くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

よもよも

2023-11-21 06:12:51 | Weblog

やれほれ。

深夜はストーブ使わないと寒くていられないんだけど

朝は結構耐えられるんだよなぁ・・・。

って、今日はさすがにやせ我慢は無理だね。

はてさて、昨日さ。。

午後から仲間内と現場見てきた方がいいなって、

急遽出張することになったんだけど、

出かけてすぐに吹雪XXX

思わず「どうする?」

聞いたら皆して引き返そうか・・・。

そりゃそうだわ。

観光で車走らせてる人もいただろうに、

焦ったと思うわ。

予報は雨だったし、気温もそんなに下がらないって言ってたのに、

真逆な天気だったからね。

今日は勘弁して欲しい。

 

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王様の扉(52)

2023-11-21 00:00:00 | 「王様の扉」


「待て!」

 と、ジローも必死で追いかけたが、マコト達を二人きりで残しておく訳にもいかず、あきらめて引き返すことにした。

「どうだった?」

 と、戻って来たジローにマコトは訊いた。
「――」と、ジローは残念そうに首を振った。「逃げられたよ」

“ごめんってば”

 はっとして、三人は声の聞こえた方を向いた。肩をすくめたサオリは、マコトの手を離してジローの後ろに身を隠した。
 見ていると、森の奥、猿に似た影が逃げていった方角から、誰かがこちらに向かって近づいてきているようだった。
「――なんだろう」と、マコトが木の幹を背に、不安そうに言った。

「痛い、痛いよ――。もう叩くのはやめてってば――」

 やって来たのは、けして綺麗とは言えない、古びた服を着た少年だった。頭を守るように腕で支えた少年は、なにかにしつこく追いかけられているようだった。
「あっ、青だ――」と、サオリは少年の後ろを飛んでいるカワセミの姿を見つけて、嬉しそうに言った。
「アオ?」と、同じくカワセミの姿を見つけて、ジローは考えるように言った。

「助けてっ」

 と、ぼさぼさの髪をした少年は、ジロー達の所に駆けこむと、三人が背にしている太い木の根元に屈みこんで、「お願い、やめて……」と、繰り返した。

「――おい、もう大丈夫だぞ」

 ジローの声にこわごわ顔を上げた少年は、震える声で言った。
「もう、棒でぶったりしないよね」
「誰も、そんなひどいことなんかしないさ」と、ジローは言ったが、少年の目は、サオリの肩に止まっているカワセミを向いているようだった。
「――わかった。もう叩かれるのはごめんだからね」と、少年はうなずくと、すっくと立ちあがって言った。「ぼくは、グレイです。どうしてここにいるのか、わかりません。できれば、帰り道を探すのを手伝ってください」

 

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王様の扉(51)

2023-11-21 00:00:00 | 「王様の扉」

「――」と、ジローは小さくうなずいた。

「ずいぶんと空が暗くなってきたな」

 と、ジローは言った。
「もう、どのくらい歩いてきたのかな」と、マコトは考えるように言った。「サオリはどう、疲れてない」
 マコトと手を繋いでいるサオリは、あくびをしながら「うん」と、返事をした。
「――まずいかもね」
 ジローはくすりと笑いながら、マコトに言った。
「町を出てから歩きっぱなしだからな。一番小さな沙織には、ちょっときびしいだろう」
「おやつもいっぱい貰ったし、休んでいこうよ」と、言うマコトの視線の先には、ジローが背負っている大きな鞄があった。
「なに言ってるんだ」と、ジローは首を振って言った。「なにか食べたくてしかたがないだけだろ。希望の町まではすぐだと言っていたけれど、途中でなにがあるかわからないんだ。食べ物は大事にしていかなきゃだめじゃないか」
「ちぇっ――」と、マコトは口を尖らせて言った。「17号ってば、ロボットみたいに頭がかちこちなんだからさ」
「――」と、不意に立ち止まったジローが、マコトの顔をじっと見ながら、なにかを思い出そうとしていた。
 ジローを怒らせたのではないか、と勘違いしたマコトは、サオリと手を繋いだまま、ジローと距離をとろうとして、大きく前に飛び跳ねた。
 と、マコトに腕を引かれたサオリが、つられて足を踏み出すと、その拍子に梢を見上げて、はっと息を飲んだ。
 いち早く、サオリの異変に気がついたジローは、背負っていた鞄を足元に下ろすやいなや、高い屋根のように頭上を覆っている木の枝に、軽々と飛び上がった。
 すたん、とジローが音もなく枝の上に降り立つと、息を飲んで見守っていた二人の上に、はらはらと木の葉が舞い落ちてきた。

「あっ、猿だ」

 と、サオリが大きな声と共に指を差したその先に、ジローと同じくらい軽々と、枝を飛び移って逃げていく影があった。
「――猿?」と、サオリを守るように手を繋いでいるマコトが、人のような姿をしている影を見て、あれれ、と首を傾げた。
 マコトは身を守ろうと、ジローに言われたとおり、太い木の幹の陰に、急いでサオリと身を隠した。
 ジローは、木陰に隠れる二人の姿をちらりと捉えつつ、猿に似た影を追いかけていった。
 体重を感じさせないほど、軽々と樹上を移動していくジローを尻目に、影はどんどんと距離を開き、あっという間に離れていってしまった。

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