奈良・佛教大学通信 奈良!奈良!いつもは京都

奈良大通信卒業後佛教大通信へ。日本史を学ぶOLD大学生の記録です。

奈良文化論スクーリング

2016-12-30 10:00:10 | 奈良大 スクーリング

平成28年9月2~4日に受講した記録です。

 奈良文学論のスクーリングは、奈良にまつわる近代文学を通して、奈良の文化風土を眺め、考察するというものです。

 初日と3日目の講義では、井上靖『漆胡樽』、森鷗外『奈良五十首』、谷崎潤一郎『吉野葛』が主に取り上げられます。あらかじめ鷗外と谷崎を読んで行きましたが、いずれも奈良への愛着が浸透しているような作品でした(あくまで個人の感想です。読んで行かなければ不合格になるというものではありません)。

 2日目はならまち散歩。文学作品の舞台をたどります。近鉄奈良駅→餅飯殿商店街→徳融寺→元興寺→猿沢池→興福寺五十二段階段→興福寺→浅茅が原(影向の松)→荒地→浮御堂→頭塔。徳融寺は中将姫信仰の寺院で、こうした伝承がどのように生まれ、継承されるかという説明が楽しいものでした。

オプションで元興寺塔跡にも行きました。

 塔跡で拾ったかけら。縄文か、近所の家屋解体のとばっちりか(笑)

 奈良大に入学して以降、先達から勉強方法を学ぼうと思い、訪ね始めた「日本史学習拾遺」というブログがあります。今年の3月に奈良大通信を卒業された方が作成されており、奈良大での勉強の経過もですが、もともとは日本史の授業で説明しきれないプラスアルファの話題や勉強方法の紹介が目的のブログなので、史跡を回っての説明などがカジュアルにされています。記事が時代別にも分類されているので、日本史に興味のある方は覗いてみてください。  http://blog.goo.ne.jp/kuragesuke/ 

 

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文化財学演習 Ⅱ スクーリング

2016-12-28 03:19:13 | 奈良大 スクーリング

 文化財学演習 Ⅱ のスクーリングは、演習 Ⅰ の続きということではなく、 Ⅱ から始めて Ⅰ を受けても支障ないものです。

 初日は、総論の講義でした。考古学の年代推定法の説明、縄文・弥生の歴年代や時代区分では2003年以降の年代区分が正しいとされていること、土器編年表が日本ではできあがっていることなど。また、縄文時代の生活を題材に、縄文人の主食、木の実の川でのあく抜き共同作業など、この1~2年の研究成果を含めての説明。稲作の開始時期の研究については、生物学をまきこんで疑いに疑ってアプローチをしている経過の紹介。そして、卒論の書き方の説明。

 その後、3日目のポスター発表(研究発表)に向け、班に分かれ自己紹介。総勢約60名、3班編成で、1班は20名くらい。多士済々。発表内容は卒論に直結していなくてもよいし、経過でもよいとのこと。

 どうやら発表に向け、1日目、2日目に図書館で遅くまで籠り、帰りにタクシーを呼べども来ず、高の原駅まで歩いた方も一人ならずおられたようで、街中とはいえ、暗く、寒い中、頭が下がります。

 2日目は、須恵器を用いた観察と記録作業実習。絵心皆無の私。縦横比率を書き落とすことも大の苦手ではありますが、須恵器を触り触り完成。そういえば、そもそも土器を手に持ちたい、仏像に触りたいというのが奈良大入学の最大の動機だったわけで、今その一部が実現したことになります。なんという至福。

 3日目は、ポスター作成と発表。各人、質問に対しやりとりすることになります。私は、地元の弥生集落についてまとめていたのですが、最初は、問いに来る方に対して、調べた資料にもとづいてわかる範囲で説明していたのですが、地元のことではあり、段々、地元の国分寺に清少納言の父君が赴任していただの、龍馬が泊まった旅籠の位置がここで、ここら辺を歩いたはずなんだけどとか、脱線お笑い路線に向いて行き、笑ってはいただいておりましたが、どうだったのでしょうか。参加者のポスターを見て回って、おのおののこだわりが、それぞれ面白く、感心もし、知らない分野の勉強になる時間でした。

演習時の写真は撮りませんでした。

奈良歩きの雰囲気など

 演習でご一緒したみなさん、ありがとうございました。

 

 

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考古学特殊講義スクーリング

2016-10-09 03:38:38 | 奈良大 スクーリング

 7月15日から17日の梅雨末期、考古学特殊講義でスクーリングに初めて参加しました。時折、小雨があったものの順調な3日間でした。

 初日午前中は座学ですが、残り2日半は現地踏査授業となります。

 初日午前中、大学で「日本史研究の新たな展開」の資料により講義。昼食後、2台の貸切バスで大学を出発し、唐招提寺、西大寺へ。両寺の由来や過去の姿の説明を伺いながら回ります。大学の先生にわかりやすく説明していただきながらめぐる贅沢に、奈良大学に入ってよかったなどど思ったのでした。唐招提寺には何度か来たことがあり、その時、売店で鑑真和上の横顔の写真が売られているのを初めて見ました。教科書などでは正面からのお顔しか知りませんでしたが、なんと慈愛に満ちたお顔であるのかと思いA4版を買い込み、自室に今でも置いています。西大寺で解散。

 2日目は奈良県庁西側の県文化会館前に集合。興福寺、東大寺に。オプションで古い遺構である転害門にも行ってみました。東大寺解散。

顔なじみ

 

     転害門。この時、結構、疲労しています。

 

 3日目は、近鉄橿原神宮前駅集合。貸切バスで、橿原考古学研究所附属博物館、飛鳥寺、酒舟石遺跡、石舞台古墳、高松塚古墳と盛りだくさん。出発前には大雨でしたが、みなさんの心がけを反映して、バスが出発してからは時折小雨が降る程度でした。この界隈は来たことがなかったので、付近の寺社、遺跡などの位置関係もわかりラッキーでした。

それにしても、先生、山坂あったのにお元気です。かくありたい。

 昼食時には小雨だったので、バスの中で弁当を食べていると、たまたま隣に座っていた人が、学生時代、京都に同じ時期にいたことがわかり、なおかつ私がよく行っていたパブ(死語かも)の名が出てきたのには、本当にびっくりしました。橿原神宮前駅で解散。

 スクーリング終了の翌日に東海以西が梅雨明け。一転して鬼のように熱くなりました。きわどくセーフでした。

 

近況 本日、西洋史概論のレポートを送信。 これから東洋史概論の試験準備に入ります。

 

 

 

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