ウチの母ちゃん今年85歳になります。
オイラは以前から母ちゃんの自動車の運転には不安があって
出来たら運転はやめて欲しいと頼んでいましたが それでも自動車を降りませんでしたが
この8月で車の車検が切れるので それを理由に免許を返納してくれると言ってくれまして
心からホッとした次第であります。
それに伴い 「 私が乗れるような自転車を買ってくれんか 」と言われましたが
車で事故を起こして人様を傷付けると思えば安いもんです。
やっぱ年寄りには電動アシスト付きの自転車がいいよな、
と思い、母ちゃんを自転車屋に連れてく前に 銭婆さんと様子見に行ってきました。
三条にある大きめの自転車屋さん、
しかし、こんなに大きな自転車屋さんでも 小さな母ちゃんに合うアシスト付きの自転車は
一台しか無くて選択肢もありません、
って、20インチの小さなアシスト付き自転車って、各メーカー 1台づつしか無い感じ、
「 でもこれって 凄くちっちゃいからいいんじゃないの? 」
オイラはアシスト付き自転車の良さは知ってますので
アシストに乗った事のない銭婆さんが試乗してみました。
「 うわー! コレ凄くいいじゃ~ん ♪ 」
そうでしょう、年寄りとかが自転車に乗る時
発進の際、最初は力入れて漕ぐ時に ハンドルがフラフラして上手く行かなくて
転倒する場合とか多々あるんですよ、
それをアシストして軽く スーッと発進出来ますので転倒するリスクも少なくなるんです。
新潟平野の ど真ん中に住んでいるオイラ達は 全て平地で
坂など皆無の状態ですが 唯一、川の橋を渡る時、土手に上がる時と橋の形がアーチ状になっていますので
そこだけ坂になっていて、 普通の自転車ではキツイですが
母ちゃんはその橋をよく渡るそうで 尚の事、アシスト付きでなきゃ駄目かなと思いましてね、
銭婆さんもアシスト付き自転車の良さが解ったようです(*^_^*)
で、後日 母ちゃんと二人で 母ちゃんを連れて その自転車屋に連れて行きました。
車の中では母ちゃんはたいそうご機嫌で
「 この帽子、オマエが買ってくれたの憶えとるか? 」とか言ってます^^
「 おお、そうだ! その帽子は九州行った帰り道、姫路城の売店で買った帽子だ(*^_^*) 」
とか言ってるうちに自転車屋さんに到着
車を駐車スペースに入れてる間に勝手に降りて一人で店に入ってく母ちゃん
もう、かあちゃんは やる気満々のようです(^_^;)
店員さんの説明を聴居てるフリをする母ちゃん
説明を聴いてる間、「 フンフン 」と言いながらも
「 全然解らん 」と、申してありましたから^^;
まぁ、そのうち乗ってるうちに理解出来るでしょう^^;
説明を聴きながらも早く乗ってみたい母ちゃん、
ヒモで繋がれた犬が一刻も早く散歩したいようになってる母ちゃん
「 ここで乗ると危ないんやないの?」
「 それでは外の駐車場で試乗していただきましょうね 」
「 これはあーで、こちらがこーで・・・ 」
「 今そんな事言われても全く解らんで、いいから早よ出しよー 」
「 乗る前に このスイッチがあーで・・・ 」
「 ふんふん、」
早く返事をして すぐに乗りたいだけで説明は全く解ってません(`´)
で、ついにこの時が来たーっ!
母ちゃん、自転車にまたがって、元気に行ってみよー(^◇^)/
ん、 母ちゃんどうしたの?
少し沈黙して ポツリひと言・・・。
「 あかん、乗り方忘れよった 」
何言ってんだよー!
マジかいな\(◎o◎)/!
「 困ったでぇ、全く乗れんわ 」
冗談でしょー!?
冗談だと言ってくれよー!
「 だいたいこの椅子が高いんやわ 」とか言ってますが言い訳にしか聞こえません(;O;)
そしたら店員さんが 「 少し低いサドルを持って来ましょうね 」
と言って 別売りの低くなるサドルに付け換えました。
もう、見た目から低! って感じになりましたが・・・
今度は能書きばかり垂れてなかなか跨ろうとしません… (-_-)
どうでもいいから早く乗ってみろよー!
今度は 乗る事が出来るのか?
嫌な予感は的中、やはりまったく乗る事ができません、
そう云えば母ちゃんは オイラが小学校3年生の頃
練習して自転車が乗れる様になり それから5年程しか乗って無い様な気がします。
ですから45年程 自転車に乗ってません、
そして車の免許を取ってずっと車ばかりで移動してましたからね
でも、免許証を返納すると移動手段は無くなる訳ですから
自転車に乗れないと困ってしまう訳でして、
こんな結果になるとは思ってもみませんでした。
オイラも母ちゃん本人も 乗れるもの前提として考えてましたから、
これからどうする(;O;)
高い買い物ですが アシスト自転車を買う事にしました。
今やらないと ずっと歩きのままとなってしまい本人も大変でしょうからね
自転車屋さんにあったのは色がイマイチだという事で取り寄せでまた後日取りに行きます。
どうしても乗れない場合は銭婆さんが乗る事になります。
帰りの車の中で 「 おかしいなぁ、乗れると思っとったんやが 」
と、何度も言ってましたが やはりかなりショックそうでした。
「 今日はアリガトさん、煮物作ったから持ってき 」
と言って 袋に入った煮物を貰いました。
別れる時、幾分 寂しそうな母ちゃんの後ろ姿を見ました。
「 アタイも最後は動けなくなったから婆ちゃんの大変さは理解出来るよ 」