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友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

ダメだよ、店長さん

2016年02月29日 18時03分32秒 | Weblog

 カミさんがインフルエンザで買い物に行けないので、私が近くのスーパーで買い物をしてきた。今晩の料理の物など買って車に戻り、パンを買い忘れていることに気が付いた。店の入り口にあるパン屋を見たが、レーズンパンがないのでスーパーの奥に置いてあるパンを買って帰ろうと思ったのに、すっかり忘れてしまった。店に戻り、入口のパン屋で好きなクリームパンなどを盆に入れ、レジに向かった。

 レジにはすでに客が並んでいた。喫茶コーナーもあるので、そちらにも客が並んでいる。それなのにレジには人がいない。奥の作業場の方から若い女の子がキャーキャーいう声がする。どうなっているのだろうと、レジから身を乗り出して奥を見ると、黒服を着た背の高い若い男が、高校生のような女の子とじゃれ合っている。レジの隣りの見えない所で、女性店員が食パンを好みの厚さに切っている。

 「お待たせしました」と女性店員は食パンを2包み持ってレジに来た。私の前にいた客に渡すと、次に私の盆のパンの計算にかかろうとするので、「あちらのお客さんが先だから」と喫茶コーナーの客の方を見る。女性店員はすぐに、喫茶コーナーの注文を片付け、私の方に向き直る。「奥にいる人は店員さんではないの?」と聞くと、「あの子は今日非番で、お給料を受け取りに来たんです」と言う。「じゃー、話している男の人が店長さんなの?」と尋ねると、「はい」と答えるので、「あなたに言っても仕方ないけど、あの店長さんは失格だね」と言ってしまった。

 別に待たされて腹が立ったわけではないが、客がレジの前に並んでいたら飛び出してくるのが店長の務めだろう。いくら雇われ店長だとしても客を大事にしない人はダメだ。店が好きなら、客の動きに敏感でなくてはならない。個人商店でも店の前がきれいに掃除できていないのは、店に対する愛着がないからだ。電話の受け答えを厳しく指導するのも、やり取りで店の品位が分かるからだ。そう文句を言う前に、自分にそうした心配りが出来ているか、わが身を点検する必要がある。

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6歳の孫娘の発表会

2016年02月28日 16時49分36秒 | Weblog

 昨日と今日、長女の6歳の娘が最後の発表会というので、ひとりで出かけた。カミさんは水曜日の朝早くゴルフに出かけ、「カニが当たった」と喜んでいたが、翌日から咳がよく出るようになった。土曜の朝、自分でも心配になって病院へ行き、インフルエンザと診断された。孫娘の行事の後、ダンナの両親と一緒に一杯飲むのが恒例になっていて、昨日はカミさんがいなかったけれど出かけた。

 ダンナの両親は歳上だが、そんなに差があるわけではないので、話は出来る。親にしてみれば結婚した相手の親がどんな人なのかは気になる。私にとっては我が子が否応なしに深くかかわることになる相手だ。相手を知ってどうなるというものではないが、おそらく自分が安堵するためなのだろう。長女のダンナは顔立ちだけでなく性格もお父さんに似たところ、お母さんに似たところがある。ということは、長女も私やカミさんに似ているということでもある。

 子どもが両親の血を受け継ぐのは当然である。そう思うと、私も自分の父や母にどこか似ているのかなと考えてしまう。6歳の孫娘を見ていると、活発でおせっかいなところは長女そっくりである。歌もダンスも楽器の演奏も見事にやってのけたというよりも、目立っていた。長女は身体が小さい方だったけれど、孫娘は身体も大きく動作も大きく切れがあった。何でもやりたいことに挑戦させて欲しいと思う。

 小学校に入ったら、スマホから卒業して欲しいと思うが、無理かな。今は日記を書くことに夢中らしい。先日、我が家に来た時、鍵付きのノートを見せてくれて、書いていることを教えてくれた。次第に画面ではなく、文字に関心が移ってきているから、スマホ離れも出来るように思うのだが‥。ダンナはクラシック音楽に否定的だが、たまにはクラシックコンサートにも出かけて欲しい。

 未知のものだからこそ、いろいろなチャンスを与えてやって欲しい。それで、結局はただの平凡な女性であったとしても。今日の話でも1%の天才と98%の奴隷と1%のどうにもならない人が話題になっていたが、私の希望は、天才のことも、どうにもならない人のことも、理解できる99%の普通の人であって欲しい。

