数々の映画賞にも輝いている作品だが、最寄りのシネマ館では放映が済んでしまっている。今般Amazonプレミアムビデオで有料での放映があったので、3時間近い長編だったが視聴した。
原作になった短編の他に2つの短編も加わった脚本だったが、東京が舞台の筈が広島が舞台になっている。主要なマイカーが縦横に走るには東京都内では難しからしく舞台を広島にしたらしい。(本当は韓国の釜山を舞台に選んでいたが撮影が困難で断念したそうだ)
広島での演劇祭にエントリーされた作品の演出を任された主人公の家福が、韓国、中国、台湾や中東の俳優のオーデションから始めて、本読み、立稽古を経て最後に本舞台を果たす過程で、マイカーの運転を任された女性と車内での会話を重ねている様が描かれる。マイカードライバーの産まれ故郷の北海道まで足を延ばし、お互いに哀しい思い出に涙を流すシーンが印象的でした。
小生が鑑賞したのはインターナショナル版であった事から、それぞれの俳優が母国語で、あるいは手話で出演する多言劇を演出する様が国際的にも評価された様だと思った。俳優陣は地味な方々が多かったが素晴らしい出来の作品だと思う。
ベストセラーにもなった同名の原作の映画化である。
自分には父親が3人、母親が2人いると言う主人公の雨宮優子が主人公である。
幼くして実母を亡くし継母に育てられるがふたりの男性と結婚した上に出奔してしまう。残されたふたりの父親が、小学生から高校生まで懸命に慈しんで育て上げて呉れるのである。
やがて恋を得て結婚する事になる主人公が、バトンを引き継いて育てて呉れた3人の父親を訪ねて継母のその後も知る事になる。
幼い子どもたちが生き抜く事が難しいこの世の中で、バトンを引き継いだ親たちの愛情溢れる様を描いたこの映画にホットして、涙が止まらなったのでした。
多くの皆さんにも是非鑑賞頂きたいと思いました。
主人公の永野芽郁さん。他に石原さとみ、田中圭さんも好演でした。
今朝は鑑賞の機会があり映画「今日から俺は」を観て来た。日本TVで放映の青春ドラマの劇場版だと言う。残念ながらドラマの放映は観ていないのだが、若い方々に絶大なる人気を得たドラマらしい。
舞台は千葉の幾つかの高校生の群衆劇であるが、小生などは若い俳優さん達の顔と名前が一致しないのが残念である。もっとも出演の俳優たちに高校生に扮して貰うには無理な面があるが、それはそれで熱演しているのが頼もしいと思う。異なった高校の縄張り争いを描いているが、アクションが素晴らしい。大笑いをしながらの鑑賞だったが、出演者によるロックの効いた演奏場面が実に愉しい。若者たちの人気のある所以かもと思う。流石に同じく鑑賞されていた観客の皆さは若い人達が多かったのである。
昨日の午後には当地では思わぬゲリラ雷雨の襲来もあり、自宅でゆっくりと過ごす羽目にないりました。前から懸案としていたアマゾンプレミアムで、映画「人魚の眠る家」を鑑賞している。
東野圭吾著の原作を映画化したもので、脳死の状態となった「娘の死」をあくまでも受け入れられない母親の苦悩を題材にしている。父親が経営している会社で、障害者の機能回復を図る為の機器を研究している技術者が、機械的に植物状態の娘の手足や臓器を回復させたことから、なおも娘の死が受け入れられず、次第に狂気に満ちる行動にはしる母親。実に重たい内容でありながら見応えのある映画に仕上がっていると思う。主演の母親役の篠原涼子さんが報知映画賞の主演女優賞に輝いている。
残念ながら新型コロナウイルス禍で逝去した志村けんさん。初の映画の主演が決まっていた「キネマの神様」が、親交のあった沢田研二さんが主演を引き継ぐとの発表があった。ふたりは同じ事務所に所属していて、お互いに共演をしている間柄でもあった様だ。今回は志村さんの思い入れのある映画を、やはり映画の主演は始めての沢田さんが「やり遂げる覚悟」と語っている。
昨年に公開された映画を対象にした日本アカデミー賞の発表があった。主演男優賞には「新聞記者」に出演の松坂桃李さん、同じ映画に出演のジム・ウンギョンさんが主演女優賞を獲得している。さらに同映画は最優秀作品賞を合わせて受賞の快挙であった。どちらかと言うと昨年の「万引き家族」の様な圧倒的に支持を受ける作品が少なく地味な作品が多かった様である。小生はこの作品は鑑賞する機会がなく、感想を述べる事が出来ないのが残念だが、地味に政界の真相に迫ろうとしている記者の活動を描いている様である。また主演女優賞のジム・ウンギョンさんは韓国映画界でも実力派の女優さんだと言うのも始めて知ったのでした。