平成28年9月2~4日に受講した記録です。
奈良文学論のスクーリングは、奈良にまつわる近代文学を通して、奈良の文化風土を眺め、考察するというものです。
初日と3日目の講義では、井上靖『漆胡樽』、森鷗外『奈良五十首』、谷崎潤一郎『吉野葛』が主に取り上げられます。あらかじめ鷗外と谷崎を読んで行きましたが、いずれも奈良への愛着が浸透しているような作品でした(あくまで個人の感想です。読んで行かなければ不合格になるというものではありません)。
2日目はならまち散歩。文学作品の舞台をたどります。近鉄奈良駅→餅飯殿商店街→徳融寺→元興寺→猿沢池→興福寺五十二段階段→興福寺→浅茅が原(影向の松)→荒地→浮御堂→頭塔。徳融寺は中将姫信仰の寺院で、こうした伝承がどのように生まれ、継承されるかという説明が楽しいものでした。
オプションで元興寺塔跡にも行きました。
塔跡で拾ったかけら。縄文か、近所の家屋解体のとばっちりか(笑)
奈良大に入学して以降、先達から勉強方法を学ぼうと思い、訪ね始めた「日本史学習拾遺」というブログがあります。今年の3月に奈良大通信を卒業された方が作成されており、奈良大での勉強の経過もですが、もともとは日本史の授業で説明しきれないプラスアルファの話題や勉強方法の紹介が目的のブログなので、史跡を回っての説明などがカジュアルにされています。記事が時代別にも分類されているので、日本史に興味のある方は覗いてみてください。 http://blog.goo.ne.jp/kuragesuke/