マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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2016十津川遊びp1

2017年05月02日 08時25分55秒 | もっと遠くへ(十津川遊び編)
調達品の調査、買い出しに道具類の整備など、事前準備を整えてやってきた広陵町のイズミヤスーパーセンター。

開店時間の9時半に合わせて30分前は電車でやってくる何人かの連れとは大和高田駅前で合流。

センターでは車でやってきた夫婦連れと合流して買い出しだ。

事前準備は万全という意識はない。

何かが足らないことに気づくかもしれないし、無駄やから買わんとこと思うものもある。

この日は一人ではなく何人もの友人たちと最終的に調達する品定め。

予めに考えていた買うべき品物の中でも売り場、品物がだれしもわかるようなものはあっちでこれを、こっちであれをと指示して分担していただく。

幹事のいうことは、自然体で動いてくれるのが嬉しい。



まずは野菜売り場で税込み106円の袋詰めピーマンを買う。

次は生ゴーヤ。



1本が150円を2本買う。

下段に表示のあるゴーヤの素は買わない。

味付けは持参している我が家買い置きの創味のツユ。

このときは判明しなかったがFくんの嫌いなツユだった。

早く言ってよといいたくなるがが、来年のためにメモしておこう。

ちなみに小パック入りのカツオも嫌いだそうだ。

料理番がFくんだけにこじれそう。



次は一玉価格が138円のキャベツ。

タマネギは袋入りで買わない。



必要な数量は二玉。

価格は二玉で212円。

袋もん料理もそうだが色目に必要な西洋ニンジンも揃える。



量はさほどもいらないから1本でいい。

価格は106円だ。

モヤシはケッコー使う。



袋もん料理でなくとも玉子ぐちゃぐちゃ炒めにキャベツもなんでも構わないから食感を考えてモヤシは三袋。

価格は一袋で41円やから安いが多くても仕方がないので三袋に留める。



キノコはエノキもあったがボリューム感と食感から選んだぶなじめし。



料理がしやすいカットしたぶなしめじは一袋で106円だ。



カットしたイカとか皮を剥いたコエビを買おうと思って冷凍ボックスを覗いていたら両方とも入っている冷凍パックがあった。

これなら一袋でいっぺんに揃うと思って買ったエビイカシーフードミックスの価格は430円。



加工料が入っているからこんなもんだ。

豚類は三種の三品を買った。



纏め買いであれば組み合わせ自由で1080円。



三元豚こま切れを2パックにカナダ産豚肉うすぎりバラが1パック。

これで三品が揃った。



グラム数でいえば三元豚こま切れは合計で440g。

カナダ産豚肉うすぎりバラは184g。

グラム数で比較すれば三元豚の方が安いやん。

これは片手フライパンで火をあてたらすぐに食べられる298円のあらびきソーセージ。



安いもんでも口の中で弾けるプリプリ感を味わいたい。

我が家では3人前でお腹がいっぱいになるマルちゃんの焼きそばは特価の98円。



ソース付きだから三元豚で炒めてすぐ食べられる。

三元豚とくればキムチ。



188円のご飯がすすむくんキムチも買っとこ。

誰やらが云いだした焼きそばでちゃんぽん。



それで決まった三色仙崎カマボコ。

一枚で98円だがキクラゲは買わなかった。

ギョーザは散々悩んだ。

下見にあった20個入りファミリーパックギョーザは売っていなかった。

そのときの特売品なら仕方がない。

代替にどんなギョーザが良いのか探してみる。

あった。

赤い箱入りのチルド餃子は珉珉食品(㈱)が製造販売している30粒入りの380円。



後方にあるギョーザは同社製のせみ餃子。

10個入りで98円。

どちらがお得か計算すりゃすぐわかる。

なにもチルドにすることはない。

これまで川原で作っていた大鍋料理につきもののギョーザは安くて美味しいせみ餃子。

スーパーによっては78円で売っていることもある。

これまでそうして買っていたが、今回はそれに近い。

1個当たりの単価が安いせみ餃子に決めた。

作る料理関係はそれぐらい。

残すは本日の食事のメインはどうするか、である。

オードブルを求めて売り場に移動する。

下見にあった1078円のおつまみオードブルも1078円の中華オードブルも1058円のミートオードブルもない。

なにもないのではなく、期待していたオードブルが・・・・なんと一品のみ。



それがおつまみオードブル。

盛りは小になって598円。

量的には申し分なく2パックも買った。

それだけじゃあと思ってもう一品は598円の海老がおいしい海老チリソース。



一番の上等品にラベル。

「この商品ぜったい!!得」の文字に釣られたこともあるが、お買い得はお味も間違いないだろう。

結局はご飯ものを買わなかった。

弁当、寿司も考えにあったが、まみちゃんが食べないと聞いていると声が揚がって、無しにした。

そうそう、忘れてはならないのが生卵。

特売棚に並んでいたミックス生卵は1パックで10個。

どこでもたいがいそうであるパック売り98円に飛びついた。

レジ支払いはクレジット扱い。

たまたまなのか、そうなのか、聞きそびれたがT夫妻はイズミヤポイントカードを持っているという。

それはしないと申し訳ない。

支払額に応じたポイントが加算されて喜んでいた。

買い出しを終えて再出発した時間帯は午前10時17分。

イズミヤスーパーセンターでの買い物滞在時間は50分。

トイレ休憩があるにしても買い物はいつでもどこでもケッコーな時間を要するもんだ。

十津川までは150km。

自宅からそれぐらいかかる距離。

ガソリンタンクはこの日のために空けていた。

心配性のツレもいるから補給はどこにするか。

クレジットカードが利用できて安価なガソリンスタンドは国道24号線沿いにある御所市三室445のセルフイックス給油所。



セルフで十分な私であるが、意外とセルフが未体験の人もいる。

ツレもそのうちの一人。

なんとか慣れなさい、と言いたい。

ここを出発した時間帯は午前11時。

例年よりは1時間以上も遅い。

次の待ち合わせ場所は五條市の大塔町阪本にある「コスミックパーク星のくに」。



着いた時間が昼の12時。

ガソリンスタンドから1時間もかかった。

別に飛ばしているわけでもない。

これぐらいの時間はいつも要する。

トイレを済ませて一路。

目指すは今夜の泊りの民宿津川。



着いた時間は12時50分。

コスミックパークからここまで1時間弱。

年々の道路工事の進展で昔よりは早くなったが、それでもケッコーな時間になる。

民宿のねーちゃんに顔を合わすのは2年ぶり。

昨年の今頃は術後の自宅療養。

一年かけてようやく辿り着いた。

元気な顔でご挨拶。

今年もよろしく、に明日の食材を預かってもらうのだが、その際にお渡しするのは手土産。

40年間、ずっとそうしてきた。

遊びに寛ぎの場へ行くまでに必ず渡る橋がある。

アユが泳ぐ滝川の清流を渡る橋である。

渡っているときに目が点になった。

渡った処にあった見たこともない稲架け

車を思わず停めてシャッターを押した。

長居はできないお昼過ぎ。

先を急ごう。

食事処はお決まりのトイレがある地。

奇麗な水を提供してくれる水場もある。

ひねるとジャーの鉄管ビール。

ではなく、蛇口をひねったらすぐに綺麗な水が出てくる。

料理・食事場に影はない。

Uさんが持参したパラソルでは狭すぎる。

そこで工夫した。

場はトイレ横になるがそこにはフェンスがある。

丁度いい高さにテント代わりのタープを貼る。

タープといってもブルーシート。

サイドにリング穴があるからそこに紐を通してフェンスに括る。

反対側は車である。

Uさんの車も私の車もバックドアは跳ね上げ式。

そのドアを開けて括り付ける。

これで十分な影ができた。



同じくUさんが持ってきた組立テーブルで調理にとりかかる。

開始時間は午後1時半。



丸ナスや長ナスを切ってスライス。

フライパンで炒めて味噌を塗る。



その味噌は料理人のFさんがもってきた。

こうなることを想定していたのか・・・田楽味噌である。



ナスビは香ばしく炒めてアルミの大皿に盛る。

手で千切ったキャベツも大盛り。

そこに登場したおつまみオードブルに海老がおいしい海老チリソース。



すぐに食べられるのが嬉しい。

アウトドア用チェアも用意されたが、皆は立ち食い姿。

アウトドアはそれで良い。



それだけじゃお腹が満たせないだろうと云って料理人が作り始めた焼きそば。



キャベツを炒めた上に焼きそば麺を。



ソースを絡めてとりあえずの一玉分ができあがる。



残る二玉は先に豚肉炒め。



麺も入れてソースを絡める。

簡単に焼きそばができあがってくる。

そのころに到着したWさん一家。

娘さんも大きくなって高校一年。

赤ん坊のときからずっとここに来ている。

今回はすぐく楽しみにしていたという親父さんが東京出稼ぎ。

ではなく、長期出張中の身であるが、娘のために嫁さんのために戻ってくる。

料理人のFさんはまたもや動いた。



豚肉に今度はご飯がすすむくんキムチを絡めてブタキムチ。



料理は次から次へと出てくる。



お次はぐちゃぐちゃエッグ。

ここらへんからの料理は塩胡椒のみ。

勢いもついて皮剥きコエビにイカ冷凍パックの袋を空けた。

それをフライパンに落して箸をいれる。

冷凍もんは水分が多い。

キャベツも多い。



カラカラになるまでとはいかないがこれも塩胡椒だけで味付け。

空気が美味しい処で食べてみりゃなんでも美味い。

募る話しに話題が盛り上がる。

ここでなんとなんとのデザート。

Wさん一家が買ってきたブドウが美味しい。



もっと美味しいのはスイカにナシのスイートパンチ。

暑さも飛んでいく美味しさに汗も引いていく。

あれやこれやとゆったりを感じていた時間帯は午後3時半。

寿司ネタ醤油漬けイクラを持って下を流れる渓谷に下りていった。

半数は釣り人。

残る半数はここでダラダラ過ごす。



ビジネスマンの現役はストレス解消にゆったり時間を活用する。

私は2年前に見たモノの調査である。



カメラを手にして村へ行く。

訪ねたご夫妻からモノの話しを聞いていた。

場を離れて聞取りを終えて戻ってきた時間帯は午後4時半も過ぎていた。

待ちくたびれた様子もなく食事処は綺麗に片付いていた。

ありがたいことである。

この場を離れて向かう先は日帰り温泉。

十津川村は源泉かけ流し宣言をされた十津川温泉郷。

湯泉地温泉(とうせんじ)、十津川温泉、上湯温泉(かみゆ)にある25の温泉施設すべてにおいて「源泉かけ流し」を宣言している。

私たちが向かう温泉場は公衆浴場の「滝の湯」。



民宿津川で貰った優待券で少しは安くなる。

着いた時間は午後5時半。

浸かった身体はのぼせている。

ゆったりくつろぐにはぴったりの和室がある。

民宿津川からおよそ10分。

夕食は午後6時半にお願いしているので思いきり寛がせてもらう。

私が温泉に入れるのか心配していたツレたち。

なんともなかったよといえばほっとしていた。

温泉に浸かったからほっとしているわけでもなく、ほんまにほっとしたのである。

