福来軒＠立川 「ミニ丼セットをチャーハンで ラーメン普通盛り」

日本最古のラーメン屋ってのは
浅草の来々軒ってことに
なるのかもしれないけど

大正元年創業
尼崎の大貫と並んで
「現存する日本最古のラーメン屋」
コレおそらく
間違いのないところ




こんな住宅街に突然に




いわゆる
上下にひっくり返した
「福」の字ではなく

左右にインバートで
「福来軒」

コレ意図的ではなく
完全にエラーと見まして

最古なら最古らしく！！
なんつてこっそり呟いてみましたけど




ジ・オールディストのイキフンあまり漂わず
むしろ昭和モダンな店内

今は亡きポロサツの福来軒の方が
よほどに大正香が漂っていたワケだけど




いやしかし
この店内でもっとも古いのは
注文取りに来るこのじいさんか




「ミニ丼セットをチャーハンで
ラーメン普通盛りにして下さい」

を理解して通してもらうのに
5-6回は繰り返すというエクスペリエンス

あまりに心配になったので
デキる方のお兄さんに再確認

っつかこのお兄さん一人の方が
よほどスムースに回るという
確信を深めながら




サスガお兄さん
沼に埋もれるはずのビール
発掘してくれました




サスガじいさん
餃子を持って来損ねているのを
サスガのお兄さんが
見事にフォローです




なんというか
全体的にモノクローム

だけど決して
懐かしくはないというフシギ

自分が通っては来なかった過去
常に脂の乗ってこなかった側の世界
みたいなのを感じます




「ミニ丼セットをチャーハンで
ラーメン普通盛りにして下さい」
なんとか通っていたはずのカタチ




逆春木屋理論
とはまた違ったカタチ

さすがに
大正元年からのそのまんま
のはずは無いと思うけど

どこからか完全に止まっている
のは間違いなさそうで




うは
なんぞコレ

プロが意図的にやっているか

もしくは
このじいさんが打ったはずの麺線




新しいといえば
確かにそうかもしれないのに

新鮮でもなければ
感動的でもない混ざりっぷり

近代的にエッジーなラーメン屋が
2種3種を混ぜたり盛ったりしてくるのとは

等しいはずなのに
真逆に映るのコレイカニ




まあ何よりも
どことなくのヌルさが
全体的なヌルさの加速装置という

ああ
大正時代は
こんなにいろいろ
緩やかで済んでいたのだろうなと




そしてチャーハン

ガキンチョの手繰りが
ビミョーにスロー化するには
なにか余計な一手間が引っかかって

なんだろう
なにかしら




干しエビでしたね
ココに入ってなくても良いやーつ
家庭の味に成り下がるやーつ




あのぅ
日本最古のラーメン屋さん
ってことでよろしいのですよね？

お客さんにはたまにそう言われますけど
どうなのでしょうか

あまりそこんとこ
ウリにはしてらっしゃらないようで

気付かないうちに
人類最長寿命になってしまった
どこぞのばあさんみたいなもんでしょうか

っつか
そんなばあさん
もはやこの現代に
いるワケないって話だけど

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