産経ニュース
【天皇陛下の譲位】新元号は平成31年元日から 皇室会議を経て閣議決定 法案提出は今年5月連休明け ...
天皇陛下が在位30年を節目として譲位を希望されていることを受け、政府は、平成31(2019)年1月1日(元日)に皇太子さまの天皇即位に伴う儀式を行い、同日から新元号とする方向で検討に入った。・・・
http://xn--gmq27weklgmp.com/2017/01/10/post-5879/
今上天皇はあと2年で終わると書いた産経新聞の不敬
2017年1月10日 天木 直人
きょう1月10日の産経新聞が、「新年号平成31年元旦から」という見出しで、一面トップの大スクープ記事を書いた。
...その要旨は、「政府は平成31年(2019年)1月1日(元旦)に皇太子さまの天皇即位に伴う儀式を行い、同日から新元号とする方向で検討に入った」というものだ。
その譲位に向けて、安倍首相は、有識者会議の報告と衆参両院の論議を経て、5月上旬にも関連法案を国会に提出する見通しだという。
想定されているとはいえ、ここまではっきりと書いたのは、産経新聞がはじめてだ。
しかし、これは言い換えれば、「今上天皇はあと2年で終わる」と書いたも同然だ。
これほどの不敬があるだろうか。
もちろんその不敬の極みは安倍首相だ。
東京五輪まで何が何でも首相を務める。
その意欲を隠そうとしない。
つまり2020年までは何があっても日本の総理を続け、自分の手で天皇を譲位させる。
そう言っているということだ。
◆
その意向を産経に書かせ、なし崩しに国民にその気にさせようとしているのだ。
右翼の産経にスクープさせ、産経が書いたのだからほかのメディアも安心して後追い記事が書ける。
そうして既成事実化する。
これ以上の悪知恵があるだろうか。
安倍首相も産経も不敬の極みである。
みずからのお言葉を逆手にとられ、譲位だけを食い逃げされる。
ただでさえ政治的発言を禁じられている天皇だ。
おまけに今年は年頭所感まで口封じされた。
今上天皇の悔しさは、いかばかりか。
せめて国民は声をあげて、譲位関連法案の中に、「この国の首相は憲法9条遵守の義務がある、それが国家と国民の統合の象徴である天皇制の本旨だ」、という規定を明記させなくてはいけない。
憲法9条を国是とすることを公約に掲げる新党憲法9条は、何があっても今上天皇の譲位までに実現しなくてはいけない(了)
<追記 記事2016.1.11>
カレンダー作成の都合上新元号の公表を早めるという不敬 |