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いのちの食べかた/ Our Daily Bread

2007-11-11 09:55:22 | 劇場&試写★6以上


原題『OUR DAILY BREAD』=(われら日々の糧)は聖書の言葉。

わたしたちが普段何気なく食べているものたちが、どうやってつくられるか?をカメラに収めたドキュメンタリー作品。
ナレーションも字幕も、音楽さえも一切ナシ

ここ数年、遺伝子組み換え作物や、汚染された中国産食品、最近は賞味期限の偽造まで
本当に何を食べていいのか,食べても大丈夫なものなのか、
わからずに不安&混乱してしまう、食品の恐怖。

口に入れるものをオーガニックにしてこだわるまではしてないけど、
普段から商品のラベルをチェックして、添加物や着色料、その他ヘンなものが入っ入ってないか確かめたり、
中国産の食品は買わないようにしたり、けっこう気をつけてはいるけどまだまだ実情をわかってない。

この映画、ちょっと想像と違ってそういったことを警告するという内容のものではなかった。

予告編を観た限りでは 
"学校でも教えてくれない、テレビでも見られない"身近な問題"食"についてを扱った記録映画

ということですごく興味深かったので、早速 公開初日に観てきた

邦題タイトルの『いのちの食べかた』っていうのはちょっと違う気がする。

この作品、
パリ国際環境映画祭 グランプリ
アテネ国際環境映画祭最優秀作品賞
アムステルダム国際ドキュメンタリー映画際特別審査員賞
モントリオール国際ドキュメンタリー映像際エコカメラアワード

と、ドキュメンタリー系のいくつかの賞を受賞


観た直後は海外批評の「これは傑作だ!」なんて言われてもピンとこなかったけど...

かなり淡々としてる。
働くおじさん、おばさんが 流れ作業でひたすら実務をこなす姿がもくもくと映し出される。

溢れんばかりのもりもりてんこもりのヒヨコが、おばちゃんの手によって
生きてるの、既に死んでるの、が選別されて 次々に工場のベルトコンベアーに乗って行く、、、、。

さようなら、、、、ヒヨコちゃん。

このヒヨコたちの運命をただ見届けるわたしたち(観客)


ウソはない。リアルな現実。


畑では、美しく育ったきゅうり、ミニトマト、レタス、リンゴ、、、、農作物たち。
それらをひとつひとつもいで出荷するために箱に入れていく、、、、、。
わたしたちがのちに食べる...



まるで、かなりそばに寄ってみられる工場見学。
豚はまだブタではなく、牛はまだウシではなく、鶏はまだトリではない、、、。

豚・牛・鶏、、、、畜産物たち。
殺人マシンで、文字通り機械的に素早く、目の前で一瞬にして解体されていく。
(※さすがに顔をオトすところは出ません)

悪さもしてないのに、拷問にかけられて処刑される彼ら、、、、
そして

わたしたちがのちに食べる...


真っ二つに切り裂かれる肉体。
ひどい、、、残酷。。。!
でも、これはリアル


さっき、ブタやトリの足を切り落としたりしてたおばちゃんは
ランチにもぐもぐサンドウィッチ。

ひとつのいのちを食べてるって、自覚してるのかな?


6/10
『SAW』や『ホステル』なんかの痛いシーンや拷問シーンは当然"つくりもの"って意識して観てるから
全然大丈夫だけど、これはそのまんま本物。すべてリアル。

海外へ行くと中国街なんかで、豚や鶏が逆さまになってガラス越しに吊るされてると目を背けちゃう、、、
それが、この映画では吊るされて皮を剥いでお尻から裂いて、、、、ほとんど
映し出されていく、、、。
その間に場面が切り替わり、野菜の収穫になるとホッとしたりして、、、。
映像がかなりキツいので、吐いちゃいそうになる人もいるかも。
同じ食のドキュメンタリーで、2005年に公開された
スーパーサイズミー』っていうマクドナルドばかり食べ続けたらどう身体に影響及ぼすか?っていうのがあったけど、
ああいうエンターテインメント性はなく淡々としてて、
何の説明も、演出もなく 観た自分たちがどう受け止めるかにかかってる映画。
わたしたちが生きる為に、犠牲になるものたちがいるということを自覚しなくてはね。



何も知らずに機械に入ったウシくん、電気ショックで後ろから失神させれて小刻みに身体を震わす。
その直後、前からおじさんに一瞬で頭を撃たれる。
その時の可哀想な牛の顔が目に焼き付いた、、、、


 公式サイト
Our Daily Bread    2005年  ドイツ=オーストラリア  92min
11月10日より、公開中~ PG-12





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