中野みどりの紬きもの塾

染織家中野みどりの「紬きもの塾」。その記録を中心に紬織り、着物、工芸、自然を綴ります。

工房展「紬の会’25春――取り合わせ 」

2025年02月22日 | 紬の会
梅の花咲く季節となりました。

さて、早速ながら下記の通り櫻工房で「紬の会’25春」、を週末2週にわたり下記の通り開催いたします。

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◆工房展「紬の会’25春――取り合わせ」

「取り合わせ」は日本の文化です。一緒に取り合わせをしてみませんか?

・日時
3/7(金)―3/9(日)、3/13(木)-3/15(土)
10:00~16:30 ※要予約

*ご希望の時間帯を下記からお選びください。
お申し込み受付時に、バス時刻など詳細はお知らせいたします。
お車の方はその旨お書き添えください。

① 10時~11時半 ②13時半~15時 ③15時~16時半

・出品内容:着尺、帯、ショール、帯揚げ、帯締め他

※工房割引5%offがご利用いただけます。

ご予約、詳細はHPのこちらから。

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取り合わせとは——。
日本の取り合わせは、揃えることではなく、異なる性質のものを組み合わせ、調和を取るもの。

「取り合わせ」は日本の文化です。
組み合わせや西洋的コーディネートとは少し意味や使い方が違います。
茶席の床の間も、軸や花や香炉、香合など、素材も形も色も異なるものを合わせます。
和食懐石の料理も同じ素材を使いません。海のもの、山のもの。器も磁器もの、土もの、ガラス、木工、 金属など。それでいて調和する。
また、俳句の世界でも「取り合わせ」と言って、季語と異なる世界の言葉を持ってきて、詩を生み出すことがよくあります。

洒落着の着物の世界は統一やお揃いではないほうが、完成度は高いと思います。
ワントーンのコーディネートもありますが、その場合もただ揃えるだけではなく、まず上質同士を合わせなければならないし、素材感の違いやどこかにメリハリ添えることは必要です。簡単ではないです。

取り合わせは「絶対これ!」というような狭いものではなく、多様性を持っています。自分の今、この時に着るならどうすればいいかは変化するし人によって違います。柔らかな感性の中にその感覚を育てたいです。

例えばトップ画像の、同じベージュ系の取り合わせの場合、差し色の小物で世界を広げることもできます。季節や心情、自分の似合う色など、多様な展開ができます。

詳しくここに書ききれませんが、少し外しつつ、調和をはかることは、高度な美意識が自分になければなりません。

そこで、工房内に中野の着物、帯、小物を取り合わせて展示いたします。

また、合わせる帯がない、合わせる着物がないなど…、ご相談も承ります。
機械織の冷たい感触の着物に、風合いのある紬の帯はよく合います。
また、お手持ちの帯や着物、小物の取り合わせの相談をお受けしながら、個別に取り合わせの奥義をお話ししたいと思います。

帯揚げもたくさん染めましたので、ぜひお手持ちの着物や帯と合わせてご覧ください。

気軽にお問合せ、ご予約下さい。
HPのこちらから。



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