ふとん袋

綿１００％の布製ふとん収納袋をお買い上げ頂きました。



一昔前は輸送用や来客用ふとんの収納にとかなりの需要があったんですが、最近はライフスタイルの変化に伴って布製のふとん袋をお求めになるお客様はめっきり減ってしまいました。

現在、ふとん収納といえば押入れをスッキリさせる便利グッズとして販売されているふとん圧縮袋を思い浮かべるかと思います。
しかし、一見便利に思えるこのふとん圧縮袋、おふとんの為にはどうなんでしょうか？
確かに約1/3に圧縮できる為、押入れ等の収納スペースが有効活用できます。
ビニールで圧縮しているので埃がふとんに付かず、押し入れ内の臭いもふとんに付きにくいなどメリットの方が多いように思えますがはたしてそうなんでしょうか？
答えは？？？です。
十数年前ふとん圧縮袋が一大ブームになった時、我家でも実際にふとんを圧縮したことがあります。
確かにうたい文句通り、ふとんはあっという間に約1/3の嵩になり、押入れの中はかなりスッキリします。

ただ問題なのはいざ使おうと圧縮袋から布団を出した時です。
メーカーの注意書きには
『袋から出し、日に干していただくか、布団乾燥機を使用すればほぼもと通りに復元します。』
とありますが、私の体験上は干しても乾燥機を使っても元通りには絶対に復元できません。
しかも、圧縮することにより、布団はしわだらけになってしまいます。
さらに圧縮時に乾燥が不十分だと逆にカビの発生の原因にもなってしまいます。

そして一番気をつけなくてはならないのが羽毛ふとんや羊毛ふとんなどの圧縮です。
通常のふとんより嵩のでる羽毛ふとんは、ついつい圧縮したくなってしまうと思いますが、圧縮することにより羽毛ふとんや羊毛ふとん本来の性能を劣化させる恐れがありますので使用は絶対に避けて下さい。

高価な羽毛ふとんや羊毛ふとんは専用ケースまたは、本日お買い上げ頂いたような通気性の良いふとん袋で保管することをお勧めします。



一袋でふとんなら３～４枚と小物くらいは収納が可能です。



収納スペース的には劣りとりますが、大切なおふとんの為には絶対お勧めですよ。
もちろん、袋から出した時のふっくら感も圧縮袋の比ではないですよ！
本日はたくさんのお買い上げありがとうございました。