ムジカ公式ブログ MUSICA Official weblog

オーディオと音楽とすこしマニアック。 MUSICA are a new Hi-Fi brand from Japan.

クアドラル・スピーカーの秘密 vol.4

2017-10-31 | スピーカー
『クアドラル・スピーカーの秘密 vol.3』の続きです。

ドイツ・クアドラル社のスピーカー・ロジウムシリーズについて

ドイツのクアドラル本社より技術担当役員のサッシャさんにお聴きしました。

ロジウムシリーズには日本にない技術やパテント等が使われているのでしょうか?

前回に続き、エンクロージャーについてお聴きしました。



エンクロージャーの素材は木材が一般的です。

かつてJBLやアルテックでは米松材を使用し好評価を得ました。

ロジウムシリーズでは木の粉末を固めて作られたMDFを使用しています。

MDFというと低価格スピーカーの材料の定番ですが、

クアドラルでは木目が無い点に注目して使用しているようです。

木材は、響き過ぎることなく、響かず音が死んでしまうことなく

とても良いバランスをもっています。

ところが、普通の木には木目があり、特性にバラツキが生じます。

厳密には右と左のスピーカーで響きが異なるのです。

クアドラルはこれを嫌い左右がまったく同じ特性になるMDFを使用しているとのことでした。

また、スピーカーの入力端子のベースとなっているパネルが樹脂ではなくアルミで作られています。



これも音質向上に効果があるのかと質問したところ

アルミの方が丈夫だからという理由でした。

ここまで、サッシャさんからウーハー、ツイーター、ネットワーク、エンクロージャーについて

かなり詳しく教えていただきました。

これらの情報はHP等でも公開されていないものもあり、

サッシャさんには感謝です。

これらの情報を得て感じたことは

クアドラル・ロジウムシリーズには日本にはない最新技術やパテントはなさそうです。

スピーカーの教科書に載っているような内容を真面目にひとつづつ実行し、

基本をおろそかにしない設計と

音楽好きなドイツ人のセンスがこの音質を作り出していると感じました。

私自身もドイツの最新技術を期待していたのですが、

ちょっとびっくりのオチでした。

次回に続きます。



11月のイベントBluetooth スピーカー製作教室は定員となりました。





三重県のケーブルテレビ局でもニュースで取り上げられました。

お申込いただきました皆様お待ちしています!

11月3日・祝日 10:00~13:00

場所:三重県いなべ市桐林館

参加費:8000円

主催:三重県いなべ市
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クアドラル・スピーカーの秘密 vol.3

2017-10-30 | スピーカー
『クアドラル・スピーカーの秘密 vol.2』の続きです。

ドイツ・クアドラル社のスピーカー・ロジウムシリーズについて

ドイツのクアドラル本社より技術担当役員のサッシャさんにお聴きしました。

ロジウムシリーズには日本にない技術やパテント等が使われているのでしょうか?

前回に続き、ツィーターについてお聴きしました。



ツィーターはハードドームですが、

素材はアルミとマグネシュームを合金にしたものとのことでした。

ツイーターの前面にはお椀のようなものがついています。



この原理を解説してもらったのですが、

かなり難しい話になり、翻訳はかなりタイヘンでした・・・。

このおわんのようなものとドームとの間には2mm程の隅間があるのですが、

音楽を再生するとこの部分の空気圧が増加し

エアーサスペンションのような効果が得られると共に

位相をコントロールし、広いサービスエリアを得ているとのことでした。

ちょうどホーンツイーターのイコライザーと音響レンズをたしたような効果です。

次にネットワークですが、

一般的には鉄芯入りのコイルが使用されます。

これはコイルの巻数が少なくできて、小型のコイルでも大きなインダクタンスを得ることが出来るためです。

当然価格も安く作ることができます。

ところが、クアドラルのロジウムには空芯コイルが使用されているとのことでした。

空芯コイルは電線が長くなってしまうので

その分電線の径を太くしなければならず、大型化してしまいます。

当然価格も割高になりますが、

しかし、空芯コイルは鉄芯による飽和現象がありません。

この飽和現象とは

一定以上の電力が入った場合に鉄芯の飽和磁気量を超えてしまうため

歪率が増加する減少です。

具体的には、鉄芯入りコイルで大音量で再生した場合に

伸びやかさがなくなり、つまったような低域になってしまう状態です。

クワドラルのスピーカーはとにかく低歪にこだわっているということを感じました。

次にエンクロージャーですが・・・次回に続きます。



11月のイベントBluetooth スピーカー製作教室は定員となりました。





三重県のケーブルテレビ局でもニュースで取り上げられました。

お申込いただきました皆様お待ちしています!

