昨日は秋分の日である。我々は昔からお彼岸中日と覚えている。
久し振りにお彼岸にちなんで「おはぎ」をお昼に頂きましょうとカミさんに言われて、近くの老舗の菓子店に出向いて2種類のおはぎを購入した。
カミさんは黄な粉の、そして小生は大好きな粒あんのおはぎである。
このおはぎには子ども頃からの深い思い入れがある。我が故郷ではおはぎより「ぼたもち」と言うのが一般的である。亡き母親が、蒸かしたもち米をすり鉢に入れて軽く突いて握る。そして甘く煮た粒あんをまぶして出来上がりである。大きくなつて自宅を離れて仕事に就いたあとも帰省する度に、母親が握って呉れたぼたもちを思い出す。
ぼたんもちとおはぎ、春のお彼岸は牡丹の花が咲くころ、秋のお彼岸は萩の花が咲く頃から頂くのでの命名なのだろうと思う。