やれほれ。
日中雨降りでなおかつ生暖かくって
蒸し蒸し気持ち悪かったけど、
寝てる間に冷えこんで
起きたら車に薄ら雪・・・。
仕方ないよなぁ、なんて朝からため息XXX
いろいろ抵抗したって
結局は季節が変わらないなんて事ないんだよね。。
年の初めの雪ってば
だいたい数日で消えるけど
本格的な雪は2回目の雪からだよね。
はて、
今年のクリスマスプレゼントは何にしようかな??
なんて、まだまだむなしい抵抗は続く???
やれほれ。
日中雨降りでなおかつ生暖かくって
蒸し蒸し気持ち悪かったけど、
寝てる間に冷えこんで
起きたら車に薄ら雪・・・。
仕方ないよなぁ、なんて朝からため息XXX
いろいろ抵抗したって
結局は季節が変わらないなんて事ないんだよね。。
年の初めの雪ってば
だいたい数日で消えるけど
本格的な雪は2回目の雪からだよね。
はて、
今年のクリスマスプレゼントは何にしようかな??
なんて、まだまだむなしい抵抗は続く???
「とにかく、よかったじゃないか」と、マルコは言った。「ここからは手伝ってあげられないが、気をつけて行きなさい。不安になったら、無理をしないでラジオを聞くんだよ。きっと、勇気をもらえるはずだから」
「ありがとう」と、マコトは手を振って言った。
「ありがとうございます」と、ジローは小さくうなずいて言った。
ゆっくりと立ち去っていく二人を、マルコはじっと立ったまま、姿が見えなくなるまで見守っていた。
「――おまえ、夢封児だな」
と、マルコは、頭を抱えてしゃがんでいる子供に言った。
「誰だ、おまえ」と、ジローはマルコの前に出ると、二人を守るように手を広げた。
クックックッ……。
と、肩をふるわせながら、子供が顔を上げて立ちあがった。
「ラジオなんか聞いちゃだめだよ」と、夢封児は言った。「そんなもの聞いてるから、影が消えないんだよ――」
「この、いたずら小僧め。いつからみんなを化かしてたんだ」と、マルコが声を荒げて拳を振り上げると、子供はきゃっきゃっと笑いながら、どこかへ走り去っていった。
「――あの子は?」
と、ジローは訊いた。
「この町に昔からいるんだよ。ユメフウジの名のとおり、人の思い描くことに、いたずらをするんだ」と、マルコは息を荒くしながら言った。「もしかしたら、町の人達は外に出ていったんじゃなく、影をなくして見えなくなっているのかもしれない――」
「気がついていたんですか」と、ジローは言った。「自分の影が薄くなっていることに」
と、マルコは大きくうなずいた。
「あの子のせいばかりではないだろうが、人がみるみる少なくなって、卑屈になっていたのが悪かったんだ」と、マルコは思い出すように言った。「ラジオを堂々と聞いて、思い描いたことを、みんなで話し合わなきゃだめだったんだ。あの子が姿を現して、ようやく原因がわかったような気がするよ」
マルコが差しだした手を、ジローはしっかりとつかんで、固く握手をした。
「君達のおかげだ。帰ったらすぐ、町長に話しをするよ」と、マルコは嬉しそうに言った。「――さあ。この道を真っ直ぐ行けば、“希望の町”に行ける」
「こちらこそ。ありがとう」
と、ジローは言った。
「ひとつ、思い出したことがあります」
と、マルコはジローに訊いた。
「なにか、思い出したのかね」
「十七号です」と、ジローは言った。「おれは、十七号です――」
「――」と、マルコは難しい顔をして言った。「それは、君の名前かな? どこか、番号のようだね」
と、ジローは考えるように言った。
「いえ、確かにおれは、ジュウナナゴウ――だったと思います」