奈良・佛教大学通信 奈良!奈良!いつもは京都

奈良大通信卒業後佛教大通信へ。日本史を学ぶOLD大学生の記録です。

神話伝承論スクーリング

2017-09-06 00:00:45 | 奈良大 スクーリング

年度1回きりの、バス4台分の受講生が集まる人気スクーリング。古事記どっぷりの3日間。

古事記といえば、個人的には、現代語訳であっても、途中でなぜか断念し、そのままになっていたものでしたが、
先生の熱心な話術と講座の仕組みに支えられながら、じっくりレクチャーされ、良かったと思っています。

2日目午後は学外授業、平城京跡に行き、まず、復元された隅楼と東院庭園を歩きながら、説明を受けます。





その後、朱雀門で
女帝元明天皇のように、平城京遷都を祝う優雅を体験してみます。カンカン照りの暑い日でした。お手伝いの院生、ゼミ生の皆さん、本当にありがとうございました。







3日間、終わってみれば、随分、勉強させられていたと、素直に思います。

行き帰りの新幹線で、参考書に指定されていた、先生の『万葉体感紀行』を読み、飛鳥から平城にかけての風情、事情など、楽しみました。

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歴史地理学の成績返却

2017-09-01 13:13:57 | 奈良大 スクーリング

かなりアバウトにしか書けなかったけれど、92点でした。答案も解説書類付きで返ってきており、各問ごと、AとかBとかに+や−がついたり、つかなかったりで評価されていました。バス2台分の人数の答案を、このスピードで返却され、丁寧に採点されており、頭の下がる思いです。

試験問題には、「2017年度①」などと書かれていたので、数パターンあるのでしょう。配布資料が多いのでよく整理しておくこと、初日冒頭の項目、そして先生の方も、スクーリングで奈良の歴史地理をしっかり学んでもらおうと、答案にはこれを書いてもらおうと、特に、試験直前にこれが大切ですよ、つまりこれとこれ、これ、これと説明されたことが、そのまま大問の1つの解答であったりしました。学んで帰ってほしいことは、口を酸っぱくして話されていました。

試験のことは脇に置いて、江戸時代の奈良。江戸時代といえば一国一領主かと思っていましたが、奈良においては、同一河川から用水を取る村ごとに領主が異なり、その小さな村と小さな村とが水争いをし、訴訟が起こります。そして、その訴状、答弁書に、明確な主張と反論、経緯・理由、さらには配慮して欲しい事項などが見事に書かれています。提起した村の代表者ではなく、役人が作成したのものなのか? 今でも巷の自治会長が容易に作ることができるものではないと言ってよいと思います。この時代の政治体制のもと、法治国家として、末端のレベルの高さが窺えます。


奈良盆地の水はどこから来て、どのように流れ、どこに行くのか。その地理条件のもと、条里地割、集村・環濠、溜池が、成立時期が異なりながら、積み重なって村落景観が形成され、そして現在、それが失われつつある。丘歩き、しんどかったが、よく勉強させていただきました。


葛城市歴史博物館では、スク生が先生を取り囲み質問が続くなど、先生も大変でしたが、皆さん、この機会にと熱気が伝わるスクーリングでした。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

文化財学演習 Ⅲ の成績通知書到着

2017-08-14 11:46:22 | 奈良大 スクーリング

70点でした。で、あろうなあと思います。A4を4枚の研究「計画書」をあらかじめ提出することになっていたので、計画書であるからだんどりを記載して、考察の中味にあまり触れないよう作って出していました。他の参加者のレジメを見ると、人にもよりますが、研究の進捗状況を綿々と記してあるものもありました。中味を出しきってコメントをもらえば、もっと、良否可否実のあるものになったのではと思われます。
参加は49名、すでに卒論計画書を出している方、卒論を出すのはまだまだ先という方などさまざまで、一人ひとり20分の時間をもらい、発表、質疑、そして先生からコメントをいただきます。
また、先生は保存科学がご専門ですので、遺物の保存方法の進み方、赤外線画像システムなどの説明があり、現物機器を見ることもできました。
あろうことか保存処理された木簡に触ることを許され、縦にひびの入った古代の木簡を慎重に、最善の丁寧さで、敬意を払って手にとりました。


卒論、慎重に書き進めねば。能力分しか出せないが。



大好きな猿沢の池のベンチで一休み

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歴史地理学スクーリング終了

2017-08-06 19:29:22 | 奈良大 スクーリング

歴史地理学のスクーリング終了。奈良盆地の過去の地表、景観、水利権などの学習です。2日目はバスで、盆地に残る特徴的な土地利用を見学しながら、葛城市歴史博物館、そして図面に残る、江戸時代に水に関するいさかいのあった地区の現地踏査。最終日の試験と続きました。暑い時期なのに68名の参加。これを年3回実施は大変なこと。

          追記  kさん、メッセージありがとうございました。


明日も奈良に留まって、図書館に資料コピーに行くので、予定どおりローソンで傘を購入。風はそれほどでもないと思っていますが、???



スクーリング前日に行った源信特別展。やはり極楽が良さそうなどと色々書きたいけれど、スクーリング疲れのため、今日はこれまで。



コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

美術史特殊講義スクーリング

2017-01-06 23:03:18 | 奈良大 スクーリング

 昨年10月に始めたこのブログ。美術史特殊講義は、それ以前の平成28年8月5~7日に受講したスクーリングです。

 初日は、美術史とは?美術品とは?で始まる、メインが法隆寺と中宮寺の美術についての講義。2日目の見学の予習的内容です。

 2日目は見学。午前中は「大和文華館」。鉄斎コレクションを、学芸員さんの説明を聴き、観ます。最終日に感想文を提出するため、どの作品について書くか考えながら展示室を回ります。鉄斎の作品のいくつかは、友人からの贈り物への礼状に添えたスケッチで、篤実な人柄が感じられました。一方で、晩年の作品には、息子の死によるものか、孤高な作風が胸を突きます。孤高で、孤独ではあるが、孤立はしていない、と主張しているようでした(個人の感想)。

 午後からは、法隆寺(西院伽藍、大宝蔵院、東院伽藍)と中宮寺を回ります。前日配布、当日用の資料は手間のかかった素晴らしい資料でした。しかし、ここでトラブルが起こります。夏。たった数時間の外回りで軽い脱水症状らしきものが起こってしまいました。ペットボトルの水を持っていましたが、熱されていて、とても飲めるようなものではなく。足もつってしまうし。夏の学外学習には、水筒、扇子、昼ご飯を持ち歩くならば保冷パックに保冷剤が必携です。両寺は初めてではなく、なんとか超高速で見て回り、自動販売機のある休憩所でしばらく休んでいました。梅雨時期の考古学特殊講義で2日半外歩きしても平気だったので、油断していたのでしょうか。

 3日目は、「信貴山縁起絵巻」、「春日権現験記絵」の講義。S先生の読み下しは、極めてわかりやすく頭に入ってくるものでした。縁起による社会風刺などの面白さと信仰の在り方。人物画もその立場にある人の人間性がそのまま写されているようでした。

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする