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シッコ / Sicko

2007-08-30 11:23:10 | 劇場&試写★6以上


2002年 『ボウリング・フォー・コロンバイン』でアメリカの銃社会の真実を突きつけ

2004年 『華氏911』でブッシュ大統領の独裁政権を暴き
そして2007年  アメリカの医療制度の現状に切り込む! 

突撃アポなし取材がお得意の、マイケル・ムーア監督がまたまたアメリカを敵にまわして
医療問題を扱うからには!と20キロ減量し、挑んだ最新作。


エ?ヤセたの??


タイトルの"sicko"というのは"病気"や"感染者"って意味。

日本では国民健康保険によって医療費の一部が負担してくれるのである程度安心だけど、
アメリカは先進国で唯一、国民保険のない国。
健康保険は公共サービスではなく、主に民間の保険会社が医師に給料を支払って管理されている。
だから国民は民間の保険会社に加入しなくちゃならないわけで、
貧困層の人たちは入れるわけもなく、6人に1人が無保険で
毎年1.8万人が治療を受けられないまま死んでしまう。

そこに、今回マイケル・ムーアは疑問を突きつけた。
受けるべき治療も受けられないなんて、アメリカって国の医療制度はおかしいんじゃないか?!
だったら他の国はどうなのよ!?



ってことで130日に及ぶ取材決行!!
一般人から医療にまつわる不快な体験談を自身のサイトで募集したところ、
最初の1週間だけで2万5,000通ものメールが殺到!
その生の声をもとにガンガン切り込んでいく。
ちなみにムーアはアメリカ人。

保険会社は「治療は不必要だ」と判断した医者には 無駄な保険金の支出を減らしたことへの
貢献で奨励金を与えて加入者には、過去の治療報告の漏れ、とか何とかアラ探しをして
あらゆる理由をつけて保険金を支払わない。
そして果ては、献金で政治家達を操って自分たちに都合のいい法律まで作らせる!
どう考えたって、誰がみてもおかしいのは明らか。
例えば
作業中の事故で中指と薬指を切断してしまった男性。

医者が、
ハイ、中指を繋ぐには720万、薬指なら144万です。どっちを選びますか?
なんて。冗談でしょ 選べるわけないじゃん!!
どっちも治してよ!!
っていいたくなることを本気で言ってる。

こうして馬鹿げた選択を迫られた男性は、両方分払えるわけもなく
薬指を残す事に決め、中指とは永遠におさらば。

って!!そんなのおかしいでしょー

そこでまたまたムーア、毎度比較される隣国、カナダへ飛んだ。

カナダでは医者、そして患者ともあたりまえのことをナゼ今更とばかりに治療は当然受けるべき。
しかもお金はかからない。
いくら払ってる? ゼロだよ。と笑って答える。

英国人だって笑ってる。

後半、9.11事件にも話は絡めていく。
9.11テロのとき、グラウンドゼロの現場にはボランティアで多数の救命士が駆けつけた。
粉塵の中で救護活動を続けた結果、多くの救命士は深刻な呼吸器障害を煩ったり、
仕事も失って政府の援助ももらえないまま暮らしている。

それとは逆に、テロ事件を起こした犯人グループは、キューバにあるグアンタナモ基地に収監されて、万全の医療体制に守られている。
そこでムーア、元救命士たちを連れてキューバに乗り込む。
基地に向かって拡声器で「この人たちに、中の囚人と同じ医療を受けさせてください!」
といつものようにやっちゃうのだ。



イギリスやパリ、ヨーロッパ諸国にはきちんと対応はされてる。
やっぱりアメリカはおかしい。


6/10
もうエンターテイメント!って感じではない。
自分たちの命に関わる他人事ではない問題。
マイケルムーアは毎度カナダびいきみたいに感じる部分もあるけどこれが現実。
ただし、カナダの重要なその他の問題に全部触れてるわけじゃないし、
そのまんま単純にこの映画に感化されるのもちょっと違う気もするけど
アメリカみたいに日本も今後なっていったら?
自分たちの住む日本は大丈夫??って心配になってくる。
米政府はこの映画のフィルムを隠したがったらしいけど、
真実が暴かれたからといって、そのままにしておかずに これをきっかけに
アメリカの医療問題、少しづつでも改善されていくことを願うばかり、、、。
マイケルムーアらしいところに着目して、知らなかった現実をみせてくれる作品。
でも映画としては単調で、同じことを繰り返してるので2時間は長く感じたな。
正直、途中だれて眠くもなっちゃった。

毎回この人の映画観てると「アメリカ大好き」なんて言えなくなる。
アメリカ住むには恐ろしい国だなーといつも思わせる。
是非観て!とは言わないけど、観てソンはない映画。 
これまで知らなかった現実を知ることができるはず。


公式サイト
Sicko   2007年  アメリカ 123min
8月25日より、公開中~


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6/26 ビバリーヒルズ L.A. プレミア

ジョン・キューザック


フィービーこと、リサ・クードロー



『ファンタスティック・フォー』のリーダー、ヨアン・グリフィスとアリス・エヴァンス。


ナゼこの人まで。。。
パリスの元、マブダチ、キム・カーダシアン。




日本には来た事がないマイケル・ムーア、プロモーションでも来ない。
その理由を、日本までは行くのだけで時間がかかるから(笑)
とインタビューで濁してるらしいけど、
いつか日本のことも暴いて欲しいなー。 
観たいような観たくないような、ちょっと怖いけど
次回は同性愛を斬るとか斬らないとか。なんかスゴそう





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