江戸城築城で有名な 太田道潅 の故事に、【七重八重 花は咲けども 山吹の 実の(蓑)一つだに 無きぞかなしき 】を思い出す。
狩りの途中、農家に蓑を借りにいった際、その家の娘が何も言わず、差し出したものは、【蓑】ではなく一枝の【山吹】だった。
蓑も貸して貰えず、落胆して帰った道潅が、事の経緯を家来に話すと…後拾遺集の中にある歌を教わる。初めて、娘の差し出した山吹の意味がわかった道潅は、己の無知を恥じ、歌の道に精進したという。
娘が差し出した山吹は、八重山吹だったのだと思う。八重は、実を付けず、一重は実を付けるのだそうだ。
狩りの途中、農家に蓑を借りにいった際、その家の娘が何も言わず、差し出したものは、【蓑】ではなく一枝の【山吹】だった。
蓑も貸して貰えず、落胆して帰った道潅が、事の経緯を家来に話すと…後拾遺集の中にある歌を教わる。初めて、娘の差し出した山吹の意味がわかった道潅は、己の無知を恥じ、歌の道に精進したという。
娘が差し出した山吹は、八重山吹だったのだと思う。八重は、実を付けず、一重は実を付けるのだそうだ。