戻ってきた民宿津川の部屋割り。

これまであの部屋はだれだれ。

この部屋は家族だからあっちの部屋。

こっちはいびき組と指示をしていたが、戻ってきたら先着組がすでに決めていた。

何年も来ているからこうすることができる。

利用できる部屋はねーちゃんに聞いてそうしたという。

今夜は私たちだけでなく泊りの利用者はひと組ある。

家族連れのひと組がすでに食事を始めていた宴会場。

その横に並んで乾杯。

2年ぶりに顔を合わす夜宴が始まった。

料理は二人のねーちゃんの手造り料理。



なすびの煮びたしにサトイモ、シイタケ、コンニャク、マメ、ニンジンに鶏肉のたいたん。

ミョウガにもずくの酢の物に香物が並んでいる。



そこにショウガやウド、カボチャ、サツマイモなどの天ぷら。

メインはシシ肉鍋である。



脂がのっていそうなシシ肉に思わず喉が鳴る。



味噌仕立ての土鍋に入れて野菜とともに煮込む。



ぐつぐつ煮だしたらしばらくは放置。

その間はさっきまで池で泳いでいた鮎は焼き魚になって登場した。



その皿に盛っているのは十津川の郷土料理になるゆべし味噌、ではないようだ。

鍋がぐつぐつ煮てきたらできあがり。

シシ肉は時間をかけずに煮るのが美味い。

煮すぎると固くなるから早めにいただく。

食べ始めてから1時間。

これまたびっくり。

手造りのデザートがでてきた。



それもチーズケーキ、である。

40年以上も利用してきた民宿津川はねーちゃんらの時代になった。

今夜は瓶ビールが美味い。

空瓶は13本。



たったの13本である。

本日の参加者のうち60歳以上は3人。

ごく手前待つのが3人。

揃って高齢化に向かっている男たちの胃袋は小さくなった。

飲む量が極端に減ってきた。

ほんの少しの数年前ではこれの2倍、3倍だった。

カラオケも飛び出して延々と唄い続けていた。

話しも盛り上がって寝床に入る人は約半数。

残った者はいつまでも飲んでいた。

この日はしゃべりまくっていたAさんは早くもダウン。

Mさんは体調不調を訴えて寝床に入った。

そんなあれやこれやもあって午後9時半過ぎにはお開き、である。

(H28. 9.10 SB932SH撮影)

2016十津川遊びの買い出し

2017年05月01日 09時04分46秒 | もっと遠くへ(十津川遊び編)
毎年の8月末に出かけていた十津川ツアー。

ビジネスマン時代から始まった十津川ツアーはずっと幹事を務めている。

務めているというよりも誰もが代わってくれないからずっとしている幹事。

日程決めや案内連絡に当日、翌日に川原で食べる食材の調達、運搬までのすべてを賄う。

賄うといってもすべての費用は人数割りだ。

昨年は私の心臓病でやむなく中断した。

40云年間も続けてきた十津川ツアーに穴が開いた平成27年。

入院先から皆が勝手に行っていいねんでと云っても私が居ないと・・・と相談して中止にした。

あれから一年後の今年。

7月2日に復帰の宴を催してくれた。

そのときに決めた今年の日程は9月10日から11日。

これまで通りの土曜、日曜の日程である。

日程は決まったが、何をどこで調達するかは幹事が決めなくてはならない。

早め、早めにしておかないと気持ちが落ち着かない。

しかも、だ。

身体は完全復活の身でもない。

無理のできない身体なのでこれまで通りは避けようということになっていた。

つまりは現地での調理ごとはできる限り避けようということだ。

そうであれば出来上がり調理済の弁当かになる。

初日に通る街道筋にできあい料理が調達できるところをどこにするかを決めなくてはならない。

随分昔のことだが、行く道中にあるスーパーで買い出しをして十津川に行っていた時代がある。

買い出しの場は五條市にあるスーパーイオンである。

調達していたのはその日と翌日に現地で調理する食材だった。

何人もの仲間とともに買い出ししていたらケッコーな時間がかかった。

時間がかかれば現地に到着する時間が遅れる。

それを避けたくなった事前の買い出しをするようになった。

今回は弁当類などのすぐ食べられる調理済のもの。

そうであってもお店でどういうものが売られているかは、予めに見ておく必要がある。

材料に値段。

美味そうか、そうでないか。

口に合うか、合わないか。

時間がどれぐらいかかるか。

スーパーの商品並び。

選別に時間がかからないようにコースを考える。

いろんな視点で判断する。

そう思って決めた途中道の買い出しスーパーは食材が豊富な広陵町のイズミヤスーパーセンターに決めた。

皆はそれぞれの家から車とか電車でやってくる。

集合場所は近鉄大和高田駅前である。

合流する時間は買い出し時間の設定でもある。

一日目の食事は滝川についてすぐに食べられる調理を要しない酒の肴になる総菜やオードブルに弁当も、である。

二日目の料理は例年していたフライパン一枚でできる袋もんの数々。

肉や野菜もそのスーパーで買うことにした。

一回目の買い出しは8月15日に出かけた。

明日香村上(かむら)の取材は午後5時に終わった。

それからかけつけた広陵町のイズミヤスーパーセンター。

売り場はどういうレイアウトなのか。

商品揃え、価格帯・・調査である。

この日は15日。

お盆休みの夕方は購買客でごった返ししていた。

スーパーセンターは外観を見れば大型のように見えるが、求める食料品関係は「食品館」になる。



入ろうとした自動ドアの貼り紙。

あれぇ、である。

開店は朝9時からとある。

たしか、ネットでは9時半だと書いてあったが・・・。

店員さんに聞けば8月31日までは夏期間で開店を早めているということだった。

私たちが利用するのは9月10日。

夏期間は終わっている。

9月1日からは元通りの9時半にするというからなんてこったい、である。

昨今のスーパーはトライアルとラ・ムーのように24時間営業が増えつつある。

大手のイオングループは朝7時が開店。

系列店の山陽マルナカも朝7時だけにイズミヤスーパーの開店時間にがっくり。

9月10日はその時間に合して集合時間を背ってしなくてはならなくなった。

ところでイズミヤスーパーは入口を入ったところが野菜や果物売り場だ。



二日目の食材は袋物簡単料理に使う例えばエリンギとか白ネギ、キャベツ、ピーマンなど。

売り値を見て・・予算取りを考える。

とはいっても当日とはたぶんに値段は替わっていることだろう。



ゴーヤうどんチャンプルをするかしないかの判断でゴーヤ買いが決まる。



モヤシは2袋程度で炒めもんに。



ピーマンの量は多いように思える。



キャベツは半分で十分などを考えておく。

この店で売っている豚肉は三元豚しかない。



が、高め価格でもないので炒め物に500gは買いたい。

特に豚バラは少し多くしてブタキムチにでも・・。



ギョーザもフライパン料理。



これで十分な量の20個入りであるが、当日は売っているか保証できない。

火を通したらプリプリになるソーセージはどこの製品でもいい。



あとは簡単袋物料理に合わせた鶏肉なども考慮する。



袋もんは春雨・チャプチェ系の2種類程度。



豚・鶏・キャベツ・ネギ・モヤシでいろいろできそうなグリコ製品に相応しいものもある。

簡単にできるのは皿うどんがある。

フライパンになんかや炒めてあんかけスープをかけたらできあがり。

大きめの紙製皿に盛ってできあがる。

そうそう初日の調理もん何にするか、である。

一品パックの惣菜系料理になんやかやのサラダ食。








この時間帯で半額シールを貼った黒酢あんかけフリッターもあれば海鮮おつまみも。

今夜の酒の肴に買っておく。



和食もあればフライもんにオードブル盛りもあるし、調理パンや焼き立てピザもある。






弁当も売り場も覗いてみた。



好みの弁当がいろいろある。

選ぶのが困るくらいに多い。

だいたいの状況がわかったのでこの日はこれまで。

翌日の8月16日は自宅近くの富雄南イオンタウンにある山陽マルナカ。




次の日の17日はラ・ムーの京終店。



永谷園の新五目焼きビーフン、ヒガシフーズの皿うどん、グリコのごちうま豚の玉ねぎ生姜炒め、グリコのごちうまもやしのねぎ味噌。

グリコ製品はとにかく安いので買っておいた。

これらに必要な具材は豚肉、コエビ、イカ、キクラゲ。野菜などはキャベツ、ピーマン、タマネギ、シメジ、ニンジン、モヤシにカマボコである。

忘れてならないのが釣りのエサである。

ミミズではない。

川釣りの狙いはアマゴである。

喰いはどうか行ってみないとわからないがエサがなけりゃ釣り糸を垂らしても釣れるわけがない。

釣りが大好きな子どもも来る。

生きたエサは川虫もあるが、捕るには時間と手間がいる。

40云年もまえからエサにしているイクラはどの店で売っているか。

大昔はスーパーなんぞで売っていなかった。

希にあったのは寿司屋さん向けに販売していた瓶詰の生イクラである。

今ではご家庭で作る手巻き寿司のネタ用のパック入りイクラ。



どこでも売っているわけでもないので山陽マルナカで調達。

日にちが近づいてきたので買っておいた。

ちなみに幹事はもうひとつの手間がある。

アウトドア必需品が揃っているかどうかは我が家の蔵に仕舞っている道具の点検だ。

日常生活用品の軍手、スポンジタワシ、ゴミ袋、割り箸、さいばし、レジャー用大皿・中皿などなどもあれば、買い足し必須のフライパン、コンロ燃料ガスボンベに2台のガスコンロやフライパンも・・。

ところで、9月6日は半年ぶりの心臓血管外科医ならびに2カ月ぶりの循環器医師の受診だった。

検査は心臓超音波(エコー)。

結果はといえば、術後1年経過に、なんの異常もない状態であると医師は私に云った。

ありがたいことである。

あいも変わらず安静状態では40拍前後である。

起きたてであれば35拍程度であるが、リハビリ運動をすれば60拍前後にもなる。

とにかく運動をすれば問題はない。

心配は無用、大丈夫ですと血管外科医が太鼓判。

循環器内科医師も念押し・・・でもなく不安そうな顔になったが、まぁ良いでしょうということだ。

我が家から南部山間地の十津川村・内原までは直線距離にして70km。

蛇行があるからそれ以上であるが往復の140kmを許可してくれた。

十津川村より若干短い距離である川上村に出かけたことがある。

5月2日は入之波。

6月10日は高原に行った。

距離は入之波の方が遠い片道50km。

もちろんここも蛇行道であるが、十津川よりはマシだと思う。

それだけの距離を目眩もなく走ることができたと医師に伝えていた。

十津川はその延長線上にある。

こころおきなく十津川に行かせてもらう。

(H28. 8.15、16、17、23 SB932SH撮影)

2014十津川遊びp2

2015年04月03日 07時31分32秒 | もっと遠くへ(十津川遊び編)
一夜が明けて朝食。

適度な酒量であったのか、目覚めが良くて7時の朝食。

いつもならだいたいが8時。

一時間も早い朝食になった。

おかずの種類は毎年増えているのではと思うぐらいに配膳された。



焼き魚の鮭、ヒジキ・アゲサン・ニンジンの煮物、ミョウガ・カツオブシを振り掛けた冷ややっこ豆腐、野菜サラダを盛ったステーキハム、味噌汁、味付け海苔、生卵、ナス・コウコの漬物、梅干しに納豆だ。

