マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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大和高田市岡崎のハタアメ調査

2017年11月25日 09時11分55秒 | 大和高田市へ
昨年だったか、一昨年だったか覚えていないが、ネット情報に大和高田市の岡崎の地でハタアメ(旗飴)をしているようなブログ記事が見つかった。

5色・5本のハタアメを貰いにくる子どもたちはどこに出かけているのだろうか。

子どもたちが貰っていた場所は神社のようであるが、はっきりとしたことは書いていなかった。

そのネット情報はいつしか消えてしまった。

手がかりは岡崎に鎮座する神社である。

で、あれば探してみるしかない。

そう思ってやってきた岡崎の地。

神社は見つかったが春日神社である。

ハタアメを貰える日は初午である。

一か月遅れのニノ初午の場合もあるが、初午行事が行われる神社は稲荷社である。

これまで取材した神社はどことも稲荷社である。

初午の日に何故、ハタアメを供えるのか、このこと自身がわかっていないが、初午=ハタアメである。

その日を知っているのは先輩たちから継いできた初午=ハタアメ情報である。

神社でなくとも商店でも行けばもらえていた。

年に一度の楽しみは奈良県各地にあるが、私の調べでは地区は限定されている。

香芝市、葛城市、広陵町、大和高田市、橿原市、川西町、田原本町、御所市、高取町、桜井市・・・宇陀市榛原であった。

春日神社の氏子であれば、ハタアメ行事のことはわからないだろう。

そうは思ってみても、地区を巡ってみて村の人に聞くしかない。

春日神社がある付近に旧村の佇まいをみせる集落がある。

何軒か呼び鈴を押してはみたが反応がないから諦めて、東側に出る。

そこは新興住宅が建ち並ぶ家々がある。

家の横の畑で自作栽培していた女性がおられたので聞いてみた。

家は新興住宅であっても、神社の近くにお住まいなので自転車で走り回ってハタアメ貰いの子どもたちを見たことがあるかもしれない。

そう、思って尋ねてみたら、「してますょ」であった。

初午行事をしているのは、ここより北側にある小山に鎮座する稲荷社である。

神社は春日神社以外に稲荷社があったのだ。

岡崎の初午は二月に行われる初午行事のようだ。

ただ、2月には「午」の日は2回ある。

1回目は2月12日の日曜日で、2回目は24日の金曜日である。

そのいずれかに初午行事をしている可能性が高い。

いずれか決まれば神社から通知が届くようだ。

婦人は初午の日の9時にお神酒などをお供えているというから通知をいただくそうだ。

たぶん12日であるような気がするが、万が一その日でなければ連絡してくださるというありがたい婦人の出里は川上村の白屋であった。

大滝ダムの建設によって土地そのものが崩壊しかけない状態になった白屋の住民すべてが移転せざるを得ない状況に陥った。

婦人が選んだ道はここ高台の地になる岡崎の地に住処を移して暮らしだった。

大多数が県内平坦部に転居した37年前から岡崎の地で毎年のように初午の日にお供えをしてきたという。

まさか、ここで元白屋の住民に出会えるとは思ってもみない縁に感謝した。

岡崎の稲荷社は現認している時間がない。

帰宅してから探してみれば、三野山(岡崎山)に鎮座する岡崎稲荷神社でわかったが・・・2月12日ではなかった。

前日に婦人が電話してくださったのだ。

2月初午でなく、ニノ初午。

つまり3月の初午であったことがわかった。

2回目の「午」のである。

ここ岡崎で気になる情報がネットにあった。

これもまたブログのようだが、情報を再度探してみても見つからなかったが、寒施行(かんせぎょう)をしているようだ。

稲荷社があるだけに間違ってはいないと思うが、講の存在を確かめなくてはならない。

(H29. 2. 3 SB932SH撮影)

野口保食神社夏祭り

2008年08月02日 08時29分10秒 | 大和高田市へ
大和高田市野口の保食(うけもち)神社では毎年7月12日に夏祭りが営まれる。

お稲荷さんの夏祭りで、陽が暮れるころ祭壇に神饌が供えられると龍王社の宮司を迎えて神事が執り行われる。

神社までへの道には延々と連なる夜店の出店。

どのお店も子どもたちで賑わっている。

信仰心が厚い地域なのであろうか、拝殿には参拝を待つ人々が行列をつくっている。

今宵の祭り日の楽しみはなんといっても打ち上げ花火。

およそ157軒から集められた寄付金や企業からの協賛金で催される花火大会。

街道や畑道には大勢の人たちが座って待っている。

ここは近くから見られるし、迫力があって他の花火には行く気がしないんじゃとおっしゃる宮司。

19時、20時の音花火を合図に始まった花火。

次から次へと打ち上げられるたびに歓声があがる。

途中には「保食神社」の文字が浮かび上がる。

40分間に亘って楽しんだ500発花火の最後を飾るのはスターマイン。

そのあとに出現する「オワリ」の文字が印象的だ。

感動に震えた今夜は村人のための村の花火大会といえそうです。

(H20. 7.12 Kiss Digtal N撮影)