くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

よもよも

2023-11-18 06:07:49 | Weblog

やれほれ。

仕事しててなんじゃら昼間っから

選挙カーみたいのが拡声器で

宣伝しまくってると思ってたら、

なんとも驚いたけど、

町のコンビニのそばのバス停そばにクマの足跡が見つかったって・・・。

車に乗ってりゃいいけど、

バス利用するとかコンビニに買い物行くとかって

ウロウロ出歩かないでって、そんなお知らせだった。。

帰ってきて郵便受け見たらクマの足跡が点々と雪の上に残ってる写真付きの

告知が入ってて、思わずへぇーと1人感心してた。。

最近全国で町場にクマが出てきてるけど

怖さが前に出てきてて駆除の話ばっか見聞きするけどさ、

人間同士の争いもそうだけど、

どうしてクマが山を下りてきたのか、

原因や理由を探って対応考えなきゃ、

事故は減らないと思うよ。。

 

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王様の扉(46)

2023-11-18 00:00:00 | 「王様の扉」

「そんなことはないさ。ここでしっかり休んでいけば、すぐにたどり着けるくらいの距離だぞ」と、ジローが言うと、マコトはラジオを岩の上に置き、ボリュームを上げて寝転がった。

“銀河放送局がお届けする、安らぎのひととき――”

 ラジオから、エスとは違う男の人の声が聞こえてきた。ゴロウという男の人は、聞いたことはないが、なぜか体の疲れが取れるような、聞き心地のいい素敵な音楽を流してくれた。
 ――と、 

 カツン、カツツン――……。

 小石が弾んで音を立てた。
 音楽を聴きながら寝転がっているマコトと、手持ち無沙汰にきょろきょろしているサオリは、特に気にもとめなかったが、音のした方をさっと振り向いたジローは、なぜか聞き耳を立てるような、難しい表情を浮かべていた。
 緊張感を漂わせているジローに気がつき、マコトは体を起こして訊いた。
「どうしたの……。なにかあった?」
 マコトに背を向けているジローは、黙って首を振った。
「――なんでもない。気のせいだったみたいだ」と、ジローは言うと、ため息をつくように、詰めていた息をふっと吐きだした。
 うっすらと掻いた汗が引いた頃、ジロー達はまた道に戻り、歩き始めた。目指すのは、川の上流に見えた小さな町だった。
 途中、旅人らしい男の人が山を下ってきたが、ジローが声をかけても立ち止まらず、逃げるように通り過ぎて行ってしまった。

「ちぇっ。そんなにぼく達が恐いのかな――」

 と、黙って歩き去って行く旅人の後ろ姿を見て、マコトが恨めしそうに言った。
「しかたがない」と、ジローは言った。「町のことを聞こうと思ったが、急いでいたんだろう。別の人が来たら、また声をかけるさ」
 しかし、しばらく歩いても、山から下りてくる人も、ジロー達と同じく山を登ってくる人の姿も、見えなかった。
 もしかしたら、これから立ち寄ろうとしている町も、橋を渡る前に訪れた、“昨日と明日が一緒にある町”のような、ちょっと普通ではない町なのかもしれない。と、無邪気なサオリを除き、ジローもマコトも、どこか不安を覚えていた。
 水音の涼しかった川からどんどん離れ、道は次第に木々が茂っている森の中へと伸びていった。最初は細かった木も、道を進んでいくにつれて太さを増し、やがて、一本の木が一つの建物のように太く、一番高い枝を見上げると、後ろにひっくり返ってしまいそうなほど、大きな木に変わっていった。

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王様の扉(45)

2023-11-18 00:00:00 | 「王様の扉」

「道が曲がっているせいかと思ったけど、あれがそうなんだろうか」と、ジローは言った。「もしかすると、あそこから山越えが始まるかもな」
「えーっ」と、マコトは不満そうに言った。「山って、だんだん上り坂になるんでしょ? 嫌だなぁ……」

 ふっ――。

 と、ジローは笑った。
「マコトも、沙織みたいに背負ってやろうか」
 ジローが言うと、嫌そうな顔をしていたマコトが、あわてたように言った。
「やだよ。ちゃんと一人で歩けるって」
 と、ラジオを手にしたマコトが、ジローを追い越して前を歩き始めた。
「さすがお兄さんだ。でも、無理しないで、疲れたら休憩しような」
「わかってるって」
 二人がどんどん歩いて行くと、行く手に黒い森が見え始めた。ゆったりとした坂道は、けしてつらくはなく、むしろ気がつかないうちに、いつのまにか高度が上がってきていた。
 ゆるゆるとした、坂とは思えない坂道を進んでいくと、バシャバシャと水の跳ねる音が聞こえ始めた。
「うわ。こんなに高く上ってきたんだ」と、振り返ったマコトは言った。
「――本当だな」と、立ち止まって振り返ったジローは、驚いたように言った。「もう、山に登り始めているぞ」
 マコトは黙ってジローを見ると、力のない笑みを浮かべながら、こくりとうなずいた。
 二人から少し離れて、バシャバシャと水しぶきを上げて流れる川があった。
「この辺りで、少し休んでいこうか」と、ジローが言うと、マコトも「そうだね」と言って、川に向かう道を歩き始めた。
 涼しい風が顔をねぶっていく川のほとりに来ると、ジローは負ぶっていたサオリを下ろし、そっと揺り起こした。
「さぁ、ちょっと休んでいくぞ――」
 ジローとマコトは、ゴツゴツと地面から突き出した巨石の上に登って、腰を下ろした。
 起こされたサオリは、眠い目をこすりこすり、ぼんやりとしたまま手を伸ばすと、ジローに手を引いてもらって巨石の上に乗り、ジローの横に座った。
「ぐっすり眠っていたね。もう一人で歩けるかい」と、ジローはサオリに言った。
 サオリはあくびをしながら、大丈夫、とわずかに聞き取れる言葉で言った。

「あれって、町かな」

 と、マコトが岩の上に立ちあがり、上流を指さして言った。
「――よく見つけたな」と、ジローは座ったまま、川の上流に目を凝らした。「建物みたいなのが、確かにあるみたいだ」
「でも、ちょっと遠そうだなぁ」と、マコトはちぇっ、と舌打ちをした。

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