生卵でご飯が一杯。

おかずで二杯、三杯も食べてしまうが、納豆はいただけない。

子供のときから禁食している納豆は遠慮する。

そのころに戻ってきた民宿津川の息子さん。



鮎のサシアミ漁が解禁されるこの日の朝に仕留めてきたと運ばれたアマゴはおよそ30cm。

とてもでかいアマゴは見せてもらって感動する。



20歳のころから毎年通う民宿津川には野猿(やえん)がある。

30年前は現役だった野猿は向こう岸に行くためにあった。

鉄製のロープをえっちらえっちら手で引っぱって移動するのだが、真ん中辺りにくれば戻るのがたいへんだった。

その下を流れる滝川は鮎の川。

3年前の豪雨でほぼ全滅。

今年はようやく復活したものの、台風11号の影響で上流の栗平にできた土砂ダムが決壊した。

栗平川から溢れた川の水位は重機もおし流す。



水量は溢れかえり、岸が流されそうになったと話す隣家のおやじさん。

3年前のことだ。

平成23年9月に発生した台風12号の影響による豪雨である。

山を崩し、川を堰き止めた。

山津波による川の段波で家が押し流された。

対岸が山崩れしてそれが何十メートルも高いところにあった崖を家もろとも崩した。

次々と映し出される映像に涙がでたことを覚えている。

その後は、大雨ともなれば直ちに公民館に避難するようになったと話す住民。

下流はもっと悲惨で移転を考える人も少なくないと云う。

8月20日に民宿津川に電話したときにねえちゃんが話したそのときの状況。

豪雨の影響で内原辺りにあった砂防堤が決壊し濁流が発生したと云っていた。

滝川集落には影響が無かったと云っていたが、想像し難い状況であったことが眼前に広がる。

流木があまりにも多い痕跡に足が震える。

しばらく時間を過ごして出発するが、例年のごとく撮った記念写真。5人では寂しすぎる。

前日の土曜日は崖崩れ工事の土砂を運ぶダンプカーが占有していた内原地区上流。

この日は工事が休みでダンプカーは出動していない。

上流1km先は笹の滝だがここで停止



平成27年3月25日まで行われる災害復旧工事でこれより向こうは通行禁止。

ゲートに書かれてあった崩土及び路肩決壊による全面通行止め。



工事期間は3月25日であるが、ここでは復旧未定とあった。

ここで川原に下りて食事の設営をする。

食事時間にはまだ早い。

友人たちは早速、竿を出して魚釣りに興じる。

その間は通行止め付近を散策して山の花を観察する。

岩崖は常に水が湧きでて染みている。



滝川渓谷は毎年8月末に出かけるが、例年ともイワタバコが迎えてくれる。



昼間であっても影になる岩地一面に咲いている。



足元にはホトトギスも咲いていた。



よくみればヤマジノホトトギスである。



斑点の少ない白花のようなヤマジノホトトギスも咲いていた。



潜んで咲いているように思えた地味で目立たないラン植物が見つかった。



トンボソウに似ているが、なんとなく違うような・・・。

ヒロハノトンボソウ、それともオオバトンボソウであろうか。

もう一つ、細い茎にピッピと飛び出すような花と思えないような小さな花。



イネ科の植物であろうと思って調べてみればチジミザサだった。

その場へ到着した一台の車。

和歌山からやってきた家族連れが目指すのは笹の滝だった。

秘境の名瀑として知られる笹の滝は、熊野川支流の滝川の12km上流部にある。

源流は近畿の屋根といわれる大峯山系だ。

勢いよく流れ落ちる笹の滝の主瀑は落差約30mにもなる。

流れ落ちた滝の川はなだらかな渓流で沢沿いに道がある。

訪れる観光客も多いのである。

全面通行止めは十津川村観光協会のHPに記載しているが、知らずやってきたと云う。

滝川に入る場には通行止めの立て看板があるのですが、気がつかずここまでやってきたのだ。

来ていただいたのに笹の滝には行けない。

申しわけないと思って案内してあげたイワタバコやホトトギスの花。

始めて見たと喜んでくれた。

これも一つの「お・も・て・な・し」と思って良いだろう。

食事を始めたのは11時20分。

民宿津川でよばれた朝食でお腹がいっぱいだったが、時間ともなれば身体が自然に反応するお腹の減り具合。

早速、フライパン料理を始める。



油はエクストラバージンオイルだ。

我が家ではサラダ油は使わなくなった。

旨みを引き出すエクストラバージンオイルの味は我が家の定番。

瓶に詰めかえて持ってきたのだ。

高取町の住民に貰ったシシ肉は半分残しておいた。



塩・胡椒を振って焼いていく。

できあがればブラックペパーも振り掛けた。



前日と同じく美味しくいただいたシシ肉はあっという間に胃袋行きである。

次のフライパン料理はモヤシ。



うちのご飯シリーズの「モヤシ・ネギ・味噌」炒めである。

肉は米国産切り落とし豚肉。

包丁でザクザクみじん切りにして混ぜた。

食欲をそそる味である。



ゴーヤは塩で揉んでプライパン炒め。

さっぱりした食感が好のみだ。



次は肉入りギョーザ。

味はもひとつだった。

例年持ってくるみんみんギョーザの方が美味いと感じた。

次は味付け若鶏ムネ肉。



ぶつ切りしてフライパンで焼く。



適当な焦げ目がついたら食べごろになる。

次はゴーヤにモヤシ。



切り落とし豚肉多めに入れて塩・胡椒で焼く。

こんな料理でお腹が膨れるんやろかと思う人は若者。

63歳の私以外は60歳手前。

年齢を感じる年ごろにはこれで充分のようだと思いつつ次の料理は魚肉ソーセ-ジ。

商品名はニューバーガーであるが魚肉である。



塩・胡椒も要らずのニューバーガーはスライスして焼くだけだが、ちょっと切り過ぎた。

フライパン料理の〆はタマゴ焼き。

余ったネギも入れて焼く。

焼くごとに料理人は入れ替る。



ちょちょっと焼いてとじたタマゴを落とす。

箸でぐちゅぐちゅして膨らます。



焼けたタマゴをくるっと返す。

何度か繰り返してできあがり。



食事を済ませば設営の後片付け。

いつでも撤収できるように川で汚れを洗い落として乾かしておく。



洗剤を使わず水洗いで済ます。

食後のあとは釣り三昧。

スーパーで買ってきたイクラをエサに釣り始める。

な、なんとである。

4年ぶりにアマゴが釣れたのだ。



久しぶりに拝見するアマゴは何匹も釣れた。

魚影はそれほどでもなかったが、底に泳いでいたアマゴが釣れた。

放流サイズぎりぎりのアマゴは復活したと思う。

来年も来るからもっと大きくなぁれと云って放流した。



満喫した川原を離れて下る途中にある集落は内原地区。

滝川の最奥は「奥里」の集落であるが、その手前が内原だ。

40数年間も通っている十津川村の滝川渓流。

鮎釣り師はそれほど多くない。

昔の栗平の川は魚影が濃いかったと聞いた。

アマゴもいるらしいが入川したことがない。

3年前の豪雨・土砂ダムで全滅したそうだ。



集落入口辺りの樹の下にキノコの一種と思われる白きものがニョキニョキと林立していた。



ひょろひょろしたキノコは成長したモヤシのように見えた。

分岐がみられないことからシロソウメンタケと思われる。



シロソウメンタケは食用だが、味はないそうだ。

ある人はワカメ・キュウリに三杯酢で食べたと記述していたが・・・。

民家が建ち並ぶ山村景観は毎年の楽しみであるが、眼下の川に下りたことはない。

一人の鮎釣り師がいたが釣れた様子は見なかった。

かつて集落に入る道はコンクリート製の橋だった。

今では車は通ることはできず、迂回路を設けた。



山村であるが、稲作もされている。

2週間もすれば稲刈りであろう。

レンズ越しに見た民家に高く組んだ構造物がある。



刈った稲のハザ架けなのか、それとも吊るし柿を干す棚だろうか。

来年に訪れるときは聞取りをしてみたいと思った民俗の生活景観である。

こうして滝川を楽しんだあとは汗を流す。



行き先はいつもどおりの滝の湯だ。

民宿津川でいただいた優待券を有効的に使う。

本来なら600円の入湯料が300円。

ありがたく利用させていただいた。



両日とも雨にあたらず、無事、怪我も事故もなく、18時50分、自宅に戻った。

一人ひとりが考えて役目をこなす行動に盛りあがった川原。

アマゴも釣れたし、めでたしめでたしであるが二日間も使った食事道具は数が多い。

自宅に戻った翌日は来年のために奇麗に洗っておく。

洗剤で洗って天日干し。乾いてからバック詰めする。

使い捨てのカップ、プレート、箸などは残った数量も数えておく。

これら纏めて我が家の蔵に納める。

半日がかりの作業はいつものことだ。

(H26. 8.31 SB932SH撮影)
(H26. 8.31 EOS40D撮影)

