
今回は織物設計を中心に講義しました。
画像の上部の白く見える糸はみなさんが紬いで白樫で白汚し程度に染た糸です。
このあと糊も生麩と布海苔で付けてもらいました。
糊を付け、糸の波状形を戻してありますのでふっくらチリチリ、力強いとても良い糸になりました。
着尺より太めの糸ですので1分に6本位入りそうです。
全長を織り幅で割り越し数を出していきます。
自分の糸はなるべく全部使い切ることも設計の条件に入れています。
カラフルな色糸は私が草木で染めた糸ですが、基本は自分の糸の形や風合いを生かす布を織ることですので、色糸を使う使わないは自由です。
“色”という素材を生かすことも難しいことで、何でも使えばいいというものではないと思います。
つい、どの色も綺麗で目を奪われがちですが、自分の糸と地糸の関係を見極めながら使えるようでしたら使ってください。

こちらは地糸としてベーシックな色の中から1~3種自由に選択してもらいます。
9寸幅で3寸の長さを織ってもらいます。
条件はみなさん一緒です。
小さいけれど奥行の感じられる布になるといいですね。
それが紬織りの醍醐味ですから。
来月の織り実習が楽しみですね。
心身共に整え、機と糸と向き合ってください。