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政治家への不信と横柄な管理者

2016年02月26日 17時47分10秒 | Weblog

 雪こそ降っていないが風が冷たくて寒い。「2・26事件」から80年、政治の腐敗を弾劾しようとクーデターを起こした青年将校たちは、なぜ天皇が味方してくれると思ったのだろう。大和朝廷が誕生して以来、天皇は時の権力者に利用され続けてきたが、天皇もまたどうすることが保身となるか常に判断してきた。写真で見ると東京は雪が降っていたようだから、青年将校たちに引っ張られた兵士たちは寒さの中で何を考えていたのだろう。

 甘利元大臣に見られるように、政治家たちは今も政治と金を結び付けている。政策論議もない国会、選挙のことばかりの政党の野合、こんな報道を目にしているとますます政治家への不信は大きくなっていく。本当にこんな状況を変えることが出来るのだろうか。自民党に代わって期待された民主党政権があまりにも無力だったことが大きく響いている。オバマ大統領の「チェンヂ」に期待したアメリカ国民が虚脱感にあるのも同じ思いだろう。

 集会所へ行ったら待ち合わせの相手はまだ来ていなかった。すでに準備作業にかかろうとしていた女性たちがいたので、私も一緒にイス並べを手伝った。その時、女性のひとりが「今日は男の人で良かったわ」と言う。集会所のカギを受け取りに行くと、女性の管理人は「借りているのは午後1時で、まだ30分もある。1時に取りに来て」ときつく言うそうだが、男の管理人は黙ってすぐにカギを渡してくれたというのである。

 寒風の中、時間が来るまで待ったこともあったと愚痴をこぼす。女性の管理人は職務に忠実だが、人の情に欠ける。それでも彼女は「規則を守らなければ、ズルズルになってしまう。何のための規則ですか?」と言うだろう。集会所の女性たちは地域の年寄りのためのボランティアで活動している。「お金儲けではないのだから」と不満をこぼす。みんなが規則を厳守すれば、不信は起きないのだろうか?いや、規則があっても信頼がなければうまく回ってはいかないだろう。

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高嶋ちさ子さんの子育て

2016年02月25日 18時03分26秒 | Weblog

 ヴァイオリニストの高嶋ちさ子さんが子どものゲーム機を「バキバキに壊した」ことが問題になっている。高嶋さんは子どもの教育に熱心で、ゲーム機は与えなかった。たまたま9歳の長男が病気になった時に、「退屈だろうから」と(誰かから)プレゼントされた。長男だけでは不公平になると6歳の次男にも同じものを与えたが、その時、子どもにルールを決めさせた。

 土曜日と日曜日はゲームをしてもいいが、他の日は全てのことが出来て、時間があったらというものだった。たまたま金曜日の夜、ちさ子さんが帰ると長男がゲームをしていた。「宿題は出来たの?」と聞くと、「だいたい」と答えた。「だいたいとはどういうこと?」と問い詰めると、全部やり切れていないと答えた。そこで彼女はブチ切れ、怒りに任せてゲーム機を壊した。

 次男もチェロの練習をしていないことが分かり、こちらも「バキバキに壊した」。その何日か後、長男は学校で友だちから「ゲーム機壊されたんだって?」と聞かれたが、「うん、でもおかげで今日のテスト百点取れた」と言ったというオチのついた文章を彼女は新聞に載せた。ところが、「やりすぎ」とか「子どもへの虐待」とか「任天堂に謝れ」と批判が相次ぎ、ネットが炎上したのだ。

 私も娘たちが中学生だった頃、余りにテレビばかり見ているので怒って消してしまったことがある。「テレビは大人が一日の疲れを癒すために見るもの。テレビが見たいなら大人になってからだ」と理不尽な理屈を平気で押し付けた。小学生の頃もお泊りごっこが流行っていたが、「ヨソはヨソ、うちの子である限りダメだ」と許可しなかった。

 家庭にはそれぞれ、子どもへの思いがある。子どもが大きくなれば、自分たちの価値観を持つだろう。そこで親を乗り越えていけばいい。高嶋ちさ子さんが長男に「ゲームが出来なくなることよりも、ママに二度と信用されないことを心配しなさい」と言ったという。また、父親もいろいろな批判に「子どもの教育はこれしかないというものではないですから」と言ったともあった。

 ママは怖いけど、温かな家庭だと思う。欲を言えば、もう少しだけ優しいカミさんであってもらいたいが‥どうかな?

