毎年この時期に小学校の同級会をする。校区に住んでいる人が主になって
始めた。お互いの両親などの葬儀の連絡やお参りも一緒にする。22人の
会員で、母親は10軒以上健在だが、父親は既にみんな亡くなっている。
介護が大変で悩んでいる人も多い。でも、それなりにみんな頑張っている。
私が介護中はみんな心配してくれた。私はこの会の介護大先輩のTちゃんが
見本だった。10数年寝たきりで、彼女が娘だとも分からなくなった
お母さんを、献身的に介護して看取ってあげた。
私は祖母・父・母と看取ったが、祖母はたった2週間しか寝付くことも
なく、頭もしっかりして101歳の大往生だった。最後まで病気がちだった
一人娘の母を心配して、私に頼むと言って亡くなった。
父は車椅子が必要になっていたが、しっかりしていて最後まで優しい父の
ままだった。病院の掃除のおばちゃんから「優しいおじいちゃんやなぁ。
いつも私たちにもありがとうと言ってくれるんよ。」って褒められた。
母は軽い認知がでていたが、毎晩一緒に絵本を呼んだり、おはじきを
したりして遊んでいた。すると子供みたいにきゃっきゃっ喜ぶ、
明るい可愛い母だった。
3人とも共通だったのは、私達は当たり前と思って手伝っていたのに、
いつも感謝してくれ、家族にでも有難うの言葉を欠かさなかった事。
感謝と有難うは、どんなにきつい時でも報われた気持ちになった。
感謝と有難うの大事さを、身を持って教えてくれた。
そして今介護中の同級生のみんなも、大変だろうけれどまだ健在と
言うことはうらやましいことだ。そんな話で盛り上がってしまう。
その中で私はそんなことを思いながら、祖父母や父母を偲んでいた。
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