2014十津川遊びp1

2015年04月02日 09時31分31秒 | もっと遠くへ(十津川遊び編)
今年は欠席通知が多くなり、参加は5人になった十津川遊び。

男ばかりの5人も初めてだが、これまでの記録を塗り替える最低人数になったことも初めてである。

平成16年は男性4人に女性が2人の6人だった。

平成15年は11人。

平成17年は14人。

平成18年は16人。

平成19年は12人。

平成20年は8人。

平成21年は14人。

平成22年は16人。

平成23年は11人。

平成24年は10人。

平成25年も10人だった。

仕事の都合で参加できない人もおられるが、子供が大きくなって中学校ともなればクラブや入学試験などで遊びどころではない。

毎年上昇する年齢で若手の人たちも定年迎えが増えつつある。

親の介護で自宅を離れることも難しくなった。

案内状を通知して欠席の連絡を拝読してそういう時代を迎えたと思った十津川遊びも今年で31回目。

初めて十津川に出かけたのは40年も前。

まだ二十歳過ぎだった。

そのときは車でなく奈良交通を利用するバス旅だった。

奈良駅だったか、それとも八木駅だったか記憶は飛んでいるが、五條バスセンターで乗り換えたことを覚えている和歌山新宮駅行きの路線バス。

乗車率は高かった。

当時勤務していた会社で三交替勤務をしていた。

前日は夜勤だった。

仕事を終えて始発バス停留所に向かった。

そこには若手SVが2人。

SVをアシストするOPの4人が待っていた。

夜勤帰りなのに目が覚める。

バス旅道中は長時間。

十津川に向かう道路は砂利道で乾燥した砂埃が舞っていた。

トンネルも少ない曲がりくねった道は細い道。

車酔いする人にとってはたぶん無理だろう。

乗車するお客さんは多く座席は満席だった。

席を譲った若手は立って吊り革持ちで延々と向かう先は風屋停留所。

そこから歩いて到着した民宿が津川さんだった。

昼は過ぎていたと思う。

民宿の昼食は冷やしソーメンだった。

民宿の下に流れる川は滝川。

ピチピチと光る魚が泳いでいた。

エサを投入して釣りをしてみるが、いっこうにアタリがない。

それもそのはず、魚は鮎だった。

釣りが好きなめんめんが気にいった民宿。

数年間の夏旅はここにしていた。

その後は参加メンバーも増えて信州まで出かけたことがある。

もっぺんあそこに行きたいという気持ちが高ぶって、再び滝川へとなった十津川遊び。

初期は記録を残していないので、明白ではないが、今回で31回目を迎えるこになった。

7月半ばに民宿津川に予約電話をかけたが、そのときは参加人数は確定していない。

たぶんいつもより人数が少なくなるようだと伝えておいた。

その後の8月9日。

台風11号の影響で大雨になった。

各地で被害が発生しているニュース報道。

そのころの参加人数はわずか4人。

取りやめの決断が迫ってきた。

通信不能だった一人から参加すると連絡があった。決行である。

例年ならば花火もするが子供はいない。

おっさんばかりでは不要である。

食事の内容・分量は大幅に変更せざるを得ない。

食材などは事前に準備するのだが気乗りしない。

人数が確定した旨、民宿津川に連絡した8月20日。

電話口で話す滝川の状況は悲惨だった。

お盆前の11日。

台風11号による影響で、十津川の栗平地区にあった土砂ダムの仮排水路が損壊して大水になったと云う。

重機も押し流される濁流で生きた心地がしなかったと話していた住民の声。

民宿のねえちゃんらは大阪に避難していたが、住民は公民館に避難していたと云う。

気象庁発表の降雨量は475ミリ。

おっとろしい雨量である。

そのような状況で、せっかく復活した鮎もまたあかんようになったと電話口で話す。

で、滝川はどうなのか。

13日の国交省の情報によれば立ち入り調査が不能な現状であると知らせていた。

笹の滝へも行けなくなった昨年よりまだ手前の土砂ダム決壊。

栗平地区の砂防ダム工事を早急に進めるとあった。

福知山といい、広島といい、豪雨によって甚大な被害がでているが、滝川集落には影響ないということだ。

例年と違う様相は電話口では判らない。

行ってみてから判断するとした。

さて、食材は何にするかである。

高取町の住民に貰ったシシ肉がある。



1本はすき焼きにして家族3人で食べたが、脂がのってとても美味しかった。

こんなに美味しいシシ肉は持っていってみんなに食べてもらおうと思った。

なんせでかい一本なので、5人でも食べきらんような量である。

残すかもと考えて半分に切ってもっていくことにした。

例年なら乾麺を茹でてぶっかけうどん。

余ったうどんはゴーヤを入れてゴーヤうどんチャンプルーにしていた。

5人であればうどんでお腹が膨れる。

そう思ってうどんをチェンジして、乾麺は食べやすいソーメンにした。

冷やしソーメンで残りをゴーヤチャンプルソーメンにする考えだ。

たまたま貰った1本のゴーヤを持っていくことにする。

食材の買出しは出発する二日前。

4品の簡単料理を買ってきた。



モヤシ・ひき肉を入れて作る麻婆春雨。

エリンギを入れて作るエリンギの春雨炒め。

春雨ばかりやんかと云われそうだが、お腹に堪えないからそれでいいのだ。

ピーマンと豚肉を入れて作るチャプチェも買った。

これもまた春雨の一種である唐麺(タンミョン)。

春雨よりも強く歯ごたえを感じる麺だ。

春雨は緑豆やジャガイモ・サツマイモデンプンが原料で食べやすい。

麺ばかりではと思う人もあるので、蒟蒻・ヒジキの炒り煮も買ったお手軽セットである。

それだけじゃ足らんやろと思って翌日も買出し。



モヤシを入れて作るもやしのねぎ味噌炒めも揃えた。

魚肉バーガーは我が家の必需品。

野菜炒めするも良しやし、厚めに切ってフライパン焼きも良しである。

肉餃子もフライパンでできる。

あらびきスパイス焼きの鶏肉やあらびきウインナーも買った。

そうそう忘れてはならないエサも要る。

生食用のイクラはアマゴ釣りのエサに欠かせない。

野菜は簡単料理に間に合わせるピーマン、モヤシ、キャベツ、エリンギ。ニンジンは切るのがめんどくさいというわけではないが、分量から考えて多くは要らない。

そう思って袋入りのカット野菜を買った。

豚肉は切り落としだ。

2パックで540g。

妥当な量だと思うが、買ってきた品物を見たか-さんが云った。

「そんなに買って食べきれるんか」と問われた。

食材は揃ったが、料理をするには鍋・器・箸、カップにコンロなどがある。

蔵出ししたいつもの道具を詰め込んでできあがりではなく、他にもある。

出汁、塩、胡椒、油、生姜、山葵などは我が家の残り物だ。

出発地は我が家。

そこへAさんを乗せたUさんが車でやってくる。

ガソリン代を節約しようと1台を提案したが、Uさんの事情によって2台で行くことになった。

出発時間は朝8時10分。

目指すは大和高田駅だ。

この日の道路はすいすい状態。

詰まることなく8時半には早々と着いた広陵町の安倍。



スーパーセンターいずみや近くのコンビニで小休止。

電車でやってくるUさんに電話をすれば、まだ八木駅だと云う。

特急、急行列車の時間待ちだと云う。

時間調整して大和高田駅で合流した時間は8時53分。



予定していた時間より7分も早かった。

御所、そして五條・吉野川を渡って旧西吉野・旧大塔村を走り抜ける。

大阪からやってくるSさんと待ち合わせる場は「吉野路大塔」の道の駅。



なんと10時9分に着いた。

大和高田から道の駅まで1時間20分。

今年はむちゃくちゃ早いのである。

道の駅には大きな看板で旧大塔村の観光資源を案内している。



県無形民俗文化財指定の伝統行事である阪本の「阪本踊り」や篠原の「篠原踊り」が書いてあるが、現在は実施されていない。

「阪本踊り」は平成23年以降中断中。

「篠原踊り」は平成23年に発生した宇井の崖崩れや高齢化によって踊り手が5人になったことから平成26年からは中断せざるを得ない状況になっていたが、存続に向けて踊り手を一般募集され練習に入ったと7月21日付けの奈良新聞が伝えていた。

トイレ休憩を済ませて10時15分に再出発した5人はいつもの陸路で滝川を目指す。

民宿津川に着いたのは11時8分。



これもまた早くなった。

毎年お世話になっているから顔馴染み。

元気な顔をみせてくれる。



欠かせない手土産を渡して、明日の食材を預かってもらう。

詰め込んだ今年の分量は少ない。

軽くなったものだ。

滝川の様相を拝見すれば、川岸にたくさんの木が流れ着いていた。

滝川に下りる場をどこにするかノロノロ運転で走る林道。

栗平川が合流する橋を渡る。

水位はそれほどではないが、泥色になった河である。

ここから上流が土砂ダム決壊地。

工事が始まっているようだ。

ひとまず目指した内原。

いつも利用させてもらっているトイレがある処である。



そこには「全面通行止 これより6.5キロ先 崩土及び路肩決壊にため全面通行止 笹の滝には行けません」とある。

それより先の奥里には昨年あった通行止めのゲートは外されていた。

笹の滝には行けないが、どこまで行けるかである。

狭い林道をそろそろ走る。

カーブミラー越しに見えた大きな車体。

ダンプカーである。

これまで見たこともない大きなダンプカーである。

上手な運転で除けてくれた運転手の目が光っている。

もう少し走ってみれば、ダンプカーが停まっていた。

運転手に問われた行き先。

その場は崩れた土砂を運ぶダンプカーの回転地。

入ることはできないと云う。

僅かな場所で反転して戻った。

ここなら安心して停められる内原のトイレ処。

何台も行き交うダンプカーの休憩場であった。



お聞きすれば一日に5往復もする土運びは土曜日も働いておられたそうだ。

私たちの食事処の設営はこの場。



12時ジャストだった。

とにかくお腹が空いた。

簡単料理を始めるには水が要る。

トイレ脇に設置してある蛇口に供給されているのは井戸水。

というよりもポンプで汲みあげる谷川水だ。

大鍋に入れて湯を沸かす。

ソーメンを湯がくのである。

うどんなら10分もかかるが、ソーメンであれば1分半から2分間。



あっという間である。

その間にさばいたシシ肉。



冷凍していたが溶けて柔らかくなっていたから包丁が入り難いとAさんが云う。

フライパンで焼くが、下味はと問えばまだやった。



今なら間に合う下味は塩と胡椒。

あらびき胡椒も入れて焼いたシシ肉はとろけるな甘さで肉汁がじゅうじゅう湧いてくる。



柔らかくて旨みのあるシシ肉は大評判。



あっという間になくなった。

茹でたソーメンは透明カップに入れたみつかん追いかつお汁でいただく。

生姜、山葵はお好み次第。

買ってきた刻みネギも入れていただく。

この日の風屋測候所が伝えた気温は29.9度。

涼しい風が通りぬける内原であるが、日差しはキツイ。

もみのりをぶっかけた冷たいソーメンが喉を潤して箸が止まらない。

おかわりは茹でたソーメン。

ザルに盛ったソーメンが消えた。

食べている最中もプライパン料理が続く。

買ってきたトップバリューのウインナーソーセージ。



ただ焼くだけだ。焦げ目がついたらできあがり。

ぷっちっと感で味わえる。

中身の種をとったピーマン。

カットされたニンジン、キャベツにモヤシを入れて作る麻婆春雨。

何かが足らない。

商品袋に書いてあったひき肉。

それは二つのパックで買った豚肩切り落としを包丁で細切れにするつもりだった。

確かに詰め込んだと思っていたが見当たらない。

はっと思い出した。

2パックとも民宿津川に預けたんだった。

明日は2倍食べさしてあげるわといっても納得いかない友人たち。



仕方なく食べた麻婆春雨は美味いやん。

春雨の量は少ないが野菜がカバーしてくれる。

次の簡単料理はエリンギの春雨炒め。

春雨料理が続くのである。

適度に切ったピーマンを入れる。

もう一つの野菜はエリンギ。

肝心かなめのエリンギがない。

見当たらないのである。

そういえば冷蔵庫から取り出した記憶がない。

エリンギは自宅に忘れてきたんだ。

仕方ないからたまたま冷蔵庫にあったエノキを持ってきたことに気がつく。

それでいいんじゃないのというわけだ。

根の部分をざくっと切って、適度に手でさばく。

ばさばさ入れて混ぜる。

半分に分けたカット野菜も入れて炒める。



できあがる寸前に春雨を入れる。

これもまた美味しくいただくお手軽料理。



もう一品作ろうかといっても回答なし。

お腹が満腹になったのだ。

いつのまにかダンプカーが動いていたことも知らずに、ゆったり寛ぐ内原に集落がある。

山間村落の景観に見惚れていた時間帯は15時。

川に下ろうという声で動き出す。



エサと竿を持って歩いていく集落には橋が架かっていた。

川原を見渡せば一人の鮎釣り師がいた。

釣れている様子は見られない。

どこから下りられるのか。

探してみる。

畑の間の道をつたって下りた3人。

魚がおらんというが、橋の上から見ていた私にははっきりと魚影は見える。

黒さ、大きさ、泳ぎ方からおそらくウグイであろう。

うじょうじょ泳いでいるが下りる気はしない。

渦を巻いていたところに泳いでいた魚。

遠目であるが間違いなくアマゴである。

泳ぎ方が違うのであるし、僅かに見えた側面に特有の文様があった。

うろうろしている間に小雨模様。

身体も冷えてきた。

そうだ、温泉に行こう、である。

食事のあと方づけは終わっている。

食事を済ませたころに掛かった携帯電話。

ここはソフトバッンクでも繋がるのである。

写友人からの相談電話であった。

写真にタイトルなどを県立民俗博物館に提出したが、仲間から一言あったそうだ。

それに悩んだ件を伝えてきた。

たしかにその意見は本人は悩まれるが、言われた通りにしなさいと伝えた。

そうこうしているうちに4人が方づけてくれたのである。

指示をしなくともかって知ったる十津川遊び。

テキパキと収納し終わっていたのだ。

小雨だった雨はやがて本降りになった。

滝川を下って本流に沿った国道を走る。

道路は滑りやすくなっている。

やがて着いた昴の郷。

丁度16時だった。



ここで浸かる温泉は源泉かけ流しの宿のホテル昴。

民宿津川でもらった優待券を渡せば800円のところを500円になる。

300円の割引は助かる。

ホテル昴の湯加減がお気に入り。

内風呂、外風呂で汗を流して滝に打たれる。

長湯出来る人が羨ましい。

20分浸かってロビーで休む。



天井を見上げれば美しくキャンドルライトが輝いていた。

のんびりとした寛ぎタイムは騒がしい下界を忘れて、1時間20分も滞在した。

民宿に戻った時間は18時前。

到着すれば部屋割りだ。



SさんとAさんは大のいびきかき。

部屋はいくらでもあるというのでいびき組は一人一部屋に割り当てる。

残った3人は10帖の大部屋。

3人でも広すぎる。

夕食は18時20分。

なんか例年と違うようなメニューである。



鍋はシシ肉のすき鍋だが、中華麺がある。

これは初めてだ。

ハクサイ、タマネギ、ニンジン、シイタケ、エノキのてんこ盛り。



シシ肉は脂身が多いが赤身もある。

見るからに美味そうなシシ肉は出汁で埋まった鍋に入れる。



野菜はあと回しだ。

脂が浮いてきた鍋に浮かぶシシ肉の脂身にごっくん。

見た目以上に美味いのである。



鍋には極上色の生卵に浸けてよばれる。

ぐつぐつ煮込む鍋に野菜も入れた。



そういやネギやアゲサンもあったんだ。



テーブルに運ばれたのは鍋だけでなく、ゼンマイ、イモ、ニンジン、シイタケで煮込んだ煮しめもあれば、焼きナス、タコとワカメの酢もの、ナス・キュウリ・高菜の漬物もある。

食べきれるんだろうかと思った矢先に運ばれたカツオのタタキ。



刻んだミョウガにシソの葉。

ぽん酢に浸してある。

おろした生姜でいただくカツオのタタキは美味すぎる。



料理はそれで終わることなく、シカ肉の唐揚げに野菜の天ぷら盛りも運ばれた。

例年より豪華になった感じだと思っていたら、まだあった。



鮎の塩焼きである。

絶滅したわけではなかったのだ。

宴の料理に口が弾む。

やっと飲めたビールは適当に冷蔵庫から持ちだす。

1本増え、2本増える空瓶。



途中経過が判らなくなるほど飲んだ。

こうして津川の夜は更けていく21時。

饒舌にしゃべっていたAさんが消えた。

眼覚めに聞いた前夜の記憶がないという。

フルーツにアイスもあったデザートも記憶にないようだ。

Aさんが寝込んだあとも飲み続ける瓶ビールは11本。

少なくなったものだ。

(H26. 8.30 SB932SH撮影)
(H26. 8.30 EOS40D撮影)

2013十津川遊びp2

2014年01月01日 14時59分39秒 | もっと遠くへ(十津川遊び編)
前夜から降り続いた雨は何時頃に止んだんだろうか。

起床は朝7時。降った雨の滴がそれを物語る。

朝食は8時にした。

夜明けとともに出発することもなくなったW家。

ゆっくりと一夜を過ごしたそうだ。

朝食のレパートリーが増えて、増えて、お腹が満腹になったというのも頷ける。



ゆったり寛いだ朝食を済ませて、例年とおりに記念写真を撮る。

まみちゃんが昼からのクラブに間に合うようにお先に出発したW家。

見送って上流に向かう。

崖崩れで通行止めになっていた奥里の先へは行けない。

そこで思い出したのが、かつてMくんやMくんも来ていた時代。

随分前のことである。

当時は朝5時に起床して朝釣りをしていた。



見つけた広い河原は流れが緩やか。

魚止め或いは土砂止めの堰の上流である。

樹木で雨を遮っている。

河原に下りやすい道がある。

2台の車も停められるようなので、この場に決定する。

着いたのは朝10時だった。

早速設営して料理を始めたのは11時。

この日も真っ先にフライパンを返すTさん。

二日目ともなれば手慣れたものだ。

まずは、こま切れのブタ肉を炒める。

忘れずにシオ・コショウで下味もつけた。



キャベツを放り込んで79円のグリコ製品の「ごちうま豚キャベツ」ソースを投入します。

コチジャンでしょうか、赤い色が美味そうに見える。



混ぜて、炒めてできあがりの簡単料理。



その間は、ハクサイ、ネギ、モヤシなど鍋の下ごしらえを進める。

フライパン料理はもう一品。



今度もブタ肉を炒める。

なかなか手つきがよろしい返しの妙技。

どことなく嬉しそう顔をみせる。



キャベツ・モヤシ・キムチを入れてできあがったブタキムチ。

このキムチは289円の「ゴクうまキムチ」。

ちょっと酸っぱい味だった。

フライパン料理はまだ続く。

今度も料理人を勤めるTさん。



次は298円で売っていた「あらびきスパイス鶏肉味付」。



これだけではと、キャベツ・ネギもぶッこむ。

下味はスパイスが利いているので不要だ。



鍋に入れるミンミンギョーザも作る。

ミンミンだけに柔らかめである。

もっと焦げ目をつけなきゃとAさんの出番。

作り方を見学する。

こうやって、こうやってと云いながらフライパンに蓋をする料理人。



たしかに焦げ目はついたが、パリパリとまではいかないミンミンギョーザだった。

この時点でもうお腹がいっぱいになった。

鍋料理の時間はしばらく経った13時過ぎにした。

199円のトライアルキムチ鍋スープは2袋。

年々、年老いた元若者も少々で満腹中枢になってしまう。



トーフ・ハクサイ・ネギ・モヤシ・ブタ肉・キムチ具材を投入する。

中華麺は多いだろうと声があがって、半分の2袋。

ほんまもんの老齢化になってしまった胃袋である。

残ったギョーザ入れて、しばらく待つ。



そして溶き卵を入れる。

酸っぱいキムチ・スープがまろやかになるのである。

二杯、三杯もおかわりをしてくれたから大鍋の底をついた。

これまでは、残ったスープにご飯も入れていたが、次回からは鍋そのものも止めようかと思った。



樹木のおかげで降っていた雨もあたらずの場にほっとした。

食事の後は、とにかく釣り。

小魚はおるが、アタリがない。

2年前の豪雨の影響があるのか。

キラキラ輝く小魚が気になって、この日もザル掬い。

どうやらハヤのようだ。

お腹は大満足。

14時半ころには撤収して日帰り温泉の滝の湯に向かった。



着いたのは15時だ。

随分と早くなったものだ。

「こんぴら館」が閉館になったことからお土産の買い物。



滝の湯から橋を渡った十津川伝習館は土産物が少ない。

16時に自由解散して大和高田に着いたのは18時だった。

(H25. 9. 1 SB932SH撮影)
(H25. 9. 1 EOS40D撮影)

2013十津川遊びp1

2013年12月31日 05時25分45秒 | もっと遠くへ(十津川遊び編)
この年も出かけた十津川村の滝川。

ビジネスマン時代に仕事を共にした仲間たちと年に一度が落ち合う地だ。

今年で30回目となる十津川の遊びのコースはいつもと同じ。

朝は8時10分に友人のUさんとAさんとともに我が家を出発する。

ジャスト9時に着いた大和高田でUさんやT夫妻と合流する。

一路、旧大塔村を目指すが、いつも待ち合わせをしていた五條市旧西吉野村の「こんぴら館」が閉鎖中だったことから、この年はそこより先にある天辻峠越えの「吉野路大塔」・「星のくに」だ。

着いたのは10時15分だった。

そこにはいつも遅れてくるSさんが待っていた。

毎年どころか、始まったころから参加していたMさんは、家の事情でやくなく断念。

寂しいことだが仕方がない。

ゆっくりその場で話している間はない。

行先は風屋ダムを越えた滝川だ。

2年前に発生した豪雨・山崩れはあちらこちらに無残な姿。

自然が回復するには何十年もかかることであろう。

毎年世話になっている民宿津川へ着いたのは11時半だ。

国道は舗装されて、トンネル化も多くなったことから、走りやすくなった。

40年前に訪れた頃は、舗装されておらず、地道がほとんどだった。

くねくねの道はワインディングロード。

ワゴン車の後列に座った友人たちは間違いなく酔った。

乾いた砂利道は車が通るたびに砂煙をあげていた。

年々、早くなる国道は快適感で走行できる。

民宿津川に到着すればお二人のおねえちゃんが前庭に生えていた雑草を刈り取っていた。

数年前に母親を亡くしたが、今でも健在のおやじさんの後を継いで営業中だ。

ありがたく今年も、昴の郷の「星の湯」・「温泉プール」、十津川温泉の「庵の湯」、湯泉地温泉の「滝の湯」・「泉湯」で利用できる日帰り温泉「割引券」をいただいて支流滝川の上流へと向かう。

林道内原線を走っていけば「全面通行止め」の立て札があった。

「これより4.5km 崩土および路肩決壊のため全面通行止め」で笹の滝へは通行不可であると十津川村が立てたゲートだ。

ここは最上流の「奥里」。

ぎりぎりいっぱいの村人が利用する生活路である。

40年間も通い続けてきた支流滝川の最上流の笹の滝。

初めて行ったときの村道景観に感動したことを覚えている。

覆いかぶさる樹木の間から零れる光が眩しかった。

キラキラと輝いていた。

いつしかその感動も慣れっこになっていた。

観ることどころか、立ち入ることさえできなくなった滝の景観。

道路復旧のめどはたっていない。

今もまた、台風18号(マンニィ)の影響で奈良南部は激しい雨の恐れがある。

2年前の豪雨にならないよう、祈るばかりだ。

仕方なく昼食の場を求めて川を下った。

何時、雨が降るかもしれないこの日の天候状態。

トイレが設置されている広場としたが、試しに川に下りてみた。

僅かに場があった。



パラソルを設置したものの、ときおり吹く強い風で飛んでいく。

危険な状態を感じて、やむなく外したパラソル。

日中の日差しはまともで暑い。

持ってきたコンロは2台。

1台は新品で、198円で買った徳々盛り乾麺うどんを茹でる。

茹でる時間は10分間。

その間はもう一つのコンロで料理する。

いつも参加しているF料理長が日本のマチュピチュこと、和田山の竹田城跡へ行っているらしく、我こそとフライパンを手にしたTさん。



炒めるぐらいはラクラクとかで、トライアルで買ってきたバジルソテー味付け鶏肉を焼いていく。

大きな鶏肉が3枚も入って298円で売っていた。

シオ・コショウを振ったこま切れゴーヤも入れて焼く。

乾麺うどんはまだ茹であがらない。



もう一つの一品は、これまたトライアルで買った宮崎工房あらびきソーセージ。

400gで298円で売っていた。

味付けは不要のソ-セージのできあがりは早い。

うどんが茹であがるまではパクパクと口に放り込む。

食が進むフライパン料理である。

茹でたうどんは4束ずつを2回。

合計8束を茹でた。

カップ椀に盛りつける前に出汁作り。

出汁はミツカン麺つゆ2倍、プライスカットで178円だった。

トイレ横にある山から湧き出る水道水を汲んできて2倍に薄める。



ショウガ、ネギ、モミノリをトッピングしていただく。

のど越しが良いからツルツルだ。

いつもの味のぶっかけうどんに満足する。

2回目に茹でたうどんの半分はツケ麺で食べる。

その残りの半分はフライパンで炒めてゴーヤチャンプルーうどん。



フライ返しも慣れたものだ。

ブタバラスライス肉800gの1/5ぐらいを予め分けておいた。

それにゴーヤを混ぜて炒める。



フライパンの油はエクストラバージンオリーブオイルだ。

家で使っているオイルを持ってきた。

焦げ付かないし、香りが良いので、最近は安売りであってもサラダオイルは使わなくなった。

うどんを混ぜる際の出汁は創味のつゆ。

うま味を引き立てる出汁である。



毎度、家で食べている同じ味に箸が進む。

ひとときの食事を終えて釣りにチャレンジ。

この川は水コケが貼りついているからアユの生息川。

ときおり、キラッ、キラッと光るが、釣れるワケがない。

小っちゃな魚もいるけど、何なのか。

ザルで掬ったこまっちゃん。

待つことしばし、一尾が中に入った。



どんなんかいなと思えば、アブラハヤだった。

その後もしばらくはここで時間つぶし、ではなく竿を出して釣りをすれどもさっぱりアタリがない。

玉子を持ってきたことを思い出して、玉子焼き。



さすがのTさんは片手で玉子割り。

アルバイトをしていた料理屋で覚えたとか・・・。

ぶっかけうどんの残りのネギも入れて焼きあげる。



味・・・、はない。

シオ、コショウ入れてなかったと笑って返すTさん。

料理長見習いの一日目である。

食事を摂ってから数時間後の15時。

子供のクラブ参加で遅れて到着したW一家もここへ下りきた。

こんな場所でもソフトバンク携帯が繋がるってことに驚いた。



繋がらなければ顔を合わせることもできない、広場の下。

ありがたいことである。

川原で記念写真を撮って、日帰り温泉を目指す。



この日は昴の郷の「星の湯」。

着いたのは16時過ぎだった。

温泉で疲れた身体を癒して、民宿津川に着いたのは18時前。

新しいトンネルが2か所もあって、ここでも早くなった。

あれほど食べたのにお腹が減ったということで食事は18時半にスタートした。

そのころから降りだした雨は降りやまずで、子供が楽しみにしていた花火は断念する。

日帰り温泉で癒した身体は、寛ぎの夜の宴。

一年ぶり、三年ぶり、久しぶりに合う顔ぶれに笑みが自然に零れる。

勝手知ったる民宿津川。

我が家のようで、勝手に冷蔵庫から取り出したビールで乾杯する。

ゆったりした時間が流れていく。



津川名物のシシ鍋は40年間も変わらず、である。

親父さんが射とめたシシ肉を味わった。

昨今はねえちゃん二人が作った料理でもてなし。



田楽味噌のナスが美味しいのである。



昨年はまったくなかったアユも皿に盛られて美味しそう。

すこしずつ戻っているようだが、匹数が少ないのでアユの造りは膳になかった。

青葉、カボチャ、レンコン、ショウガに・・・モロヘイヤの葉の天ぷらだ。



美味しかったのはシカ肉のカラアゲじゃなくて、竜田揚げ。

これが美味いんだなぁ。

美味しい津川の料理で舌が満足に唸る。

いつもの通り饒舌になったAさんのお話に耳を傾ける。

何時間、話しこんだことだろうか、外は雨。

花火もできない夜の宴。

カラオケしたいと申し出て、お願いするも通信カラオケは使用不可。

昨年に出力した契約条項を知らずにそのままにしていたら契約が切れたようだ。

あれやこれやとカラオケ装置をみても判らずじまい。

カラオケマイクならとテレビに繋げて実行開始。

スピーカーはテレビからの音声なのでもうひとつだが、とにかく唄える。

そのころ、21時過ぎ。

出てきた点数は70点そこそこ。

あれやこれやと選曲して唄い続ける唄い手さん。

80点。ここまでくればもっと大台にも、というわけで吠えまくるゴジラマンは私だ。

90点。

こうなりゃ我も我もと勢いがつく22時。

いったい、何時になったら終わるんだろか。

唄い手さんはUさん、りっちゃん、ゴジラマンに続いてとうとう登場したUさん。

おどるポンポコリンで幕を閉じた時間は23時だった。



そのようなことで、飲んだビールはこれだけ。

例年より少ないのは欠場したMさんのお陰であろうか。

(H25. 8.31 SB932SH撮影)
(H25. 8.31 EOS40D撮影)

2012十津川遊びp2

2012年11月05日 07時30分41秒 | もっと遠くへ(十津川遊び編)
ぐっすり寝た翌朝、眠い目をこすりながら階段を降りてくる。

イビキ部屋の3人も起きてきた。

昨夜の宴会場は朝早くから用意された朝食が並んでいる。

ご飯や味噌汁は泊まり客がするもんだ。

と、思っていつもそうしている。

おかわり三杯するご仁もいるが小食になった私は手が伸びない。

ゆったり寛いでサービスコーヒーで目を覚ます。

朝食を済ませば会費の清算だ。

できるだけ安くと思って食材を買い集める。

これが幹事の重要な役目。

今回もなんとか1万円少しで二日間を楽しむことができるのだ。

出発前はいつもの記念撮影。

一年、一年ごとに年老いていく顔。

若かったころから来ている姿は40年前とは大きなギャップ。

髪の毛どころか眉毛も薄い。

後日に配布した平成18年から続けてきた記念写真を見せた。

Tさんは3年間も同じ服装やったと驚いていた。

それはともかく、前日に冷蔵してもらっていた食材を詰め込んで出発する。

前日と同じ場所に下っていく。



ここから先が崖崩れ。

通行止めである。

その付近に咲く花がある。



水分たっぷりの壁面に群生しているイワタバコだ。

撮っていて白い花があることに気がついた。

毎年来ているのに気がついたのは始めてだ。



調べてみればミヤマウズラだった。

希少な植物は触れることもせず、大切にしたいものだ。

設営を調えたあとは事前に食材を調理しておく。

下ごしらえにこの日も活躍する料理人。

甘えてしまうのか手伝いするのはごく数人。

他はといえば釣り竿を出して清流に糸を垂らす男たち。

買ってきたイクラエサを針に掛ける。

当たりがまったくない。

ここではかつてイワナもアマゴも釣れた。

どこへ行ってしまったのだろうか。

民宿津川の親父さんは現役の猟師。

86歳になるが山でシシやシカを射とめる。

昨夜のシシ鍋もそうであろう。



この日の朝にもらったシカ肉は美味しそうな色をしている。

パック詰めしていたシカ肉を開封して包丁で大雑把に切っていく調理人。



シシやシカ肉はときおり送ってくださる。

ありがたい山の恵みは家でいただく。

シカ肉は毛がついている。

焼けばどうってことない。

ところが今回のシカ肉は奇麗な状態ばかりだった。



キムチ鍋に入れるニラも刻んでいくが、ちょっと短めだ。

美味さが反滅する切り方に声をあげた。

それから30分後。

朝ごはんをたっぷり食べたのになぜかお腹がすいてくる男たち。



ジュージュー音が香ばしいシカ肉はフライパンで焼く。

シオとコショウで味付けして焼く。

これは美味いとみんなの顔が笑っている。

たくさんもらったシカ肉は醤油も垂らしてみた。

また違った味わいである。



この日もギョーザを焼く。

ミンミンギョーザであっても味は格別だ。

新品のフライパンは忙しい。



レモン香りで味付けされた鶏肉も焼く。

今回もたっぷりの500gだ。

けっこう大きい鶏肉はぶつ切り。

ニンジン、タマネギも一緒に焼いていく。



もう一つはグリコの「ごちうま豚もやし」。

安くて手ごろなモヤシで炒める。



食べて、食べて、滝川渓谷で寛ぎ時間を過ごす。

そうこうしているうちになった鍋時間。



ダイショーのキムチ鍋スープをたっぷりと入れて煮込む。

具材は中華ソバ、トーフ、長ネギ、白菜、シメジ、ギューザにキムチだ。

煮込みの間はまたもやフライパンの登場。



キャベツ、ニンジン、タマネギ、豚肉にグリコの「ごちうま豚キャベツ」で味付けする。

簡単料理はあっという間に出来あがる。

食欲をそそる簡単料理である。

そうしているうちに出来あがったキムチ鍋。



具だくさんの鍋からよそって一杯ずつ。

これが美味いから二杯目、三杯目となる。



残しておいたキムチスープを足してとじ玉子を入れる。

濃い目の味に満腹顔であった。

食後のあとの一時間は渓流で暑さ凌ぎ。

そろそろ天上から夏視線が届いてくる。

撤収して津川でもらった温泉優待券をもらった行先は滝の湯温泉。

ここの温泉は昨年の大雨で崖崩れ。

復興に時間がかかったそうだ。

硫黄の臭いでしょうか味わい深い元の温泉に戻ってほっとする。

こんぴら館でお土産を買って・・・と思っていたがゲートが閉まっている。

17時1分着だった。

(H24. 8.25 Kiss Digtal N撮影)
(H24. 8.25 SB932SH撮影)

2012十津川遊びp1

2012年11月04日 09時52分29秒 | もっと遠くへ(十津川遊び編)
平成23年に発生した台風12号の影響による豪雨。

それは山を崩し、川を堰き止めた。

次々と映し出される映像に涙がでる。

十津川村は山津波による川の段波で家が押し流された。

紀伊半島では8月30日の夕刻から降り続けた総降水量が多いところで1800ミリを超えたという。



国土交通省のHPには主な被災か所図を今でも掲載している。

平成24年1月に作成された図は平成24年9月27日付けの第53報にある。

テレビ放送される映像に心が痛んだことを覚えている。

山崩れの一報があったとき思わず民宿津川に電話した。

「おっとろしかった」とねーちゃんは電話口で話していた。

風屋の高台に避難していても落ち着かなかったと云っていた。

その後も大雨が降るたびに度々の避難。

土砂崩れ、崖崩れは生活道路を封鎖する。

豪雨の度に心臓がバクバクすると津川のねーちゃんは話していた。

一年に一度は訪れる十津川村。

今年も友人たちと旅だった。

出発する前前日。

十津川村のHPに崖崩れによって笹の滝に向かう道路が閉鎖しているとたけりんが伝えてきた。

迷っていても仕方がない。

現場を見てから判断することにした。

毎年の8月末は民宿津川でお世話になる。

昨年は亡くなったおばちゃんの初盆だった。

到着挨拶もそこそこに仏壇に参ったことを覚えている。

今年で29回目になった十津川。

なぜか毎回の幹事を務めている。

前日までに用意しなければならないものがたくさんある。

二日間の食材に肴類である。

韓国海苔、1kgの乾麺うどん、ショウガ、天かす、コショウ、中華麺、キムチ、生タマゴ、白菜、キャベツ、白ネギ、モヤシ、トーフ、ゴーヤ、ミンミンギョーザ、豚バラ肉(800g)、あらびきポークウインナーなどなど。








料理の食材はフライパンと鍋でできるものに限っている。



「ごはんによくあう豚キャベツのコチュジャン炒め」に「豚もやしのねぎ味噌炒め」はお得な調味料は99円。

混ぜて炒めるだけだ。



それだけでは満足できないから、タレ付きテリヤキ鶏肉は2パックで500g。



500gのレモン香付きステーキ鶏肉も買っておいた。



鍋には最適のダイショーのキムチ鍋スープ。

量が多いから4袋も買った。

十年以上も使い続けてきたフライパンでは心もとないから新しいフライパン。

なんと278円である。

29回目のツアーも一次集合地が自宅前。

初めて参加するMくんは京都八幡でMさんを乗せてやってきた。

10年以上も顔を合わしていなかったが風体は変わっていない。

彼も今年になって満了退職した。

会話はどうしても年金になる。

昨年に話していた企業年金も貰っているという。

ありがたいことだが、ある年代からはその特例を受けることができない。

東生駒でたけりんを乗せてきたUさんも到着した。

指示通りトライアルで氷を買ってきて出発する。

トライアルは奈良宝来店。

今回の食材調達のみならず普段の買い物に度々訪れるお店だ。

安くて品数が豊富。

日々の暮らしに助かっている。

40分後には2次集合地の大和高田に着いた。

T夫妻と名張に戻ったUさんとFさんも居た。

電車でここまでやってきたのだ。

そうして3次集合地である五條市の山麓にある西吉野のこんぴら館へ向かった。

ここの雰囲気に変化がある。

ひっそりとした館内。

品ぞろえの規模は縮小したのであろうか。

壁面には旧大塔村の伝統行事である篠原踊りや惣谷狂言の写真解説がある。

昨年の山崩れによって村が分断された地域。

今年の行事はやむを得ず中断された。

その地である惣谷で坪杓子作りを継承した現役職人の新子さんが実演するコーナーもできている。

「木地師の館」コーナーは6月にオープンしたと新聞が報じていたが本人は不在。

七代目木地師を継いでいるそうだ。

そこから一路、十津川を目指す。



昨年の台風12号による豪雨の被害状況は心が痛む。

一年経っても山が崩れた景観は無残で痛ましい。

行方不明に合われた宇井の住民はまだ見つかってない。

宇井地区の河川災害復旧工は順調に進んでいるようだ。



仮設道路で繋いで狭隘な谷を跨ぐ夢翔(ゆめかけ)大橋が部分開通している辻堂・堂平地区で被災地に向かって合掌する。

豪雨の痕跡はあちこちで見られるが、道路は復旧している。



滝川支流へ入る三叉路に通行止めを表示する看板があった。

前日の24日からである。

この先はどうなんだろうか。

立ち寄った民宿津川で確認するものの村の人にはアナウンスがないという。

行けるところまで行ってみようと車を走らせる。



奥谷の集落は何事もなく佇んでいる林道内原線。

そこを通り抜ければ先が笹の滝。

その直前の1km。



通行止めのゲートが設置されていた。

この先数百メートルでがけ崩れがあったようだ。

ここで車を停めて徒歩で笹の滝に向かう人もいる。

三脚担いだカメラマンもいた。

それはともかく私たちはここで昼食だ。

いつも降りていた道は消えている。

探してみればなんとか降りる道が見つかった。



道具、食材一式をバケツリレーのようにして降ろしていく。

いつもの場所になんとか下って設営した昼食の場。

総料理長のご下命のを受けてせわしく動く。

とにもかくも、口に入る食事を作る料理人。



早急にサラダを2皿も作った。

マヨネーズにたっぷりふりまいたコショウが決め手。

濃い目だが美味しくいただく。

ゴーヤは生だけに苦味がたっぷりだ。

ドレッシングをかけたレタスはコショーしなかったけ。

簡単料理といえばソーセージだ。



新品のフライパンで試しの炒め。



火を通すだけでプリプリ感のソーセージが焼き上がる。

並行して乾麺うどんを茹でておく。



渓流の水を入れて湯を沸かす深鍋。

小さめの鍋なので4束を投入する。

茹であがりまでは10分間だ。

その間にも着々と簡単料理を進めていく。



ペーパータオルで油を拭いとったフライパンに投入したのはタレ漬けの鶏肉。

料理長が持参したタマネギとニンジンも入れて炒める。

あっという間にできあがった料理に次々と箸が伸びる。

そうこうしているうちに乾麺うどんが茹であがった。



麺つゆの出し汁は2倍に薄めておいてぶっかける。

ショウガ、テンカス、ネギ、モミノリを入れればできあがりだ。

うどんを食べる。

またもやうどんを食べる。

その間には2回目のうどんも茹でておく。

またしても料理人が動いた。



味付き鶏肉にゴーヤ、ニンジンを入れた炒め物だ。

「うまいねー あっちもうまいねー・・・」の声が料理人を動かす。

渓谷を流れる清流は冷たい。

爽やかな風が汗をぬぐうが日差しはきつい。

持ってきたパラソルを設営して日差しを防ぐ。

満足する顔が笑っている。

料理人はゆっくり食べる間もなく次の料理へと移る。



翌日の鍋に入れる分の半分は焼きギョーザ。

焦げ目を付けてできあがり。

2回目のぶっかけうどんも食べ終わって、残った2束も茹でておく。

これはゴーヤチャンプルーうどんに変化するのだ。



味付けは「創味のつゆ」だ。

2回に分けて作ったうどんの美味しいこと間違いない。

玉子も入れて作った。



実に美味いチャンプルーうどんである。

川原でBBQをする人は多いようだが、私らはそれをせずにいつもこうしている。

久しぶりに顔を合わせた元同僚たち。

快適なアウトドア料理はいつも人気者。

釣りしているよりも会話が弾むのである。

手際が良い撤収作業。

毎年こうしているから撤収も早い。

何時間もおれば汗もかくから目指すは温泉地。

山崩れが発生して民家もろとも流された野尻を抜けて、山崎、湯之原、小原、滝、折立、平谷を経て昴の郷へ向かう。

折立の橋脚も応急に復旧工事された。

生活道路は必要不可欠。

架設の橋は村の幹線道路だ。

平谷を通って昴の郷に着いた。

星の湯の受付はホテルになっていた。

ひと風呂浴びて津川へ戻るときに怖さを感じた。

風呂に浸かったことも忘れるぐらいの速度は精神的に苦痛だ。

今後のために安全運転5則を残しておこう。

県の交通安全協会が発行している会証に書かれたあった5則。

1.安全速度を守る。2.カーブの手前でスピードを落とす。3.交差点では必ず安全を確かめる。

4.一時停止で横断歩行者の安全を守る。5.飲酒運転は絶対にしない。

あたりまえのことばかりである。

昨年の5月から始めた仕事は通院患者の送迎ドライバー。

5則に加えて「同乗者に心配をかけない」と念じて運転している。

同乗者に「安心、安全」を保って、精神的な負担をかけない運転を心掛けてきた。

今回、始めて同乗者になったわけだが、自戒の念を込めてさらなる安全運転をしたいと思っている。

この夜は民宿津川でお世話になる。

ありがたいことに冷蔵庫が一つ。

翌日の食材を入れさせてもらった。



津川の料理はつきだし・・・だけでなく鍋料理がメインだ。



奇麗な色をしたイノシシ肉が美味そうに見える。



ビールで乾杯した後は鍋がグツグツ煮たってきた。

食べごろの鍋に食欲がわく。



シカ肉のカラアゲや天ぷらも出てくる。

それには「山椒」やわさびのお塩なども降り掛けて味わう一品。

1時間ほど過ぎた頃にはデザートも出てきた。

同席しておられたご家族がこしらえた黄色いマッカだ。



いわゆる「キィマッカ」に、子供のころのおやつだったと話題が沸騰する昭和20年代生まれの男たち。

その後も盛りあがる津川の宴会。

久しぶりの唄うカラオケで盛り上がった津川の夜は更けていく。

今夜の夜食にはアユが登場しない。

この時期になっても解禁していないというアユ漁。

オトリを求める人たちから度々電話がかかったそうだ。

その都度お詫びをしなければならない現状がある。

なんでも漁業組合の建物が豪雨で流されたという。

仕事をすることさえできない現況。

稚アユも放流できなかったそうだ。

アユは滝川から消えた。

そうしたことで食卓にさえ出すことができなくなった。

来年はできるか、できないかまったく判らないという。

(H24. 8.25 Kiss Digtal N撮影)
(H24. 8.25 SB932SH撮影)

2011十津川遊びp2

2011年10月02日 06時21分05秒 | もっと遠くへ(十津川遊び編)
そうして朝を迎えた。

目覚めが良いのか、それとも・・・。昨年はたけりんのイビキで眠れなかった。

なので今年はイビキ組の部屋を作った。

いの一番に挙げられるたけりんにミヤリイとSさんの三人部屋だ。

お互いのイビキで眠れなかったのかと聞けばそうでもなかったらしい。

疲れていたのか睡魔に負けたそうだ。

まあともかくこっちは静かで寝心地はすこぶる良く朝はすっきりしていた。

朝食はいつものコース。

シャケ、トーフ、ナスビの味噌煮、カボチャ・タケノコの煮びたし、サラダに納豆。

これがいかん。私の天敵だ。

生タマゴを食べられない人もいるがわたしゃこれが・・・。

ご飯もみそ汁もみんながよそってくれる。

一杯が二杯・・・。

朝からそんなに食べられない身体になっている。

朝食を済ませて会計処理。

収支がとんとんになるようにしている。

安全運転してくれた運転手には余剰金を分配した。

そしていつもの場所で記念撮影。

一年、一年ごとの顔が年老いていく。

若かったころから来ている姿は40年間ですっかり髪の毛どころか眉毛も薄くなったことがわかる。

そうしてやってきた滝川渓谷。

美しい流れは変わっていないが今年の水量はいつになく多い。



川原に下りるのに一苦労するがみんなが道具を担いでくれる。

分担は特に決めてはいないがいつもそうしてくれる。

飲み物は石ころで堰き止めて冷やしておく。



適量な冷えぐあいになるのは早い。

その間は料理ができるようにコンロやテープル、イスなどを設営しておく。

時間までは渓流で魚釣り。

エサはといえば去年の残りだ。

そのせいなのかくいつきがまったくない。



増水している関係もあるかも知れないが、まったくアタリがない。

諦めて発泡酒のアテでも作るかとモヤシとブタバラ肉で味噌仕立て炒め。



シオ、コショウを少々ふりかけて買ってきたねぎ味噌炒めの素で混ぜる。

この素はトライアルで買ったもの。

メーカーものだがなんと一袋が75円とくる。

このときもフライパンが躍動する。

そろそろ買い直さなきゃと思うが鉄製パンに味が染み込む。

キムチ鍋に入れるギョーザも焼いてしまおうとフライパンで。

そして塩ダレの鶏肉も。



牛肉はない、というよりもしない。

値段的なものもあるがそれで十分。

昨年も好評だった鶏肉だ。

タマゴもあるからとモヤシ炒めにタマゴを投入。

味付けはシオ、コショウで味が出る。



もう一品がほしいというのでブタキムチまでも。

そこには鍋に入れるニラも入れた。



そうこうしているうちに昼時になった。

キムチ鍋も作らなきゃともう一つ用意していたコンロに大鍋をセットした。

このコンロは安価だった。

コーナンオリジナルだが1980円。



家でも使えるからと購入しておいた。

ブタバラ肉、ハクサイ、ネギ、ニラ、キムチ、トーフなどなどを3袋のスープにどかどかっと。

そこには中華そばやギョーザも入れる。



蓋をして煮込む。

これが飛ぶように売れていく。

トライアルオリジナルのスープはコクがなかったが不味くはない。

おかわりする人は平らげたカップを持って鍋に集まってくる。

余ったタマゴはタマゴ焼きにしてしまおうと、なんとミヤリイさんがフライパンを持った。タマゴ割りはTさんが受け持った。

片手でポンと割っていく。

慣れた手つきにみんなが驚く。

某店でアルバイトをしていたという。

意外といえば失礼だがタマゴ焼きは美味かった。

タマゴはまだ余っているからと鍋にも入れた。



まろやかな味になって美味くなった。

こうして滝川の渓谷を眺めながらの昼食は昼寝をするまもなく後にした。

ゴミがないことを確認して・・・。

気持ちが良い川は来年もこうでありますように。

そしてこの日も日帰り温泉。

いつもの滝の湯だ。

ここの温泉は匂いがいいし畳部屋でゆっくり休憩もできる。



ありがたい温泉は優待券を貰っていたので500円が300円で済んだ。

ありがたい券だ。

こうして帰路に着いた。

こんぴら館でお土産を買って・・・。

向こう側には神社の鳥居がある。

案内板によれば金刀比羅神社とある。

海の神さんが唐倉山に鎮座するとある。

神社参拝者宛の張り紙があった。

平成23年度より三月祭、モチマキがある十月祭を営むとある。

どうせ書くなら日付けも、と思うのだが・・・。

夜8時、参加者全員が無事に家に着いたと連絡が入った。

その一週間後には二日間に亘って楽しませてくれた十津川に大災害が発生したニュース映像がテレビに映った。

台風12号の影響による豪雨。

それは山を崩し、川を堰き止めた。

次々と映し出される映像に涙がでる。

十津川村野尻は山津波による川の段波で家が押し流された。

五條市大塔町宇井では対岸が山崩れしてそれが何十メートルも高いところにあった崖を家もろとも崩した。

十津川村の長殿もそうだ。

被害地域は広範囲で県内では天川村坪内、南日裏も。川上村では丹生川上大社下の道。

高原に通じる道が寸断された。

宇井は平成16年に大規模な地滑りがあった付近だ。当時の写真が生々しい。

(H16.8.28 J-SH53撮影)

