先週木曜、
非営利型一般社団法人の発達支援センターの2人が、
3時間あまり「見学」なんだか「視察」なんだかして行った。
その日はモンスター君が来る日だった。
彼は来た時から「異彩を放って」いて、
こりゃいかん、掻き回される、と段取り変更して、
すぐに体育館で遊ばせる流れにした。
当然、支援員達の配置や動き、
登所の遅い高学年への対応など変更がでる。
間借りしてる小学校の3階の一室から、
体育館へと数十人を移動させ、
モンスター君の特異行動を監視し抑えながら、
学年ごとに流れを2回転させるのは骨が折れた。
モンスター君は、見慣れない2人(男女職員)が、
「自分を見に来た」のだと思い、
普段とはまた違う行動を取った。
外部が入るのは、私達には迷惑で邪魔だ。
そんな中を、支所担当をアテンドに、ずっとながめて、
帰る時に、そこの2人が言って帰った。
「私達が、あの点この点の運営改善に協力しましょうか?」
ムッとくる言葉だ。
その日の3時間だけ見て「指導する」とは片腹痛い。
指示の可視化だの、基本的な事も言ってきた。
間借りの部屋で、避難所暮らしのままだというのに。
あらゆることに学校側の制約があるのに。
その上、日々、
学校や支所からの大小変更事項に対応している。
水害から2ヶ月半で、教室も2回変えた。
変化・変更の連続なのだ。
そこに本来の「学童業務」が加わる。
その中身を、主任が私になって、
効率を考えて事細かく業務を一変させた。
あの点この点に多少の難があろうとも、
私も支援員達も子ども達も、
試行錯誤しながら、やっと慣れてきた避難所学童なのだ。
チラ見の外部が「運営の改善」をする、
と言う、状況知らず経過知らずの傲慢さよ。
というか、
この市に開設して4年の発達支援センターは、
市で一番面倒くさいと評判の学童で、
しかも避難所に仮説してるレアケースを、
「運営指導した」「改善した」実績?が欲しいのだろう。
ホームページには何とでも書ける。
一緒に働いてやってみればどおよ?
チラ見で我が学童を語るべからず。
先週木曜、彼らが帰った後に支所担当から聞いて、
私が答えた。
「じゃあ、ひと月くらい中に入ってやってよ、と伝えて。」
支所担当は、即座にこう言った。
「わかりました、そう言います!」
彼女は私の問答口調にすっかり慣れたようだ。
そして、今日先方が返事してきた。
ほんとに、やる、そうだ。
あ、そう・・・
うちの学童は、
あらゆる外部関係者達の実験場になったようだ。
いいじゃないの、やってみて。
壁に掲示物すら貼れない、
物を動かしてもいけない間借り宿に、
「可視化」のためのパネルを作ってバンバン貼ってちょうだい。
全てにいちいち学校側の許可とるのも自分でどうぞ。
モンスター君が剥がしても剥がしても、貼り直して。
暴れん坊男児達もみんなコントロールしてみせて。
加えて、発達障害児達はお手のものだろうし。
てなわけで、
たぶん来月から、
1週間か10日か、あるいは数週間かしらないが、
そーゆーとこのプロフェッショナルが「改善」に入る。
突っ立って見てる事はさせない。
全業務、一緒に働いてもらう。
そうしないから、帰す。
何様で来てもらっては困る。
こっちが、向こうの実績作りの協力をする気はない。
んで、向こうが提案した良い部分は、そうすれば良し。
例の大学教授から始めた「専門家」メンバー集めは、
なんだか、どんどん増えてきた。
みんな、自分の得意分野の視点から、勝手なことを言う。
言うだけで、実際に日々やるのはこっちだ。
知識や理屈が現実とマッチしない場面も多々ある。
何言われても半分は聞き流し、
ピンときた部分だけもらう。
もう、期限決めて開き直ってるし、
毎日目まぐるしく変わるのにも耐性がついたし、
何てことはない。
来るなら来なさい。そんな感じ。
今日はチラッと、通級のゲイ先生が立ち寄った。
「今日、あの子、来てないんですね?」←彼
「木曜日に来ますよ。」←わたし
「そう? じゃ、見に来ますねぇん。うふっ」←彼
関係者で、彼が一番お気楽で好き。