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アメリカの大統領選に向けて思うこと

2016年02月24日 18時02分19秒 | Weblog

 アメリカの大統領選挙に向けて、共和党の候補者指名争いでトランプ氏が3連勝している。次の3月1日の「スパーチューズディー」が注目されている。トランプ氏の「すべてのイスラム教徒を入国禁止に」とか、「イスラム系アメリカ人の身辺調査をデータベースに」といった発言を聞いて、こんな人は大統領にはなれないだろうと思っていた。それが3連勝である。

 アメリカ人は頭がおかしいのではと思うが、これは共和党支持者の投票の結果だから、本当に大統領になるわけではない。それでも多くの人々が、「アメリカを再び偉大な国にする」「イスラム国をトコトン爆撃する」と、トランプ氏が演説すると狂喜の拍手を送る。「強いアメリカ」‥、「強いロシア」‥、日本の安倍首相も「強い日本」を口にしていたが、どうしてそんなに「強い」ことに憧れるのだろう。

 私は皆目甲斐性が無くて、鋼鉄のような強い男性の身体よりも柔らかくて冷たい女性の身体の方が好きだ。男はすぐ腕力で勝負したがるが、女が腕力で挑むことはない。「そんなことはない、近頃の女は男よりも力がある」と言う人もいるが、力づくなら男の方が圧倒的だろう。40代の女に20代の男が殴り殺された事件があったが、女が上司であったので男は無抵抗だったのだろう。

 男よりも女の方が「平和」的であるなら、クリントン女史が大統領になることが良いように思うが、「クリントン女史は初の女性大統領になりたいだけ」という批判もある。当選するために自らの思想性をかなぐり捨てたからだ。彼女の自叙伝『リビング・ヒストリー』では高校生の頃、ベトナム反戦運動に熱心に取り組んでいたのに、世界から戦争を無くすための指針を打ち出していない。

 メキシコ人を犯罪者と決めつけ、国境に「高い壁を造る」と主張し、「その費用はメキシコに負担させる」と言うトランプ氏、どう見ても「普通の感覚」さえ持っていない。票集めのため、思想が変わるクリントン女史は、政治家らしいが誠実ではない。アメリカはどうなっていくのだろう。アメリカの友人が5月に来日するので、ぜひ、聞いてみたいと思っている。

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医者に激しく文句を言う人を初めて見た

2016年02月23日 18時10分18秒 | Weblog

 救急治療室の前で待っていた時、私と同じように待機している家族がいた。看護師に呼ばれて男が診察室に入って行ったが、外にいる私にまで聞こえるような大きな怒鳴り声がした。かなり長い時間興奮してわめき散らす怒声が続いた。何を言っているのかと気になったが、「これではさらに遅くなりそうだ」と自分の都合ばかりを考えていた。

 やがて診察室から出てきた男は、「全く責任逃れだ。話にならん」と残る家族に言う。救急車で運ばれてきたが、診断の結果、この病院では手術が出来ないので、専門医のいる病院に行く必要があるということらしい。男が怒っていたのは、患者を移すのは無責任で、手術をしないことについての医師の話は「見殺しにする」ということのようだ。

 それだけを聞く限りでは分からないが、専門医がいなければ手術が出来ないことや、高齢の患者に手術を行った場合はリスクが伴うという説明は当然の話ではないかと思った。結局、手術の出来る病院へ転送することになったが、医者に激しく文句を言う人を私は初めて見た。医者は患者の治療を考え最善を尽くしてくれると考えるのは「甘い」とは思う。けれど、そうあって欲しいと思っているのに、医者を自分本位で無責任などとは考えたくない。

 金を払うのはコチラなのだからと、無理なことを言う人もいる。タクシーの運転手が道を間違えて(中にはわざと遠回りする者もいるが)高い料金を請求され、「間違ったのはそちらだろう」と払わない人、レストランで注文した料理とは違うものが出てきて激怒する人、最近キレやすい人が多くなった。確かに間違ったのは相手の方だから謝らせて当然と思うのだろうが、自分だって間違えることはあるのだから、「私の言い方が悪かったかも知れないからごめんなさい」と言った方が傷つけないで済む。

 金を払うのは優位さを手に入れるためではない。相手の行為に落ち度があっても、まずはありがとうの感謝を伝えるべきだろう。運んでもらう、食べさせてもらう、診察してもらう、世の中は全て相手からいただくことで成り立っている。キリストが言うように、「憎まず恨まず感謝しなさい」と心掛けているのだが‥。

