くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

よもよも

2023-11-09 06:14:23 | Weblog

やれほれ。

なんなんだ今週??

暑かったり寒かったり、

果物じゃないってーの。

日が暮れたら馬鹿みたいに寒くなるくせに、

朝は暑くいくらなんだよなぁ・・・。

まぁそれは置いといて、

今週初めに町の診療所でインフルエンザの予防接種打ってきたんだけど

なんか調子悪いXXX

予定じゃ今日辺り結構激しめな作業で出張するはずだったんだけど

天気が悪いんで来週まで中止になっちまった・・・。

構えてたのにスカされてなんとかバランス取ってる感じなんだけど

コロナのワクチンでもう慣れっことか思ってたけど

ぜんぜん別もんだわ。。

腹に来るタイプなんだよね、今回打ったワクチン。

喉に来る系は熱っぽくなるんだけど

そこは助かったんだけど、

腰にくるってか、なんかけだるいんだよなぁ??

今シーズンもかかりませんように。。

(合掌)

なんまいだ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

王様の扉(28)

2023-11-09 00:00:00 | 「王様の扉」

「王様の城に連れて行くのは構いませんが、本当に大丈夫でしょうか」と、ジローは言った。「二人とも、自分のことはほとんど忘れてしまっているのに、王様の城に行けば、解決する手立てがあるんでしょうか」
 と、町長は黙って首を振った。
「それは、行ってみなければわからんよ」と、町長は言った。「たとえこの町に居続けたとしても、同じ事さ。ただ、王様の城に行けば、少なくとも王様の扉がある」
「――同じ、じゃないでしょう」と、唇を噛んでいるジローの隣で、マルコはつぶやくように言った。「このままでは、誰も無事では済まない」

「マコト君も、彼も。そして、私達も――」

「そのとおりだよ、マルコ」と、町長は急に声を荒げた。「青騎士は、必ずやって来る。来れば、食い止めることはできないんだ。迷い人がやって来たせいで、町にどれだけの被害が出るか、考えもつかないよ。まだ日は高い。王様の城に向かうのなら、早いほうがいい。青騎士が迷い人の気配を察知してから出現するまでは、二日間ほど余裕があるそうだ」

「私が、送っていきます」

 と、マルコは顔を上げて言った。

「――ならん」

 と、町長は首を振った。「この町から、もう誰も外には行かせない」
「わかってますよ」と、マルコは立ち上がって言った。「町の外れまでです。誰かが道を教えなければ、二人とも、また引き返してこなければならないでしょうが」
「――」と、町長は唇を引き結んだまま、なにも言わなかった。
「マコト君」と、ジローは立ちあがって、にっこりと笑顔を浮かべた。「お兄ちゃんと一緒に行こう。ここにはもう、いられないんだ――」
 恐がっているのか、目を丸くしたマコトは、うなずくとジローのそばに駆け寄り、しっかとズボンの裾をつかんだ。
「お世話になりました」と、ジローは深々と町長に頭を下げた。「マルコに道を教えて貰えば、そこからは二人で王様の城を目指します」
 そっぽを向いた町長は、こくりと小さく頭を下げた。

「邪魔したね」

 と、ジローが部屋の外に出てから、マルコはその後ろに続いて、部屋を出た。
 後ろ手にドアを閉めたマルコは、口をつぐんだ町長を、振り返らなかった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

王様の扉(27)

2023-11-09 00:00:00 | 「王様の扉」

「しかたがありません」と、ジローは言った。「町の人達に危険が及ぶのなら、放ってはおけません。少しでも早く王様の城に出向いて、やって来た場所に戻ろうと思います」
「――」と、町長は申し訳なさそうに目を伏せた。「本来であれば、王様の城まで誰かが案内をすればいいのだが、この“あこがれの町”は人手が足りなくて、ここまで育てた作物をそのままに、長い間留守にすることは、どうしてもできないんだ」

「許して欲しい――」

「いいえ」と、ジローは首を振った。「これ以上、迷惑をかけることはできません」
 と、ノックの音が聞こえ、煎れたお茶を運んできた奥さんが、ドアを開けて部屋に入ってきた。
 部屋に入ってきた町長の奥さんの後ろには、心細そうにおずおずと唇を噛んでいる男の子の姿があった。
「おやおや、もう泣き止んだんだね」と、顔を上げて町長が言った。「さすが男の子だ。強いなぁ、ぼくは」
 マルコとジローは、町長の顔と男の子を交互に見て、首を傾げた。
「見覚えのない、子ですね」と、マルコが固い笑顔を浮かべて言った。「――町長の知り合いですか」
「いやいや、そうではないよ」と、町長は言った。「彼と同じ、迷い人なんだ」
「――」と、マルコはジローを見ると口をつぐんで、ソファーに座り直した。

「どこに、いたんですか?」

 と、ジローは訊いた。
 しかし、ジローが訊いたつもりの奥さんは、さっと顔をうつむかせ、男の子になにか耳打ちをすると、お茶を置いたその足で、部屋を出て行ってしまった。
 なにか気に触るようなことをしたのか、戸惑って表情を曇らせたジローに、町長のメルクは言った。
「君が来る少し前だよ。納屋の扉が開いていたのを変に思った家主が、中に止めてあった馬車の荷台で、隠れていたこの子を見つけたそうだ」

「天野、真人です」

 と、やって来た男の子が、練習したように繰り返して言った。

「アマノ、マコトです」

「――ほっほ、元気になったなぁ」と、町長は立ちあがって男の子を褒めると、空いているソファーに男の子を座らせた。
「聞いたとおり、この子は名前は言えるが、自分がどこから来たのか、覚えていないんだ」と、町長は言った。「君が王様の城に行くのなら、この子も一緒に連れて行ってほしい」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする