荻野洋一 映画等覚書ブログ

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八方塞がり

2019-06-08 14:49:43 | 身辺雑記
八白土星の私は今年、八方塞がりなのだそうだ。
正月だったか、教えてくれた人がいて、方位除けのお祓いをしてもらうといいのだという。ああいうものはおおむね節分くらいまでに済ますのがいいのだろうが、日々の忙しさにかまけ、春になってからようやく、方位除けのお祓いをやってくれるらしい一番近所である神楽坂の毘沙門天善国寺で申し込み、お祓いをしてもらったら、客は私1人。若手のお坊さんとマンツーマンとなった。ああいうものの需要はもうあまりないのか。じっさい、私と同じ八白土星の人々に聞いてみると、お祓いなんてしてもらった人は皆無。「へえ、そんなもの信じるんだ」などとあきれ顔で返される始末だ。

ここ1〜2年続いた親類縁者の立て続けの死は、ほんとうに堪えた。何がキツイかというと、とにかく坊主の読経になんどもなんども立ち会っているうちに疲弊してくるのだ。通夜、告別式、また通夜、また告別式、四十九日法要、また四十九日。それから前年に亡くなった親類の一周忌。その前年の親類の三回忌。そんなものがいっぺんに来られると、こちらも生きた心地がしなくなってくる。

そんな疲弊感を断ち切りたいという思惑もあっての、方位除けのお祓いだった。

八方塞がりの年は、変化を求めず、静かにしている方が吉なのだそうだ。
起業や転職はもちろん、新築、改築、引っ越し、婚約や結婚も控えた方がいいとのこと。
人間はだらしなく生きているようでいて、「このままじゃいけない」と新規事業への色気をめぐらすのだけはお盛んで、これを断ち切るのは難しい。私のようにフリーランスの人間はなおさらのこと。

ただ、その色気を静めると、確かに楽になる。これはいい。
意外とそんなとき、向こう側から誘いや提案が舞い込んできたりする。それはそれでかたくなに拒む必要もないのだろうが。

ところで最近、霊的なものとの接触が芽生えてしまった。
喚びもしないのに来てしまうのだ。恐怖はないが、「何が言いたいの?」と問いただしたくなる。
それについてはまた次の機会に書きましょう。