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次女の里帰り

2016年02月22日 17時46分27秒 | Weblog

 10日間ほど我が家に里帰りしていた次女が今日、1歳9か月の娘と仙台へ帰って行った。ダンナの方は11日に一緒に来て、14日にひとりで帰ったので、1週間も寂しい思いをさせたことになる。転勤族で周りに同じような家族がいない専業主婦なので、子どものことで相談する相手もいないのか、次女自身が抱え込むタイプなのか、「ストレスを発散するために帰ってきた」と言う。

 昔の友だちと会い、どうでもいい話をして、友だちの子どもを見ることや、友だちから「気にしなくてもいいわよ」と言ってもらい、リラックス出来たようだ。「家族で一緒に食事をするって、こんなに安心出来るのね」と言っていた。経済成長に合わせて、核家族化へと進んで来てしまい、子育ての負担が一気に母親にかかった。周りに手本もないから、育児書やテレビからの一方的なアドバイスを信じる他ないのだ。

 日本では子どもの6人に1人が貧困だという。戦後世代の子どもたちが子育て時期を迎えている。私たちの時代は経済成長が著しかったが、まだ高学歴ではなかった。中学しか出ていない同級生もたくさんいる。だからこそ、子どもには勉強させて大学まで行かせたい。そのふるいにかけられた人たちが子育ての時期を迎えたのだ。ふるいが1度、2度とかけられると、シンデレラは生まれなくなる。景気が後退しているから、さらに貧富の差がはっきりしてきている。

 核家族からひとり家族への傾向も大きい。母子家庭や父子家庭では子どもの面倒が充分にみられないし、塾などに行かせる金銭の余裕もない。働き手に何かが起きれば家族は路頭に迷うことになる。ヨーロッパでの難民の受け入れ拒否も、日本の子どもの貧困も、相手の立場を見ないことでは同じだ。「頑張ってきたから今の幸せがある。貧困は頑張っていない結果だ」とする思考だ。

 カミさんは孫娘がいなくなって、気が抜けたようだ。一緒に撮った写真を何度も眺めている。次女は「長い間ありがとう。今晩はふたりでゆっくりお酒でも飲んでください」と貴重な日本酒を置いて行ってくれた。12日ぶりにテレビでも見ながら、お酒をいただく夜を迎える。

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急性の低血圧で倒れる

2016年02月21日 16時59分45秒 | Weblog

 「救急車を呼んでもらった方がよいと思います」。倒れた男の脈をみていた女性がハッキリと言う。私はおカミさんに救急車の手配をお願いする。昨夜の同学年の「集い」は5時から始まり、本来なら7時までのところ、店は8時30分まで延長させてくれる。それが田舎の店のよいところ、いつもながら甘えさせてもらった。

 8時近くは宴たけなわである。「カラオケの合間でいいからしゃべらせて」といつもは無口な男が言う。「カラオケはダメだが漫談もどきを一発やる」と。『尾張名古屋は城で持つ』で始まるどどいつ(?)の歌詞を変えてうなりだした。今日はずいぶんハイテンションだなと感じた。しばらくすると、席を立って歩き出したが尋常ではない。トイレに行くのか?と思いながら、私も席を立って後ろを追った。

 すると、立ち止まって前を見ているが目がうつろだ。危ないと思った時はもう遅かった。右手を椅子の背を捕まえたまま前のめりに倒れた。倒れた時、テーブルで顎を打ったが、ゆっくりだったのでそんなに強打ではなかった。前の席の女性が「体を横にしてください」と言うが早いか、脈をとり、顎の様子をうかがった。聞けば元看護婦だった。

 彼女の素早い判断で救急車は来たが、誰かが付き添う必要がある。彼のことを知っている私が適任だろうと決め、「あとのことはよろしく頼む」と救急車に乗り込んだ。救急病院に搬送され、救急隊からは「私どもは帰ります」と声をかけられて以来、何も説明もなく2時間ほど診察室の前で待った。午後10時半近くになって、診察室から彼が出てきた。顔色は元に戻っていた。

 ひとり暮らしだから安静が確定するまで、明日の朝までは病院に置いてもらった方がいい。院長は知り合いだから頼もうか、そんなことを考え巡らしていたが、元気な姿を見て話していると心配はないと感じた。昔話などしながら一緒にタクシーで帰宅した。酔いも醒めてしまい、冷蔵庫にあったワインを飲む。大変な「集い」になってしまったが、大事にならなくて本当によかった。

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丸山和也議員の間違い

2016年02月19日 21時15分22秒 | Weblog

 自民党の法務部会長の丸山和也参議院議員の発言が問題になっている。丸山議員は弁護士で、議員になる前はテレビで活躍していた人だ。大阪市長となった橋下さんとともに、私にはヘンなことを言う弁護士という印象が強かった。しかし、自民党から立候補するとは思わなかった。問題の発言は17日の参議院憲法審査会だった。

 丸山議員は、「日本がアメリカの51番目の州になれば、集団的自衛権は全く問題ない。拉致問題すら起っていないだろう。日本州は最大の下院議員選出数を持つことになる。日本州出身者がアメリカ大統領になる可能性が出てくる。建国当初に、黒人、奴隷が大統領になるとは考えもしなかった。アメリカはダイナミックに変革いく国だ」と述べた。

 翌日の衆議院予算委員会で、民主党の議員が丸山議員の発言を「人種差別と受け取られるのでは」と質問した時、自民党の長坂康正議員(愛知9区)が「言論統制するのか」とヤジを飛ばして注意を受けた。この後で、「不用意な発言をして申し訳ない」と長坂議員は陳謝している。丸山議員の発言は憲法審査会の席で行う必要のない内容である。

 自分の持論を展開したいとしても場所が分かっていない。私は、日本がアメリカの51番目の州になろうと、中国の一部になろうと、それで世界が平和になるなら別に構わないと思うけれど、それはあくまでも世界がひとつの国になることを前提としている。丸山議員は持論を主張するあまり、オバマ大統領は奴隷の子孫とまで言う間違いを犯している。

 私の不確かな記憶でも、オバマの父親は奴隷の子孫ではない。弁護士ならキチンと事実を掌握しておくべきだ。にもかかわらず、奴隷の子とか黒人が、という言い方はやはり根底に蔑視の気持ちが働いているからだろう。人はよく、民と決めつけたり、あそこはヨツの集落だからと言って無意識に差別していることがある。差別は優位に立ちたい気持ちの裏返しである。

 長坂議員が本気で怒るなら、自民党総務会長の高市議員の放送局への圧力に向けるべきだ。公平の名の下に気に入らない放送を止めさせようとするのは「言論統制」である。自分に都合のいいことだけで、物事を判断しようとするのはバカとしか言いようがない。明日は、この市の同学年の人たちとの集いがあるので、ブログは休みます。

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トイレ掃除

2016年02月18日 17時29分00秒 | Weblog

 駅のような公共施設とか、大きなビルとかには公衆トイレがある。入ろうとしたら清掃中という時がある。「清掃中」の札がかかっていれば他を探すが、中に入って初めて清掃中と気付く時もある。そんな時は、「使っていいですか?」と許可をもらうようにしている。

 清掃をしているのは高齢の女性が多いけれど、時には若い人もいる。男性の清掃員に出会ったことはないが、NHKのドラマで主人公の父親がトイレを磨いていたから、数は少なくても従事している人はいるのだろう。誰だって汚い仕事に就きたくはない。けれど、誰かがやらなければトイレは汚れっぱなしになり、使えなくなってしまうだろう。

 日本の公衆トイレがきれいなことは世界中が認めている。小学校の時から清掃は自分たちで行ってきたおかげだ。学びの場所をきれいにすることは教育活動と位置付けている。小学校でも子どもたち自身の手でトイレ掃除をしている。当番制だから誰でも順番に回ってくる。

 中にはトイレ掃除をサボる子もいる。女の子が注意すると、サボってボール遊びをしていた男の子は「うるさい!」と言って、女の子にボールをぶつけてきた。そのことを帰りの反省会で女の子は話した。担任は男の子に「本当か?」と聞き、少し大きな声できつく叱った。翌日、男の子の母親が職員室に乗り込んで来て、「言葉の暴力は許さない。みんなの前できつく叱ったのは体罰と同じだ。我が子に謝ってほしい」と言った。

 PTAの役員でもあり、夫は街の有力者である。校長も担任もどう対処していいのかと迷った。その時、男の子にボールをぶつけられた女の子が、「トイレ掃除をしなかったのは悪いことではないのですか?ボールをぶつけてきたことは悪いことではないのですか?悪いことを注意した先生は何も悪いことをしていません。でも、悪いことをした○○君はごめんなさいと謝っていません」と母親に話した。母親は何も言わずに職員室を出て行った。

 この母親は家のトイレ掃除をしているのだろうか、ふと、そう思う話だった。

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