「山が走る」と話す老人。

それは地滑りの速度が異様に早いということだろう。

川沿いにあった道路側が崩壊し、高さは20mもせりあがる。

深層崩壊現象だそうで川を越えて反対側の集落を飲み込んだ。

長殿地区では崩落して土砂が埋まり堰止められた自然湖ができあがっている。

それら土砂ダムは30か所にもおよぶという。

決壊すれば・・、孤立した山間の集落は・・・。

9月8日の木曜日には大塔町支流の赤谷川に溜まった土砂ダムが決壊しそうだと流域の長殿、宇宮原、上野地に避難を指示したという。

それは風屋ダムまで押し寄せるのだ。

赤谷といえばオートキャンプ地。自然観察会で施設に泊ったところだ。

なんということだ。

9月16日には雨が降った。

土砂ダムが決壊の恐れがあるということで災害対策基本法に基づき警戒区域に指定された下流の大塔町宇井、清水、赤谷地区、十津川村長殿、宇宮原、上野地地区、野迫川村北股地区では一切立ち寄れなくなる。

発生から数日後には電話が繋がった民宿津川。

おっとろしかったとねーちゃんは電話口で話す。

住まいの堺に帰ろうとしたが留まった。

風屋の高台に避難していたそうだ。

そこも危ないからもっと上に逃げようと相談していたという。

おやじさん一人にしなくて良かったと・・・。

被害はなかったものの安寧の日々がくるのはいつのことか。

そして次の台風がやってきた。

沖縄付近を迷走していた15号は急に進路を変えて東に向きを変えたのだ。

9月20日も各地で床下浸水など・・・新たな土砂崩れが発生するかもしれない。

21日には本土への影響が必至だとニュースは伝える。

(H23. 8.26 SB932SH撮影)
(H23. 8.26 Kiss Digtal N撮影)

2011十津川遊びp1

2011年10月01日 08時21分50秒 | もっと遠くへ(十津川遊び編)
今年で28回目となった十津川遊び。

向う先は十津川村。

風屋ダムを越えた滝川だ。最上流には笹の滝がある。

28回目とはいっても初めてきたのが二十歳そこらのとき。

それからも毎年のように来ている十津川。

数えれば40年近くもなる。

初めて行ったときは新宮行きのバスに揺られてやってきた。

夜勤明けにも関わらずバスの立ち席で八木からてくてく。

当時は多くの人が利用されていたので満席に近かったのだ。

風屋の停留所からとことこ歩いて行った民宿津川。

あのときは昼過ぎに着いたので宿屋でソーメンを食べたことを思い出す。

40年前のことだ。

新聞に載っていた民宿津川を嘱託員のSさんが見つけた。

若手職員と年長者の嘱託員の6、7名で行った。

民宿の下はその滝川。

釣り道具を持っていたので竿をだした。

エサはといえばソーセージ。

なーんも知らない男たちだった。

奇麗な川にはキラキラ光る魚が泳いでいたが喰いつく様子もない。

それもそのはず・・・アユだった。

そのころの店主は若かった。

40歳半ばだったろう。

おばちゃんも若かったことを鮮明に覚えている。

たしか3月ころにも行ったことがある。

それから数えること30数回も訪れる民宿。

ツアーの回数と合わないがそれぐらいだ。

すっかり馴染みになっている民宿。

いつものように私たちが来ることを楽しみにされている。

それがそういうわけにはいかない時を迎えた。

6月、予約の電話をいれたときのことだった。

電話の向こうはねーちゃんの声。

おばちゃんは元気と聞けば3月に亡くなったという。

いつかはこういう日を迎えることになるだろうと思っていたが・・・。

そういう年になってしまったが津川以外に泊る気はない。

いつものメンバーにも了解を得て28回目のツアーを組んだ。

一次集合地は自宅前。

初めて参加するU夫妻は京都八幡でMさんと合流してやってきた。

十年ぶりになる姿はあまり変わっていない。

おつむもそのままだ。

何も用意しなくていいと聞いてそのままやってきたUさん。

なにがどうなるやらさっぱり聞いていない。

というよりも聞く気がないみたいだ。

東生駒でたけりんを乗せてきたUさんも到着した。

指示通りトライアルで氷を買ってきた。

コンビニで買うよりも100円安い。

できるだけ安価にというわけだ。

40分後には2次集合地の大和高田に着いた。

T夫妻と大阪に引っ越したUさんとFさんも居た。

電車でここまでやってきた。

3台に分かれて同乗しようとしたら白バイがやってきた。

「何か事故でも?」。

いやいやそうではなくてと言いながら出発した。

向う先は五條市の山麓にある西吉野のこんぴら館。

3次集合地である。

1時間ほどで着いたこんぴら館。

ここではトイレ休憩させてもらう代わりに必ず買い物をする。

そう、我が家の食卓の嗜好品である和歌山醤油。

紀州有田のカネイワ醤油が販売している「かけ醤油」560円だ。

ネット販売もしているが、これを知ってからはいつもここで買っているありがたいお店である。

そうゆっくりはしていられない。

目指すのは風屋の滝川だ。

国道168号線をさらに南下する。

新天辻トンネルを越えると吉野路大塔や星のくにの施設があるところ。

そこは通り過ぎる。

下っていくと猿谷ダムに着く。

阪本、小代、辻堂、宇井、清水へと。天ノ川から十津川に名称が変わる川に沿って走る国道。

そして長殿、宇宮原を抜けると上野地に掛る谷瀬の吊り橋が現れる。

国王神社を通り過ぎて川津を抜け、しばらくすると風屋ダムである。

急カーブの三叉路をそのまま行けば滝川だ。

ようやく着いた民宿津川。

おやじさんや二人のねーちゃんにご挨拶をしておばちゃんの仏壇に向かわせてもらった。

お供えをして手を合わせる。

Mさん、Uさんと私の三人がお参りをさせてもらった。

享年80歳だった。

おやじさんは85歳。

耳は遠くなったが現役の鉄砲打ち猟師だ。

次の更新では手放そうと思っているという。

国道はトンネルができるなど年々着くのが早くなるがいつもの時間になる。

昼はいつもの渓流へと3台で向った。

奥里へ着くころは空がにわかにあやしくなってきた。

もう少しだと思うが本降りになってきた。

雨が降ってもできる場所がある。

橋の下か民宿でかだが、新入りがいるので渓流を味わってもらわなければと思っていてもそういうわけにはいかない。

仕方なく雨をしのげる樹木の下に設営した。

パラソルもだして車の屋根も活用する。



早速、コンロを組み立て、湯を沸かす。

例年のメニューになったぶっかけうどんを茹でるのだ。



およそ8分はかかる。

その間はフライパンでソーセージや味付け鶏肉を炒める。

手軽にできる料理ができるまでは韓国ノリで喉を潤してもらう。

3袋入って68円。



1袋には10枚も味付けノリが入っている韓国ノリはトライアルで買ったもの。

発泡酒はぐいぐい。

運転手は戻りがあるので飲めない。

その場に到着したのはSさん。

場所は馴染みのある地なので後から着いてもわかる地だ。

ぶっかけうどんが茹であがればカップに入れて切ったネギと天かすを入れる。

ショウガも入れて出汁をたっぷりかける。



パラパラとモミノリをかければ出来上がり。



のどごしがいいものだから2杯目も茹でておく。

ソーセージはまたたくまに売れていく。



パリパリ食感がたまらない。

トライアルで買っておいた味付け鶏肉は2パックも買っておいた。

1パックで298円だった。



美味しい声が出て、それも売れていくがあまりに大きくて包丁で切ったほうがよかろうと焼いている最中にそれをした。

ちょうどそれぐらいの大きさがいい。

久しぶりに出会う人たちもいて話題はあっちこちに広がる。

雨は止まないが小降りになった。

暑さもなく快適なアウトドア料理はいつも人気者だ。

小袋のしょう油を持ってきてくれたので焼きうどんまで作ってくれたFさん。



家で手作り料理を作る独身者。

何をするにしても手際がいい。

何時間もおれば汗もかく。

夕刻までには日帰り温泉に辿りつきたいから設営を方付けて出発した。

民宿津川で小休止して再び車を走らせた。

野尻を抜け山崎、湯之原、小原、滝、折立、平谷から昴の郷へ。

およそ30分だ。

ここには星の湯がある。



優待券を貰っていたので入湯料の800円が500円で利用できる。

ゆったり浸かって汗を流す。

気持ちいい身体になって身も心も軽い。

そうして民宿に着いた瞬間にFさんがいきなり寝だした。

Sさんが持参したワインを半分飲みほしたそうだ。

それが抜けるまで2時間を要したのはいうまでもない。

津川の夕食は最初に来た頃から徐々に増えだして美味しい料理が並ぶ。



ビールはかってに運んで乾杯をした。

いつものことである。

本数は時間が経つにつれ増えていく。

料理といえばシシナベ。

いわゆるボタン鍋だ。



脂身が多いシシ肉は煮込み過ぎるとかたくなるから早めにあげる。

ナスビの田楽も美味かった。



天プラもでてくる。

とにかく美味いのがシカ肉の唐揚げ。

ビールの肴にうってつけ。



今年は子供たちが参加できなかったからおっさん、おばちゃんばかり。

いつもの花火がないのが寂しいが飲食すること何時間も。

一人暮らしのコツを話し出すたけりんの話にY婦人がつっこみを入れる。

応酬は激しいがつっこみには返さない。

お互いが一方通行に回りは大笑い。

それは夜遅くまで続いた。

会場はロビーに移ってFさんも参戦する。

Sさんも居たがソファーで寝てしまった。

しばらくはつきあっていたが眠気に負けて部屋の布団にもぐりこんだ。

(H23. 8.26 SB932SH撮影)
(H23. 8.26 Kiss Digtal N撮影)