くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

よもよも

2023-11-15 06:10:25 | Weblog

やれほれ。

昨日はトンずらこいて雪はねはしょったら、

仕事に出かけるときに

くるぶしまである雪にやられて

朝から足下ぐしゃぐしゃで気持ち悪くってしゃーなかったXXX

今朝はしっかり起きて雪はねするぞって

気合いはよかったんだけど、

薄らとしか雪ないし、

雪かき刺したら土まで掘れちゃうベさ・・・。

まだまだ冬もなりたてで雪も落ち着きが無いから

気まぐれにころころ形変えやがって

とりつく島もねぇわXXX

って、内心ラッキーと思ってるのは

オイラだけじゃないはず??

はぁ。

カレー食いたい。。

 

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王様の扉(40)

2023-11-15 00:00:00 | 「王様の扉」

「――たとえば、昼なのに夜のように暗いとか、夜なのに昼のように明るいとか、そういったことですか」と、ジローは言った。
「いいや、そんなんじゃないよ」と、おじいさんは言うと、思い出したように部屋を出て、おいしそうなパンとチーズのような食べ物を持って戻って来た。
「さぁ、めずらしく来たお客さんだ。遠慮なく食べておくれ」と、おじいさんが言うと、ジローはもじもじしているマコトとサオリに、ご馳走になるように言った。
「小鳥はなにを食べるかわからなかったから、干した果実を持ってきてみたんだけどね」と、おじいさんは言うと、小皿に盛られた実をアオに見せるように置いた。
 サオリの肩にじっと止まっていたアオは、おじいさんの言葉がわかったのか、小皿の置かれたテーブルにちょこんと下りて来たが、興味がなさそうにぷいっと横を向き、休めそうな場所を見つけて飛び移ると、黙って目を閉じた。 
「さて。この町のことだったね」と、おじいさんは、むしゃむしゃと食べ物を頬ばっているマコトとサオリを見ながら、言った。
「自分の周りの時間が、急に変わるようになってしまったんだ」と、おじいさんは言った。「君達がこの町に来る前に、荒れ野を見た、と言っていたことだよ」
 ジローは、首を傾げた。
「マコト君は、カーテンと言っていたけれども、あれは時間の変わり目だったんだよ。君達が荒れ野だと思っていたのは、それはきっと、遙か未来のこの町の姿なんだ」
「どういう、ことですか」と、ジローは身を乗り出すように言った。
「――じつはね。今この町には、ほとんど人が住んでいないんだよ」と、おじいさんは言った。「私と、私の知り合いのほかは、もしかしたらもうどこかに行ってしまったかもしれない。気がつかなかったかい。建物は綺麗に並んでいても、人の気配がしなかっただろ」
「――」と、ジローはうなずいた。「静かな町だとは思いましたけど、人がいないだなんて、思いもしませんでした」
「私に会えたのは、偶然というより、幸運だったかもしれないよ」と、おじいさんは言った。「この町は、“昨日と明日が一緒にある町”というんだよ。長い名前だが、それはそのまま、この町をよく言い表している」
 と、おじいさんは立ちあがると、ポケットから小さな箱のような物を取りだして、ソファーに座り直した。
 ラジオ? とジローは思ったが、箱を手にしたおじいさんは、耳に箱をあてがうやいなや、誰かと話を始めた。

「ここ何日か、女の子を連れた男の人を見なかったかね? ああ。うんうん。そうか。ああ、どうもな――」

「やはり、わしの知り合いも、サオリちゃんの父親を見たことはないそうだ」と、おじいさんは言って、箱をテーブルの上に置いた。
「ラジオと、話をしていたんですか?」と、ジローは目を丸くして訊いた。「マコトがラジオを持っていますが、こちらから話しかけることもできるんですね」

 

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王様の扉(39)

2023-11-15 00:00:00 | 「王様の扉」

 おじいさんはジローを見ながら、冗談だろうと手を振った。
「そんな名前はないよ」と、おじいさんは言った。「なにかの間違いだろ。それじゃあまるで、通し番号みたいじゃないか」
「――」と、ジローは黙って口をつぐんだ。
 初めて出会った場所から、それほど遠くない場所に、おじいさんの家はあった。草原の草むらの中に屋根まで埋もれているような、しっかりとした石積みの家だった。
「私一人だから、ゆっくりしていくといい」と、おじいさんは言うと、部屋の中にジロー達を案内した。
「ありがとうございます」と、ジローがお礼を言うと、マコトとサオリはさっそく、飛びこむようにソファーに腰を下ろした。
 窓から差す光が、部屋を暖かく照らしていた。
 ジローが窓の外に目を向けていると、おじいさんが飲み物を入れて運んできた。
「迷子の女の子を探している人は、いませんでしたか」と、ジローは飲み物のお礼を言いつつ、おじいさんに訊いた。「この子が、父親とはぐれてしまったそうなんです」
「サオリちゃんの、お父さんだね」と、おじいさんが言うと、ジローはこくりとうなずいた。
「最近は町から外に出かけていないから、子供を探している父親を見かければ、覚えているはずなんだけどね」と、おじいさんは言った。
「――この先の橋で見つけたので、きっとこの町の人か、この町に寄っていった人だと思うんです」と、ジローは言うと、おじいさんも「そうだろうな」と、うなずいた。
「ただ、この町の人ではないと思うな」と、おじいさんは言った。「さっき、この町はなんという町か、訊いていたね」
 と、ジローは「はい」と返事をした。
「この町は、昨日も今日も、明日もみんな集まっている町なんだ」
「――」と、ジローとマコトは、首を傾げておじいさんを見た。
 おじいさんは、アオと遊んでいるサオリの様子を見ながら、言った。
「この町には、時間があって、ないんだよ」と、おじいさんは言った。「君達もこの町に入る時、不思議な感じがしなかったかい」
「なんか、カーテンっていうか、見えない壁みたいなのを通ってきた気がします」と、マコトは言った。
「それが、この町の入口だよ」と、おじいさんは言った。「ただ、よかったね。やって来たのがちょうど今の季節で」
「――」と、ジローは首を傾げた。
「私が子供だった頃は、季節の移り変わりがはっきりとした町で、いろいろな催し物や節目の行事もしっかりあって、楽しい所だったんだけどね」
 ジローは、飲み物を持つ手を止め、おじいさんの話に聞き入っていた。マコトも、ラジオをポケットにしまって、おじいさんの話に集中しようとしていた。
「いつからだろうか、季節の流れがうまく行かなくなって、それと合わせるように、時間が当てにならなくなっていったんだ」

 

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