遊ちゃんと2人だけの夜

・・自分記録の独り綴り・・

アクション女優並み

2019-11-15 20:58:29 | ごく日常のこと
夕方、とっぷり日が暮れて、帰宅した。


うちには風除室というものがあり、
二重玄関みたいになっている。


風除室に鍵をかけるな、
と、ご近所からの厳しい注意が来たのは、移住間もない頃。
それ以来、二重玄関の2番目、
いわゆる通常の玄関のみに鍵をかける習慣。


帰宅し、鍵を突っ込んだら、あれ?
鍵が半分しか入らない。何度やっても入らない。


なんスか、これは。


どんだけやっても、鍵が入らないから、ドアは開かない。


ここで苦労人の私はチラと思う。

ヤラレたかな?

2年前の、
車の尾行や自宅前の出入り監視、携帯電話の盗聴、
早朝窓ガラス割られ事件が脳裏をかすめる。

今回もしか、玄関の鍵に細工されたのかな?


家を出る時は普通に鍵がかかったのになあ。


私が出がけに変な鍵のかけ方をしたのかなあ。

マジ開かない。



しかし、人生いろんな経験してるから、たいして動揺はない。


えっと〜 仏間の窓は鍵をかけてなかったかな?

小さな懐中電灯を持って確かめにいくと、あら、戸締まり万全。

えっと〜 センサーライトをつけた裏横の出入り口はどうだっけ?

ドアを開けようとするも、あら、ここも、戸締まり万全。


あ、 思い出した。
台所の窓だわ。
頻繁に開け閉めするから、鍵をかけてない。


非常事態に誰も頼る者がいない女というのは、
震源地に近い地震に見舞われようが、最大級の台風が来ようが、
玄関ドアが開かなかろうが、いたって冷静なのである。

ま、いざとなったら、窓を割るか。
と、はじめから腹をくくってた。


しかし、台所は鍵をかけてないのを思い出したから、
車庫から出した脚立を台所の窓の下に置き、
よっしゃー、窓開くじゃん!と窓全開にし、

侵入するのに邪魔な棚やお鍋や何だかんだをババッと払い、

シンクに、足から下半身から、ススッーと入り込む。

なんか私って、意外とアクション女優系。

と思ってたら、
コートの腰あたりが蛇口に触れて、水がジャー!

コートもジーンズもお尻もびしょ濡れ。


ふん。気にしないわ。
わたくしの目的は、家に入ること。
濡れようがかすり傷がつこうが、たいした問題ではない。
入れば勝ちよ。

その一部始終を見守るゆーちゃんは、
窓から入って来る私に驚き、ワンワンワーン!

ママ、何してるんですか?
ママ、どしてそんなトコから来るんですか?

ワワワーン!
いったい何が起こってるんですかあ?

ゆーちゃん軽いパニック状態。


最愛のワンコよ、案ずるなかれ。
ママは時々、アンジェリーナジョリーなのだ。

ってことで、シンク脱出、スッパと床に着地。

カッコイイわ、私。


自宅へ侵入、成功。


やっぱ、戸締まりは、
どっか手抜きしとかないと、こういう時に困るわね。
きちんとした性格でなくて良かった。


てことで玄関ドアは内側から開けてみて、
不具合ある無しは、明日確かめることにし、

ビール飲んで1人祝勝会。

いや〜 我が家に入れる喜び。たまらんね。
私って偉い!




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