くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

よもよも

2023-11-29 06:22:31 | Weblog

やれほれ。

なんかもう、気持ちだけは正月休み・・・。

なんか忙しさと反比例して

モチベーション下がってんだけど、

ここに来て昨日の暖気はどうしちゃったのよ??

玄関出たら5センチは積もってたかな??

楽こいて雪かきしないで仕事から帰ってきたら

ベトベトしないスライム状態で

こんなもんプラスチックの雪かきスコップじゃ

刃が立たないぞって速攻わかるくらい

ベトベトぐちゃぐちゃだった・・・。

今日も朝からのぞく程度に玄関開けて見てみたけどさ

今度はいっぺんかちんこちんみたいだったから

速攻あきらめて部屋に戻ってきたXXX

今日からまた冬将軍が大暴れするって??

上等だぜ。

謝るからとっと帰って欲しい・・・。

 

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王様の扉(68)

2023-11-29 00:00:00 | 「王様の扉」


「疲れたんだろうね――」

 と、サオリを抱きとめたグレイは言った。
「びっくりしたぁ。誰も手を繋いでいなかったから、危なかったよ」と、マコトはほっとしたように言った。
「すまないな、グレイ」と、ジローが言うと、グレイはサオリをそっと背中に担いで言った。「十七号は宿を探してくれているから、サオリはぼくに任せておいて」
「――ああ。悪いけど、頼むよ」と、ジローは言うと、サオリの背中に止まっているアオも、キキッと、なにか励ますような声で言った。
 宿屋を探しながら歩いていると、にぎやかな通りから少しはずれた所に、一軒の宿屋を見つけた。
 二階建ての宿屋は、『まんぷく亭』と書かれた看板を掲げていた。外から見る限り、それまで空き部屋があるか尋ねた宿屋と、同じたたずまいをしていた。宿泊を断られた宿屋と同じく、追い出されてしまうのではないか、宿屋のドアを開ける前から、ついついそんな不安を抱いてしまいそうだった。
「ちょっと待っててくれ」と、ジローは一人、宿屋のドアを開けて、中に入っていった。
 ――――    

 ドアを抜けると、正面に受付のカウンターがあった。誰の姿も見えなかったが、

「すみません。部屋は空いてるでしょうか」

 と、ジローが言うと、ふっくらとしたおかみさんが、カウンターの奥の部屋から顔を出した。

「はいはい、ご用ですか――」

「今晩、泊まりたいんですが、部屋は空いているでしょうか」と、ジローは言った。
「あら、お兄ちゃん一人だけかい?」と、おかみさんは言った。「部屋なら空いてるけど、おとぎ話の青騎士を見に来たんなら、期待はずれなだけだよ」
「――」と、ジローは首を傾げた。
「あら。そういんじゃないのかい」と、おかみさんは言って、ジローの顔をまじまじと覗きこんだ。「もう、ずいぶん前だったような気もするけど、子供の迷い人と手品師が家に泊まったことがあってね。言い伝えや昔話に出て来る青騎士の本物が現れて、大騒ぎになったことがあるんだ。――ここいらじゃあんまり見かけない服を着てるし、ひょっとしたら恐い物見たさで部屋を借りに来たのかと思ったよ」
「五人。いや、四人で旅をしています」と、ジローは言った。「王様の城に向かっている途中です」

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王様の扉(67)

2023-11-29 00:00:00 | 「王様の扉」

 と、その横でマコトが、話がうまく噛み合わなかったことに、首を傾げていた。
 サオリは、町に入ってきたばかりの時こそ、ジローの服をつかんで離さなかったが、町の雰囲気に慣れると、誰かが目配りをしていないと、一人でどこかに駆けだして行ってしまいそうだった。
「沙織、アオが困ってるみたいだぞ」と、落ち着きなくきょろきょろしているサオリに、ジローは言った。「あんまり動き回るから、アオは目を回しちゃってるみたいだ」
 マコトが見ると、サオリの肩に止まっているアオは、目をしばしばさせながら、乗り物酔いをしているようにじっとしていた。

「大丈夫かな?」

 と、マコトはアオの頭を突こうとした。
「危ない――」と、グレイはマコトの手をつかもうとしたが、わずかに遅れてしまい、マコトは、アオが素早く抜いた木刀にしたたか手首を打たれてしまった。
「――」と、マコトは声も出せずに手を引っこめ、痛さに涙をにじませながら言った。「大丈夫なのかなって、確かめようとしただけなんだけどなぁ……」
 町の様子を見ながら歩いていると、麓の町からずっと明るかった空が、ようやく淡いあかね色に染まってきた。
「もうそろそろ日が暮れそうだ」と、ジローは言った。「王様の城まではもうひと息だろうが、今夜はここで宿を取らなきゃならないな」
「宿屋を、探すの?」と、グレイが困ったような顔で言った。「ごめんね。ぼくが一緒だと、誰も泊めてくれないかもしれないよ」
「――どうした」と、ジローが振り返ると、横にいたマコトが、グレイを心配して言った。「これまでは、泊めてくれなかった人はいなかったよ」
「そのとおりだ」と、ジローは言った。「見た目を気にしているのかもしれないが、誰もが身なりで人を判断しているわけじゃない。心配いらないさ」
「グレイって、ぼくが言うのも変だけど、かっこいいよ」と、マコトは言った。「今はお気に入りのジャージを着てるけど、家に戻ったら、グレイが着てるみたいな服を買ってもらうって、決めてるんだ」
「ありがとう」と、グレイは照れくさそうに言った。
 しかし、グレイの心配が的中したのか、宿屋を見つけるたびに部屋は空いているか訊いてみたが、どの宿屋もジロー達が迷い人だとわかると、とたんに態度を変えて扉を閉めてしまった。
「――やっぱり、ぼくのせいかもしれない」と、グレイは誰よりも肩を落として言った。
「大丈夫だって」と、マコトはグレイの肩をポンと叩いて言った。「グレイは落ちこみすぎなんだよ。みんな一緒なんだし、誰も仲間はずれになんかなりゃしないって」
「沙織、眠くなったらおんぶしてやるからな」と、ジローはみんなから遅れ始めたサオリに言った。
 サオリは遠くを見るような目でコクリとうなずいたが、ジローに声をかけられて安心したのか、急に足がもつれて倒れそうになった。

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