我想一個人映画美的blog

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まぼろし/Sous le Sable

2006-05-24 00:05:24 |  DVD,CS,Netfilix,機内鑑賞
ず~っと観よう観ようと思ってた
フランソワ・オゾン監督の2001年の作品。

公開中の「ぼくを葬る」が良かったのでいよいよ観ることに。。。

何の前触れもない、愛する夫との別れ、、、、
夏のバカンスで海に出かけた、結婚25年目の50代夫婦。
浜辺でうとうとしていると、夫ジャンがいなくなっていた。

事故なのか?それとも失踪??自殺??
いずれにしても夫は姿を消した。

妻マリーは、簡単にはそれを受け入れる事が出来ない、、、。



シャーロット・ランプリングの、残された人間の悲しみ
やりきれない切なさに尽きる。

重たいテーマであるけれど、かなりシンプルに描く。
観終える後、あまりにも思っていた通りだったので
んー、そのまんまなのね。。。。とは思ったものの

やっぱりラスト15分が格段に素晴らしかった。

夫の死体らしきものが発見されたと警察から連絡があり、マリーは遺体を確認する。
損傷が激しい死体はDNA鑑定と歯型から90%ジャンであると説明を受けても、遺品の時計を見せられても、頑なに夫のものではないと主張する。
その後マリーが海に行き、やっとそこで初めて鳴咽する。
やっと愛する人の死を受け入れた、、、のかな。
と思ったら、似た男を遠くに見付け走って行く姿を捉えたままフェードアウトする。。。



愛する人(家族や友人や恋人)を亡くす悲しみは、なってみなければわからない。
もしかしたら、こんな風にいつまでも受け入れられなくなってしまうのかもしれない。
愛する人たちよリも自分が先に死にたい、(その死に向き合いたくないから、、、)
なんて考えてしまうのは自分の弱さであってズルさなのかもしれない。


6/10
素晴らしい作品というのはわかる、
でも涙がでるまではいかなかった。。。
特に何が起こるという風でもなくけっこう淡々と進み
ラストシーンではグっと心を持っていかれるー。
大切な人を亡くす悲しみがわかる人にはかなりこたえる作品だろうと思う



それにしてもフランソワオゾン監督って、
ラストを素晴らしく撮る人だなぁ、、、、と感じた。
そして"水"がキーワードの作品が多い。
寄せては返す波の儚さが、生への希望と死への絶望をだぶらせているように思えて切ない。。。。



2001年 フランス 95min
【staff】
監督・脚本:フランソワ・オゾン
共同脚本:エマニュエル・バーンヘイム、マリナ・ド・ヴァン、マルシア・ロマーノ
製作:オリヴィエ・デルボスク、マルク・ミソニエ
撮影:ジャンヌ・ラポワリー(第二幕)、アントワーヌ・エベルル(第一幕)
美術:ピエール・ヴァロン、パトリス・アラ
音楽:フィリップ・ロンビ
【cast】
シャーロット・ランプリング/ブリュノ・クレメール/ジャック・ノロ
/アレクサンドラ・スチュワルト/ピエール・ヴェルニエ/アンドレ・タンジー



2003年のオゾン作品「スィミングプール」でもシャーロットランプリングが主演
「8人の女たち」もまだ観てないのよね~。
フランス映画は最近出遅れてマス
オゾン作品は素晴らしいというのはわかったので、またいつか観ることにしようっと



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