11月3日・祝日 10:00~13:00

場所:三重県いなべ市桐林館

参加費:8000円

主催:三重県いなべ市
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クアドラル・スピーカーの秘密 vol.2

2017-10-29 | スピーカー
『クアドラル・スピーカーの秘密 vol.1』の続きです。

ドイツ・クアドラル社のスピーカー・ロジウムシリーズについて

ドイツのクアドラル本社より技術担当役員のサッシャさんにお聴きしました。

ロジウムシリーズには日本にない技術やパテント等が使われているのでしょうか?

はじめにウーハーについてお聴きしました。



コーンにはポリプロピレン樹脂が使用されているとのことでした。

ポリプロピレンは素材としてはとても優秀で

周波数特性にあばれが生じることはありません。

しかしながら、柔らかな素材なのでドラムのアタック音の立ち上がりはいまひとつとのことでした。

そのため、ポリプロピレンの表面にアルミとチタンを合金にしたものを

蒸着することによって硬度を上げることによってハイスピードになり

アタック音が大きく改善されるとのことでした。

また、エッジにはブチル系のゴムが使用されています。

とても柔らかでコーンが動きやすい素材とのことでした。

エッジというと、

ウレタンエッジが10年程でボロボロになってしまったり

天然ゴムのエッジが硬化していまい低音が出にくくなるなど

長期間使用したときの耐久性が問題となりますが、

ブチルのエッジは20年以上使用できるそうです。

マグネットにはフェライトを使用していますが、

出来る限り大きなものを使用しているとのことでした。

次にツイーターですが・・・次回に続きます。



いよいよ11月のイベントBluetooth スピーカー製作教室が来週となりました。





三重県のケーブルテレビ局でもニュースで取り上げられました。

定員まであとわずかです。お待ちしています!

11月3日・祝日 10:00~13:00

場所:三重県いなべ市桐林館

参加費:8000円

主催:三重県いなべ市

このイベントは下記のいなべ市ホームページからお申込ください。

http://www.city.inabe.mie.jp/sangyo/kanko/1005492.html
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クアドラル・スピーカーの秘密 vol.1

2017-10-28 | スピーカー

当社で一番人気のスピーカーはドイツ・クアドラル社のロジウムシリーズです。

正確無比な再生音と音楽を心地よく鳴らす『味』のバランスが絶妙で

モニタースピーカーとしても、

寝室で寝る前に鳴らすスピーカーとしてもお使いいただいている

なんとも不思議なスピーカーです。

クアドラル社は上級モデルのAURUMシリーズに目が行くかもしれませんが

コストパフォーマンス抜群のロジウムシリーズも

もっと注目されてよいスピーカーだと思います。



先日、ドイツのクアドラル本社より技術担当役員のサッシャさんが来日されました。

そこでお忙しい中お時間を作っていただき

サッシャさんとお会いしてきました。



長時間にわたって、かなりつっこんだ質問もしてみましたが

すべてに丁寧にお答えいただきました。

この内容は、今後このブログでご紹介していきたいと思います。

今回のミーティングにあたって

わたしはぜひ聴いてみたい疑問がありました。

それは

ロジウムシリーズには日本にない技術やパテント等が使われているのではないかという質問です。

これにもサッシャさんはお答えいただきましたが・・・次回に続きます。


いよいよ11月のイベントBluetooth スピーカー製作教室が来週となりました。





三重県のケーブルテレビ局でもニュースで取り上げられました。

定員まであとわずかです。お待ちしています!

11月3日・祝日 10:00~13:00

場所:三重県いなべ市桐林館

参加費:8000円

主催:三重県いなべ市

このイベントは下記のいなべ市ホームページからお申込ください。

http://www.city.inabe.mie.jp/sangyo/kanko/1005492.html
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秋の新製品!! 第2弾! vol.1

2017-10-26 | rosageシリーズ

新製品 第2弾です。

rosageシリーズのフォノアンプrosage-phoです。



MMカートリッジ用のフォノアンプです。

当社のフォノアンプの中では最もハイスピードで

現代的なフォノアンプです。

アナログディスクというとナローレンジで

まったりした音を想像する方が多いようですが、

実はかなりハイスピードな音です。

特に低域のスピード感はCD等のデジタル音源を上回ることも。

そんな音源を忠実にイコライジングすることを目的に開発されたフォノアンプが

rosage-phoです。

また、このフォノアンプは単体で発売するだけでなくセット・・・次回に続きます。


いよいよBluetooth スピーカーの製作教室が来週になりました。





定員まであとわずかです。お待ちしています!

11月3日・祝日 10:00~13:00

場所:三重県いなべ市桐林館

参加費:8000円

主催:三重県いなべ市

このイベントは下記のいなべ市ホームページからお申込ください。

http://www.city.inabe.mie.jp/sangyo/kanko/1005492.html
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