言った。「十七号なら、友達になれると思ったんだ。だって、ぼく達二人とも、人間じゃないんだもの」
と、不思議そうな顔でグレイを見ていたマコトが、カワセミのアオの様子をうかがいながら、グレイに訊いた。
「お兄さん。ひょっとして、鳥の言葉がわかるの?」
はっとして緊張の色を浮かべたグレイは、しかしジローがここにいるのを確かめるように見ると、大きくうなずいて言った。
「うん。わかるよ」と、グレイは証明するように、続けて言った。「十七号でしょ。真人に、サオリでしょ。で、アオって名前でいいんだよね――」
カワセミが、青い翼を自慢するように羽ばたいた。
「驚いたな」と、ジローは感心したように言った。「――おまえ、もしかして町の人達をおびえさせてた怪物か」
「えっ」と、マコトが肩をすくめて後ろに下がった。
「――」と、グレイは困ったような目をきょろきょろさせると、震える声で言った。「町の人がどう言っていたかは知らないけど、きっとそれは、ぼくのことだと思う」
「どんな悪さをしていたか、おれ達も詳しくは知らないが」と、ジローは静かに言った。「どうして、町の人を困らせたりなんかしたんだ」
「わざとじゃないんだ」
と、グレイは言った。
「ぼくは、銃で撃たれて、それで、気がついたら、この森で倒れていたんだ」と、グレイは話し始めた。「漂っているにおいで、町が近くにあるのはわかったんだけど、自分の姿がわからないから、森の中に隠れて、誰か人が来るのを待っていたんだ。で、山道をやってくる人を見かけたら、急いでそばに行って、話を聞こうと思ってたんだ」
「銃で撃たれたって?」と、ジローは信じられないように言った。
「――銃って、本物の」と、マコトはグレイの体を、目を凝らして見た。
「――どこにも、怪我はしていないみたいだな」と、ジローは安心したように言った。
「うん。不思議なんだけど、どこにも撃たれた跡がないんだ」と、グレイは話を続けた。「――それで、山道をやって来る人を見かけて、ぼくが急いで近づくと、みんなぼくを見たとたんに、声を出して逃げちゃったんだ」
ジローとマコトは、首を傾げた。グレイのどこにも、逃げ出すほど恐い部分は見あたらなかった。
「――だから、ぼくは自分の姿が変なんじゃないかって、恐くなって、逃げたんだ」
「町の人は、グレイのこと、猿の怪物だって言ってたよ」と、マコトが言うと、ジローは大きくうなずいた。
「姿を隠して、木から木に飛び移ったりなんかするから、そう思ったんだろ」と、ジローは言った。「人じゃないと勘違いされても、しかたがないぞ」
「えっ」と、グレイは驚いたように言った。「サルって知らないんだけど、木から木に飛んだりするの? 犬とか狼だとかは、言ってなかったんだよね」
「猿だよ? 知らないの――」と、マコトは信じられないように言った。