マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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唐招提寺お身ぬぐい

2007年01月31日 07時50分20秒 | 奈良市へ
大晦日まで2週間余りの15日、奈良市五条町の唐招堤寺では新春への準備に仏像のほこりを払うお身ぬぐいが行われます。

お身ぬぐいの前、僧侶7人は読経を唱和し仏像の魂を抜く法要を営みます。

僧侶が厳かに唱えられる声明は広い講堂に響き渡ります。

法要を終えると紙マスクをつけた僧侶や職員10数名が毛ハタキが先に付いた長い竹や筆を用いて仏さんに積もったホコリを丁寧に掃い落としていきます。

お身ぬぐい作業は各堂を巡りながら一週間ほど続けられ、忙しない師走を迎えていきます。

(H18.12.15 Kiss Digtal N撮影)

山添春日神社申祭り

2007年01月30日 08時48分34秒 | 山添村へ
毎年12月に祭事される山添村春日の春日神社申祭り。

祭事の申の日、申の日が2回あるときは最初の申の日に、3回のときは真ん中の申の日に行われます。

ただし「庚の申」日にあたる場合は次の申の日になります。

春日、菅生の役員や氏子らは正午近くなると同神社に集まり秋の豊作に感謝し年越しを迎えます。

豪華に盛った三宝盛と御幣木飾りやタイ、ハツを神殿に供えられると神事が厳粛に始まります。

三宝盛膳はそれぞれ50個のモチ、カキ、葉付きユウ(柚子)、コウジミカンで山のように盛り付けられます。

一方、神事後の直会で食されるものにはリンゴ、チクワ、板カマボコ、サトイモ、三角コンニャクを竹に刺した串肴や調理台に載せたタイ、ハツ(マグロ)、コンブ、ノリ。

神事式典を終えると神饌供物を参籠所に運び上座の前に並べ当屋式が始まります。

正装した紋付袴姿の当屋大字の若衆2人は上座から下座へと手籠に入れたカワラケに御神酒を次々と注いでいきます。

次いで串肴や調理したタイ、ハツを配膳して氏子らに振舞い酒宴。

その間、菅生春楽社金春流一座が奉納披露される能や狂言。

能楽で最も神聖な謡曲とされる翁舞に榊舞は生憎の雨のため、拝殿で中での奉納。

三番目、四番目の演目は紅白の幕が飾られた参籠所で奉納。

能楽は酒を酌み交わし和やかな雰囲気の中で行われます。

神さんも、人も楽しんだ芸能奉納は1時間半ほどで幕が閉じられました。

(H18.12.9 Kiss Digtal N撮影)